*
ナナコ
ナナコ。
霙(みぞれ)落ちる午後の日差し。
聖霊の結晶のきらめき。
その名を呼べば、
ナナコの声、
遠い海の向こう側からやってくる。
ナナコ。
誰もが初めての ...
それはまるで真夜中の虹のようで
***
真夜中に意味も無く外を歩き回って
意味も無く兄弟が増えて行く
煙草は見る間に減って行き
気付けば財布も空になって
真っ暗な部屋の中か ...
服を脱ぎ捨てながら
でもそれはなんだか恥ずかしくて
でも人間だから好きあってるから
服を脱ぎすてながら走る
それはチューリップで
色とりどりのチューリップで
...
今日
兎を一羽
ころせた
繋いでいくいのちは
薔薇の鎖よりも痛い
グーチョキパーの
あめんぼう
虹の彼方に飛んでゆく
とんでったのは
僕の意識と
見た目の悪さ
あめんぼう
あめんぼう
人を見つけに
雨上がり
グーチョキパーと
滑ってる
...
あいにくの空からきたよ
あいにくどこも擦りむいてない
いつもきれいにしてるから
ペロペロキャンディーもちゃんと手の中に
この空もまだうずまきの中に
でもこの道はもう夜だから
目が回 ...
23時05分
オルゴールが鳴る
毎日1分のずれもなく
オルゴールは彼を連れてくる
いつの間にか{ルビ耳触=みみざわ}りのよくなった声を
目を閉じて
感じながら
今日の出来事
明 ...
他のだれかに抱かれ
絹の光沢につつまれて蠢く
薔薇色に火照る肌に
美しく焼かれる、愛の痛み
「僕が別の彼女とキスしても怒らないだろ?
可哀想なあいつを慰めておやりよ、 ...
地図に従い ミツバチたちが 花の印の土地をめざす 数えきれないくらい 長い時間が費やされて 大事な役目が果たされた後に 帰ってきたものと 帰ってこないものとを足しても 足りないハチがいるとわかり 本当 ...
私の中にいる私は
だれ?
本に書かれてあることを
そのままに信じてしまう私が
私の中にいる
誰かがこうだよと言ったことを
そうだねと言ってしまう私が
私の中にいる
君はどう ...
はい。創書日和についてです。
『創書日和。』って、最初はうちの大学の文芸部の冊子だったのです。で、もすこし詳しく話すと、うちの大学には文芸部が在りませんでした。なので、作りました。(笑)
...
紅く憂いに帯びた君
その紅い着物を丁寧に脱がせば
優しい色をした君の素肌を目にする
舐めればほんのり甘く
齧ればほんのりと苦く
双方の思いは交差したままに
僕らは時の流れに身を ...
いつもはつけるキャンドルのランプを
きのうはつけなかった。
突然、ものすごい疲労感に襲われて、
ベッドに倒れこんだから
真っ暗闇に
亡霊がつどう
あ ...
{ルビ滑稽=こっけい}な自分の姿を{ルビ罵=ののし}られ
哀しい気持で歩いてた
帰って来た家の門の
足元に置かれた
ハロウィンの{ルビ南瓜=かぼちゃ}
皮をくりぬいて
...
牛乳おじさんは
ラジオ体操のおわった朝
ときおり
虫の幼虫や
脱皮したばかりの
透明な羽のせみ を
ぼくたちに 見せてくれた
ある朝
牛乳おじさんは
学校なんて つま ...
虹色をきみにこぼした
そらを云うほどは見上げてなかったから
ことばが透明な箱の中とうとつにうまれた
星色の媒介をみおくる
海をきくほどは閉ざしていなかったから
瓶をゆらした琥珀のひか ...
他の人がしたことで
{ルビ叱=しか}られて じっと 耐えていると
罪も無く十字架にかけられたあの人と
つながっている気がしてくる
身代わりとなった人の為に自らを{ルビ棄=す}て
...
☆赤黄茶で
染まる{ルビ小路=こみち}を走り抜け
香る匂いは青い秋風
★黒髪を
なびかせ走る君を見て
短く感じる長い道のり
☆後ろから
必死に走るあの{ルビ男=ひと}は ...
何か書きたくなって ペンを持つとね
どうしても紙を見つめられなくなるの
君を捜してしまう
誰かを見つけたくて 写真達を見るとね
ひとりも探せなくなるの
君ばかり見つけてしまう ...
君にも
僕にも
言い訳は
あるのだけれど
すれ違いの
心
取り戻せないね
初めての誕生日は豪華にした
ケーキにお寿司に好きなものたくさん
うれしくて うれしくて
主役よりはしゃいで
凝りにこったパーティー
きょとんとするつぶらな瞳に映る
キャンドルの火
...
人は
たつた一つの
幻を見るために
生れてきたやうなものだ
幻はきまつて
この地平とは切り離された
はるかかなたにある
とても手で捉へることなど
できないほど隔てら ...
風が吹いている
この胸をくすぐるように
どこか時の蒼い彼方から
やわらかなレースのカーテンを抜けて
あなたは夜へと駆け出してゆく
裸のつま先で踊るピエレット
夜露に濡れた草を踏みしめて
...
ゆっくりと ゆっくりと
時の川は流れてゆく
すべてを押し流し
上流から下流へと
ゆっくり ゆっくり
焦ったって仕方ないのに ...
丸い時計の秒針が
一つ一つ時を刻んでゆく
どの一秒も同じ時間
その一秒の中に
綺麗に染まった紅葉の林を
歩いている自分がいる
その一秒の中に
ありがとう
と言われる自分がいる
...
雨が降つてゐる
黄色地にピンクの花を咲かせた
美しい傘の乙女が行く
雨は
乙女の傘に弾けるときだけ
ぱつと明るく輝く
車道を車がきて
泥水を撥ね上げる
乙女は傘を盾 ...
遠く、波の音が消えたあとの闇にまぎれて
ただ疲れて坐る君はまだ 何処か子供で
覚えたての歌を ぎこちなく口ずさんでは、
助手席で夢見るように話す「ポリアモリーの街
つまりファッションや音楽、イ ...
こたつでミカン
よりも
こたつでアイス
夏の夜
よりも
冬の朝
素敵な 素敵な
永いようで 短いようで
不思議な 不思議な
寒いようで 暖かいようで
キラキラとして ...
ふと目にとまる
コンビニ
「おでん始めました」
「肉まん始めました」
夕焼け空に浮かぶ
ボール
カキーン
「レフトいったぞー」
化粧を始めた
山々
そろそろ
マフラー必 ...
水面は、奪われた。
溺れることはない。
浮かび上がる魚の眼が空を泳ぐ。
それは白く、美しい、魚だった。
私の水面は、奪われた。
月はつぎはぎだらけ。
縫いつけられて笑ってる。
眠 ...
日付順文書リスト
タイトル
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日付
ナナコ他
青色銀河団
自由詩
7*
06/10/21 10:56
真夜中の虹
虹村 凌
自由詩
2*
06/10/21 10:22
お花畑
水在らあらあ
自由詩
20*
06/10/21 3:46
いのち
曠野
未詩・独白
0
06/10/21 1:37
じゃんけん
あおば
自由詩
7*
06/10/21 1:30
あいにくの空
アサリナ
自由詩
5*
06/10/21 1:01
23時05分
かとうゆえ
自由詩
1*
06/10/21 0:04
ポリアモリー
atsuch...
自由詩
6*
06/10/20 23:19
蜃気楼
砧 和日
自由詩
3
06/10/20 22:57
私の中にいる私は
ぽえむ君
自由詩
4*
06/10/20 22:48
創書日和ってね。
狠志
散文(批評...
2
06/10/20 22:24
柿
海月
自由詩
3*
06/10/20 21:44
ただの 悪夢
もも うさぎ
未詩・独白
7*
06/10/20 21:13
ハロウィンの南瓜
服部 剛
自由詩
15*
06/10/20 20:57
たいよう の 種
Lucy.M...
自由詩
4*
06/10/20 20:56
リリィ
キメラ
自由詩
6
06/10/20 20:56
_
服部 剛
自由詩
6*
06/10/20 20:47
マラソン日和
愛心
短歌
4
06/10/20 20:46
思い出ぽろぽろ
哀音
自由詩
0
06/10/20 20:26
嘘
李伍 翔
携帯写真+...
1
06/10/20 18:50
誕生日
月
未詩・独白
1
06/10/20 17:47
恩寵の梯子
杉菜 晃
未詩・独白
4*
06/10/20 17:16
白いドレスの夜
石瀬琳々
自由詩
13*
06/10/20 16:08
ゆっくりと
明香璃
自由詩
2
06/10/20 14:05
その一秒の中に
ぽえむ君
自由詩
7*
06/10/20 13:02
乙女の傘
杉菜 晃
自由詩
6*
06/10/20 13:02
君が消えたあとの闇
atsuch...
自由詩
5*
06/10/20 12:48
風物詩
桐野晴
自由詩
1*
06/10/20 12:05
図書館の帰り道
〃
自由詩
3*
06/10/20 12:04
海の宴
チェザーレ
自由詩
8
06/10/20 11:21
5981
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6000
6001
6002
6003
6004
6005
6006
6007
6008
6009
6010
6011
6012
6013
6014
6015
6016
6017
6018
6019
6020
6021
加筆訂正:
さ、の
/
佐野権太
[06/10/20 12:06]
ぽつぽつ修正
9.26sec.