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あらゆる全部に値札がついて
かんたんに花をつむこともできない
ぴかぴかの看板を背負ってあるき
いちにち集めた小銭とひきかえに
やさしい、こまかい花を持ちかえる
世界はわたしを許したこ ....
浅瀬で溺れるわたしたちが
いつか 深く
息をできるように
重いぬかるみを這ってさ
乾いて 乾いて
流した涙が
日々を伝い 夢を伝い
川になったとき
この体がいるのは
優しい ....
額に、頬に、指先、肩に、下腹に、クリームをすり込みながら、世界が嘘になった時のことを考えている。もしくは一時本当だった世界のこと。いま飾ってあるのは、八重咲きの小さいオレンジ色のすかし百合、白に赤 ....
朝
僕たちの半分は 燃え残り
がらくたを 集めはじめた
不完全なまま 笑ったり
食べたり 愛した
頂点の すこしだけ手前で
自我をもった がらくたが
誰かのかわりに 泣きはじめた ....
詩のとき 心は旅をする
命からとおくはなれて
あるものの全てにこまかくなってよりそう
愛などは 手に負えなくて
途方にくれた
炎はもう あかるすぎて
いられなかった
はじめて ....
燃える 眠りのなかで
すうすうと 静かに
ひかっている あなたの
寝息をかぞえて
数えて 数えて
その数の
ひとつ ひとつが
ことりと胸に収まるたび
酸素が 血をゆく
心 ....
冷やした部屋で
濡れた画面を見ている
夏の前日
みるつもりでいた夢
古い冷蔵庫、凍りかけたビール
物事の手前で
君が微笑んでいます
夏の前日
それは
訪れるはずのない ....
降る やむ 咲く ちる
やって来て 去っていく
一日じゅう飽きもせず
寄せ返す波を数え
まばたきより多く
人を愛する
昇っては沈む
絶え間なく産まれては失われる
あらゆるものの ....
咲きこぼれそうな花びらをもちあげて
そっと水を遣る
眠たい 明け方に
僕ができることは あんまり多くない
迷い込んだ虫を外へ出してやる
今日に似合う歌を選ぶ
まだ眠る君の
は ....
世界のことなんて
次でいいよ
つよくなる夢と濡れてく体
寝そべって目をあけて思い出を忘れていく
いい感じに傾いた
記憶を引き剥がしてさ
錆びた鋏みたいな
つまんないものばかり目に ....
やさしい君が
手をひいて
あるかせてくれる
外を
そして
大丈夫
大丈夫だという
見て ほら
あの橋をわたろう
細いけれども
大丈夫
という
笑っている
でもわた ....
密林
と
書きかけて
窓を開ける
飢えた街路樹だらけの街に居て
ばかげた恋をした
簡単に血を流した
空が青いとは聞いていたが
青がどんなふうかはしらなかった
物事が自分の外側で起こっている。いつもだ。
春が来て行ってしまう、しかしそれも私の外側にある。
インターネットもセックスも季節もナッツ・ケーキもだ。
半月前に流産していることがわかった。これ ....
星がしゃべるとき
わたしらは無口になった
あかりをみんな消して
肌で暖をとった
嘘とそれ以外
世界にあるものの
すべてを好きだった
言葉は
いくらでもあるのに
引き抜こう ....
あかるい暗やみを
猫がふうふう歩いている。
うすべったい陰を
引き摺るようにして
草むらを
すこし割りながら
白だったり
黒だったり
する猫の、
どこからみても
おなじふう ....
穂のゆれる
夕方まえ
ゆれてるね といい、
すわったまま
夜をむかえる
つめたい月をちぎっては
たべ、
いくつかの
物語で暖をとり
ちらばった行間をたばねて
舟を編んだ ....
そうこうするうちに
なんだかつめたい夕暮れがきて、
影たちがふれ合う
街は灯る
日々は揺れ
そこかしこで蓋がひらかれる
完全な夜がどこにもない
まぶたの裏にも
スカートの中 ....
わたしたちは 忘れてしまった
どんな手も
水を産むことはできない
湛えた夢が 溢れながら
事象を繋いでいく それが
現実でないことに
どれほどの意味があるだろう
裏返り 反転 ....
パンはもうすぐ焼けると思う
夜が来たり
雨が降ったりする
人間の気持ちを傷つけたくて仕方がないときがあり
着替えて
街を廻る
そんなふうに
蓋をして
砂みたいになっていく
....
あおぞら ミサイル きれいな封筒
ひみつの話 くしゃくしゃの髪
そろえたつま先 うちあけられる
言葉のぜんぶがいたかった
鳥がないてた
高くて長くて 切れそうに
でも切れないで ....
さむい朝
世界じゅうで息は吐かれて
甘い詩をなめて生きていくの
といった
彼女が死んだ
爪から
ほそい光がでるようになってしまった
愛されすぎですね
と
医者が言った
でもだれに?
という問いには答えずに
気をつけてください
光のぶんだけ
影がたまっていきますか ....
長いあいだ 恋もせずに
眠っていた
営みがいとなまれ
物語は癒着しきって
開かれず 湿った頁を
ほそい指が捲るとき
できるなら まだ
起きたくはなかった
長いあいだ 恋 ....
TwoRiversさんのはるなさんおすすめリスト
(23)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
秋桜
-
はるな
自由詩
9
22-10-5
青空
-
はるな
自由詩
7
21-12-17
メモ
-
はるな
散文(批評 ...
6
21-11-17
解凍
-
はるな
自由詩
13
21-11-11
詩のとき
-
はるな
自由詩
9
21-10-28
眠り
-
はるな
自由詩
3
21-10-10
夏の前日
-
はるな
自由詩
9
21-7-13
人を愛する
-
はるな
自由詩
7
21-6-7
明け方に
-
はるな
自由詩
7
21-5-24
花の午後
-
はるな
自由詩
11
21-5-13
やさしい君
-
はるな
自由詩
3
21-4-21
密林
-
はるな
自由詩
4
21-4-12
メモ
-
はるな
散文(批評 ...
7
21-4-1
星
-
はるな
自由詩
10
20-12-24
あかるい
-
はるな
自由詩
8
20-12-9
川辺
-
はるな
自由詩
17
20-11-6
なんだかつめたい夕暮れがきて
-
はるな
自由詩
7
20-5-18
水を産む
-
はるな
自由詩
8
20-3-3
光りはじめる
-
はるな
自由詩
15+
20-1-25
あおぞら
-
はるな
自由詩
3
20-1-3
彼女
-
はるな
自由詩
6
19-12-30
愛される
-
はるな
自由詩
13
19-11-12
物語
-
はるな
自由詩
8
19-7-24
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