水栽培のヒヤシンス

薄緑の蕾をたわわに付けた

水栽培のヒヤシンス

このままでは綺麗に咲いてしまう

そこで僕は

ちょっと意地悪になって

花瓶の中に

水銀を入れて ...
透明は無ではないのでしょうか

無というと暗闇のような気もしますが

無よりも無なのが透明なのではないでしょうか

透明とは無をも包む存在に思えるのです

最愛を失ったこの胸の穴ぼこが ...
世界は無数のありがとうでできている
よろけそうな日々のすき間で気づいたこと

けっきょく、結局が流れていく街の中
沈んだ気持ちで空を見上げたら
世界じゅうの声にならない言葉たちが地上 ...
 あの夏
 野球が上手くできないからと
 イジメられた

 大衆の時代

 ある夏
 野球ができなくてもサッカーができれば
 イジメられなくなった
 サッカーができなくても野球ができ ...
1985-
空に敷かれた黒いうろこが
ぽろぽろと剥がれてゆくとき
一枚が地に落ち
流れ出す水の音が聞こえ
また一枚が地に落ち
呼気が甲高く
一枚が砕けて
それはなき声と繋がって

...
彩られるものが
みな与えられた
土踏まずから
色を浮かべるべく
積み上げるなら
空白は胸元にわだかまり
高く屹立した
天蓋に設えた地平は
ゆらゆらと昇る陽も
沈む陽もゆらゆらと
パ ...
             君に会わせたい奴がいる

             泣いていたんだ
             ぼろぼろ泣いていたんだ
             涙がぽろりとこぼれたわ ...
買い物ん時は飼い主に
ポールに繋がれアンラッキー
道行く人がブザマな俺を
憐れんでくれるみたいだぜ

尻尾を振って愛想立ててりゃ
大抵愛には困らない
こいつら片手間だろうけど
こちとら ...
  目をつぶって 右へ左へ
  曲がりくねってさ
  幸せな日が
  手を繋いで
  迎えにやってくるよん

  本当にきみが拍手したい
  ことに出会うまで
  キス ...
冬に花火をしないのは空が寂しくなるからだ、と思う
寒い中に一瞬だけ弾ける火の花が
マッチ売りの少女が起こす小さな火のように儚く消えて
すぐに冷たい風に流れ去っていく
乾いた夜空の、花火を冷笑す ...
賽を宙に投げてみる
これからの行方占うように
六通りの旅路しかないなら
どんなに楽なんだろう

現実 眠れぬ午前2時
複雑に絡み合う確率論
そういえば確率のテストは昔から0点だった気がす ...
今日の東京タワーはちょっと変だ
いつものオレンジ色じゃない
夕陽に気圧されて
オレンジ色を諦めてしまったのかな
浅草にできるっていう新参者に対抗して
違う色になってみたのかな
負けてない
...
花瓶を洗面所まで持っていく。
中の水を排水口にゆっくりと垂らす。幾分大きな花瓶のためどうして水を汲もうかと逡巡したのち病院の外の水道を探しに行く。消毒の効いた洗面台が花びらの一枚一枚を枯らすかもしれ ...
私を隠し歩いた

色目紛しく映る
人目を掻い潜る様に

喧騒が傘を打つ

時雨程に心は濡れ
滴る音は誰にも届かない

擦れ違う息を感じながら
家路を惑う

触れ合える事も忘れ ...
回路は無情に

残り滓の貴方を映す

繋がれてたのは私の方

「何時も」を何時も通り

回路は無情に

残り滓の貴方を映す
 
君に、言えずにいる言葉がある
と、僕は思っている思っているけれど、
言えずにいる言葉が何かを忘れている

ホチキスは、どこにあるのだろう
動物の名前だったような気がする

君が留めようとしている紙束 ...
ゆうえんちと呼ばれる公園で
片足だけ長靴でいるような、心細ささ
少年、と、声をかければ
それが、少年だったのかも曖昧になる

雨の夜、街灯の下、秒針のない時計
錆びついたトタン、くすぐりのような失敗 ...
ライトなんか吹き消して
隣に私を乗せたまま
蠍に向かってアクセル吹かせ
燃える欄干突き破ってよ

私をからかわなくなった貴方と
同じ夜空を突っ飛びたいわ
私の眼の奥を見なくなった ...
夜を走る電車
十五両編成の最後尾
ゆっくり居眠りしようと
乗り込んで席を確保した
はずだったのに
次の駅から
スノーボードと思しき
荷物を抱えて乗り込んできた
二十代前半の女性が
暫 ...
からだのそこかしこに
あなたの吐息が残っているの
触れた指先をまだ
思い出すことができるのよ
いつのまにか
心まで繋がってしまったのね
あなたは私のbetter half
小鳥だって ...
ただ抱きしめたかった
ただ君に触れていたかっただけなのに

ボクは君に拒まれた日から生まれ変わる努力をした
もう二度と孤独を、絶望を感じないように

君の髪を撫でていたかった
髪のセット ...
フィクションに
幻を信じた女たちは
二日酔いの朝の様な
気だるい脱力感纏い
眩しそうに太陽睨む

フィクションに
疲れ切った男たちは
優しさに飽きた様に
冷たく無表情を装い
蒼い満 ...
{引用=


薄い陽ときみの寝息にかぶさって さみしいからと手首を噛む朝


ふすふすと眠る横顔、あごのライン、ああもう睫毛が溶けちゃう、溶けちゃう


ふたりして夜行性になった一月 ...
東南西北
風が集って
夏の野原は緑一色

青いトマトは
翡翠の軟玉
九連宝灯チューンナップ

けれども今は早春の荒野
捜神雪苦
春雷未蕾

門を九つ潜り抜けても
天国のドアは ...
古代、影という言葉は
月影とか
面影とか
光りのことでもあったので

孤独の影は孤独の光り
ひとりの孤独はひとりの光り

光る子と書けば
ミツコさん
光りはみつるものでもあるが
...
西日が差す静かな病室
貴方の寝息が途切れなく聞こえる
それでも不意に心配になって
心臓に手を当ててみて
ちゃんと生きていることを確認する
貴方は時折まぶたを開けるけれど
なにか口の中で呟い ...
18時35分発のバスに乗る

18時45分に駅に到着

18時55分発の準急に乗る

偶然を求めてあの日と同じルートを辿る

ずっと思い続けていたあの人と偶然出会う為に



...
祈る、という作業を
私は避けている
たとえば

あなたの幸せを
祈る
そのとき 
私は無力で
ただの石ころ
捨てられたガム

「君を想うと 
 やわらかな 気持ちになれるんだ」 ...
ぱたぱたぱた と
歩いていたらスリッパが脱げました
おちたスリッパは星になりました
たくさんの人がここでつまづきます

そうっと歩いていたのにぶつかりました
ここは世界の端っこです
だれ ...
繋がり求めて伸ばす糸は細く
誰もがいつでも切れる用意、姑息。
それでも手繰り寄せてくその手は加速
キミとキミに映る瞳の僕を補足!

闇は照らすモノ
道は拓くモノ
意味は創るモノ
無知は ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
ヒヤシンスハイドパーク自由詩5*10/1/17 15:15
神戸から思うこと吉岡ペペロ自由詩1010/1/17 15:02
ありがとう小幡日美自由詩610/1/17 13:41
戦後史藪木二郎自由詩010/1/17 13:28
1978-水町綜助自由詩510/1/17 11:28
鏡面の川、水門の波形自由詩210/1/17 11:27
君に会わせたい奴がいる鵜飼千代子自由詩5*10/1/17 8:46
飼い犬のブルース葛西曹達自由詩210/1/17 8:26
ワンダフルヨルノテガム自由詩210/1/17 3:03
はなび木屋 亞万自由詩2+*10/1/17 2:53
ラック相羽 柚希自由詩2*10/1/17 2:46
東京タワーまさたか自由詩210/1/17 1:53
抱える相田 九龍自由詩6*10/1/17 1:23
闇夜に日傘徘徊メガネ自由詩310/1/17 1:05
残像自由詩310/1/17 1:00
恩送りクローバー自由詩4*10/1/17 0:59
僕らはたまに自由詩4*10/1/17 0:51
欄 干オンガシ自由詩3*10/1/17 0:34
人畜無害kauzak自由詩16*10/1/16 23:59
better halfまさたか自由詩0*10/1/16 23:35
ある冬の日にZETSUM...自由詩3*10/1/16 23:33
フィクション弥鈴自由詩8+*10/1/16 23:27
春がくるよあぐり短歌5*10/1/16 23:24
すずめ百までちゅんちゅん忘れず海里自由詩2*10/1/16 22:22
孤独の光、りひと自由詩3*10/1/16 22:22
願いまさたか自由詩110/1/16 22:20
偶然を作るくゆら自由詩210/1/16 21:37
アトムuminek...自由詩12*10/1/16 21:32
過ちの街角朧月自由詩610/1/16 21:28
明日に掛ける橋xxxxxx...自由詩110/1/16 21:24

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5.95sec.