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人の瞳にだけ映っていた幻
からっぽが呼吸している無風の箱
各々のどうしようもなく遠い個々
花畑みたいな色の花が咲く
きみがぼくに付けたぼくより大きい傷
夕焼けの有限の星で眠った
隙間から、ひかりが声を発してる
月の宛先は腕の先 つめを切る
嘘なんかいつもついてる四月馬鹿
入社式先輩風で風邪をひく
花粉症霞んでるのは目か空か
春の雷見て見ぬふりの自己嫌悪
誕生日もうロウソクは増やさない
自由律、再投稿
{引用=いろいろ至らない所がありますが、}
どうでも良 いけど、ねえ、髪 切らないの?
馬鹿ね。アタ シたちオバサン とオッサンよ
....
草木たち 話に花を咲かせてる
星はひとみたいに滅んでまた星に
「ないっすか? ナイスな椅子は」「ないっすね」
かき氷みたいな色の穏やかさ
人 ....
川柳のように短い糸だった
文末の句点がもってる円周率。
文章の外へ脱字は逃げてった
匿名であなたと話す夜のまち
青空のように真っ青だった空
すごろくをすごくつくってすごす図工
どこかの地層に残っていた涙
ただひとつだけ言えることずっと言う
辛丑(かのとうし) 牛も辛いが 自粛する
泣きぼくろ 愛した君の 三番目
真っ白な スケジュール帳 もう二月
ペンギンは 鳴かず飛ばずの にんきもの
帰れない パンダの気持ち ....
10000年前の夢を見てた猫
1000000000年前の夢を見てた犬
1000000000000000年前の夢を見てた風
100000000000000000 ....
人々の戸を二度引くと日々になる
あのころをころっとこころはわすれたい
その日々は日記の内側で生まれた
待っている舞っている魔っている魔王
....
ドーナツを選んだ夏がなつかしい
深海が仄かな星のなかにある
ほんとうのこと カーテンは風に揺れ
虚数軸方向を見る虚ろな目
一生のお願い一緒に願いたい
青春のなかに月日があるかんじ
三人の月日が春の月になる
煌々とかがやく高校 後光差す
川柳と十七億年暮らしてる
おゆのゆめ あのゆめのあめ おゆのあめ
からっぽのペットボトルに影がある
きみが三十一音でうたってる
星空の色がしょうゆみたいに濃い
....
日差しを浴びて余白が眩しかった
お日さまの香りが帰りを待っている
雨音に気持ちを急かされる信号
ひとびとの夕焼け走るバスの形
星空が曇ったガラス ....
ぬいぐるみ抱き締めてから諦める
きみの目のなかで言葉が揺れていた
日向と日蔭の境界線うごく
秋めいてすこし静かになった部屋
あかいろのひかりの前で青を待つ
台風のような目をした日の光
夜が明けただけでこんなに明るい黄
夏の青空のゆめみたいに白い
聴きながら寝たらライブの夢をみた
電車の音 ねむる顔しか知らぬひと
よるの水たまりは鉄みたいな色
星々をゆめから醒めた目で見てる
思い出はきれいにデザインされていた
悲しみに暮れていたからくれた飴
明らかに、その月日は明るかった
早朝の時間の流れかたが綺麗
頭上では雲が迷子になっている
夕焼けの音色 瞳にのこるひと
夜の窓 自動販売機のひかり
俯いたぼくの言葉を聞いている
あのひとが綺麗と言った景色たち
水のような見えないものを持っている
きみの連想に、春がながれていく