太陽が丹前の雲をぬぐうようにして
南まどのガラスを黄色に染める
きょうは北風のご機嫌がいいのだろう
プロムナードの並木のかげもあざやかだ
...
よく晴れた土曜日の午後、椅子に座って読書をしていたら、ふと首筋に違和感を感じた。
不思議に思い手をやると、どうやら脱皮が始まったらしいのだ。
常に空調のきいた部屋の中では、体内時計が狂って ...
ぼくが見ている空があるから
君が見ている空があるから
ぼくが感じる風があるから
君が感じる風があるから
ぼくは飛び立つ羽があるから
君は飛び立つ羽があるから
ぼくは行きたい雲が ...
小さい頃は
家の絵ばかり描いていた
庭付き一戸建て
という物質が
人生の最終形態であると
そう思っていた
今でも
画用紙を与えられれば
わたしは庭付き一戸建ての絵を
あの頃より
...
桜の木の下に埋められた
古ぼけた笑い声と
黄金色の泥濘に
小さく浮かんだ屍
抜け道と装飾と
美しさのアルルカンが
吐き気のする窓に支配されて
瞼の裏がキラキラしやがる
逆さに吊 ...
1
ビ・バップが
ハード・バップに移行するように
文字は飢えを凌ぐように増殖し続けて
マイルスが観客に背を向けるように
日本語を詭弁でひっくり返してゆくが
そこには表も裏も権力が ...
ぼくは全部
全部君に
あげたいけれど
あげられない
幼稚園のころ
先生がくれた色紙や
小学生のときにもらった
表彰状や
中学のころ
描いた人権ポスターや
十七歳の思い出も
...
美しい球体の庭で
手に入れよう。
すばらしい細工の杯で
酒を飲み交わそう。
そして今、
胸を焦がして
熱狂と神聖に甘えよう。
理由は散乱していても
誰にも言わない。
...
全ての負け犬よ
拳を握れ
ポケットの中で
コートの内側で
机の下で
拳を握れ負け犬よ
その手に意思を握りこんで
拳を硬く握れ
意思を握りこんだその手は何よりも硬く
誰にもほどけない硬 ...
うまれてはじめて、
すきなひとにすきと伝えた
すっごい引かれて、
保留、となった
どう聞いても、
断られたのだろう
そ ...
あぁー、すばらく前のことなんだけんども
オラ内田クレペリン検査っつーの? やらせらったのさぁ
でっけぇ紙さ いつめんに 数字こ 書いであって 隣同士を足した和を その数字の間に
...
天蓋に 日 月 輝きあり
静かに 佇む 汀に 潮騒
天空に 漂う 色彩のうず
甘露の 滴り 綺羅に染む
濃い靄 明るい気息の賛美歌が
輝く海から 立ち昇り 漂い広がる
汀のあたり ...
アプリコット
オレンジの香り
ピーナッツバター
たっぷりつけて
朝
起きるんだ
ゆっくりと
蚤の心臓
破裂
鼓動
笑う隣人
叫ぶ心
まっつぁおな空
冬の匂い
豚の足
途中 ...
幹に巻きつけられた
青白い麦球は
今年も
明滅を繰り返す
流れる光は
高い空に昇って
どこへ
すれ違う流れに
爪先を探す男は
今年も
うずくまる
染みだらけのジャンバーを
...
あおいそらをおなかいっぱいすいこむと
こころがうわぁんと大きく広がっていく
そう、自分が空と同化していく感じかな
はっぱや樹々とお揃いで空の下が大好き
ピッポッパッ♪ミ ...
一ヶ月を少し切った頃
そろそろ準備を始める
今年も彼はきっと大忙し
彼の相棒も毎日筋トレに励む
昔は一人一人の好みに合わせて
プレゼントを選ぶのが大変で
親に資金を援助して ...
新しい体重計が
欲しいの と
体脂肪なんかも
計れるやつ と
このごろ特に
お腹周りが気になるの と
綺麗なままで
いて欲しいでしょ と
そうだね
私のことも
想ってくれて い ...
触れて触れて 粗く
肌が肌に 痛く
どこまでも拙い指きりに
耳をすます
{ルビ白湯=さゆ}の林
そよぎささめき
花を織る熱
冷えて 冷えて
波 海鳥
山の ...
平和なことはいいことだ
ぶふふ
平和なことはいいことだ
ばははは
平和なことはいいことだけど
俺は腑抜けになってしまった
平和だから
平和だから
平和平和ってお前
その髭を生 ...
人は皆自分が大切で事があれば自分を取り繕うとする
人の心の真髄に触れる前に虚言で修正してしまう
事が起きても自分に害の無いように
勝手に取り繕い傍観者となり
自分には関係な ...
相殺された躁と鬱が
外と ぼくのこころの かすかな温度差が
夜の顔をした蜃気楼を生み出した
生み出し続けた
その日から 星はメトロノームと化して
月はぼくを睨み続けている
でも き ...
麻痺させて
麻痺させて
麻痺させて
名前も知らない、誰かの
口で、指で、胸で、重みで、速さで、
あたしの身体を麻痺させて、
あなたに逢いにゆくの
変ね さっきまであたし
と ...
いつの間にか逃げ出した猫を探して
全速力で駆け抜ける都会の中を
急カーブを曲がりきれずに
電信柱に突っ込んで息絶える
猫の手からは煙草がポトリと落ちて
約束を守れない運転手は死んだ
前を行く車のナビも同じ道大河を脇の宵の渋滞
終わらせることなどできない
終わらない
終われないんだ
永く遠く
その旋律は続く
終わらせることなどできない
終わらない
終われないんだ
低く高く
その旋律は続く
たとえば朝日が私 ...
一途なんてお人は嫌よ
一つの道しか知らない人に
アタクシ、興味はございませんの
薔薇の花束なんてお人は嫌よ
まるでアタクシが
花に劣っているとでもおっしゃりたいの
料理 ...
ごめんねという言葉 のみ込んで
ただ君の暮らしの一コマ 思い浮かべ
何もしてあげられないこと 少しだけ恥じ
あとはもう 口もきかずに
別々の景 ...
黄色い中味で
心臓を覆い
閉鎖された呟きで
無理な参画に纏める
あなたの叫ぶ白
私に訴える黒
歪み、塗られ、絡む
灰色の空模様
綺麗であれ
愚鈍であれ
世界を鮮やか ...
妥協や譲歩など 頭の片隅にもなく
安っぽい貢ぎ物などは 躊躇なく蹴散らし
自分の非や立場など 一切お構いなしで
大地を両足でちからいっぱい踏み締め
目にいっぱいの涙 ...
足元を照らす灯り
散乱する景色の残骸
踏み潰した枯葉の
乾いた音が心地良い
立ち止まる影
通り過ぎる車列
目を合わす事もない
エンジン
溜息と心音
クラクション
割れる枯葉 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ENNUI(1)
信天翁
自由詩
2
06/11/30 16:23
脱皮のススメ
琉碧 翡翠
自由詩
3*
06/11/30 15:37
ぼくが見ている空があるから
ぽえむ君
自由詩
7*
06/11/30 14:06
いえのえ
吉田ぐんじょ...
自由詩
11
06/11/30 13:42
春眠
はらだまさる
自由詩
5*
06/11/30 13:40
嫉妬する拳銃
〃
自由詩
6*
06/11/30 13:36
全部君に
〃
未詩・独白
7*
06/11/30 13:32
Garden of earthly delights
〃
未詩・独白
3*
06/11/30 13:26
全ての負け犬に告ぐ
虹村 凌
自由詩
7*
06/11/30 13:05
今日のこと 衝撃の後
逢坂桜
未詩・独白
7*
06/11/30 12:45
内田クレペリン検査
Orange...
自由詩
1
06/11/30 11:02
光の日
アハウ
自由詩
3*
06/11/30 9:40
朝食はちゃんと食べましょう
kei99
自由詩
1*
06/11/30 9:26
いつくしみ深く
佐野権太
自由詩
18*
06/11/30 9:13
*ミトコンドリア系*
かおる
自由詩
12*
06/11/30 8:22
サンタの袋
なかがわひろ...
自由詩
4*
06/11/30 7:14
生平
FUBAR
自由詩
1*
06/11/30 4:53
降り来る言葉 XXVI
木立 悟
自由詩
7
06/11/30 2:51
平和さん
銀杏
自由詩
1*
06/11/30 2:39
偽善者
Direct...
自由詩
4*
06/11/30 2:35
蜃気楼
しでん
自由詩
2*
06/11/30 1:18
you(女の子バージョン)
ナイトー
自由詩
2
06/11/30 1:11
ポトリ
虹村 凌
自由詩
4*
06/11/30 1:08
道
A-29
短歌
1*
06/11/30 0:55
永遠
渡辺亘
自由詩
1
06/11/30 0:08
リソウ乙女
なかがわひろ...
自由詩
9*
06/11/30 0:07
ほんとうに さようなら
月夜野
自由詩
10*
06/11/29 23:57
灰色
キー坊
自由詩
1
06/11/29 23:53
<人間関係入門>
ポップこくご
自由詩
5*
06/11/29 23:47
街路灯
松本 卓也
自由詩
0
06/11/29 23:25
5971
5972
5973
5974
5975
5976
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5978
5979
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5988
5989
5990
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6000
6001
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8.23sec.