限界なのだ。という声が聞こえた。
見ると綿雲がぶるぶると震えていた。
空が震えているわけではない。空を支えるものが震えているのだ。
いよいよその時が来たのだ。
私は日々の糧を得るため ...
このあどけない寂しさは
いったい誰が埋めてくれるというんだろう
破滅的な日々は、いつも壮麗だ
月夜が似合うきみは
今夜はどんなダンスを踊るの?
ああ、さわっちゃだめだよ
アロマキャンドルのかおりは
...
言葉はひかりより
遅れてやってくるから
たぶんまだ
君は粒子で
かすかな時間差の中に
小さく膨らんだり
縮んだりしているんだろう
空は淡く
まだ少し痛いから
僕は水辺にいて
円 ...
夢をみました
そう、夢を
あなたにいえない夢を
月が
高みから
晧、と呼ぶので
虫が
地中で
コウ、と答える
土の中
一寸ほどの虫たちは
丸くなって眠っている
植物たちは
眠らない
夜は
昼に得たものの始末に ...
髪かわかしたら?
髪かわかしたらメールしますね、って
きみの髪が一万光年の長さだったら
ぼくはもう宇宙にはいないかも知れない
きみに同苦したい
こころからそう思う
一万光年の髪を乾かしてからだね
きみがぼくに手紙をくれるのは
プラネタリウムで待っています
ぼくはきみを待っています
せつなくて
封 印
苦しくて
封 印
意識の底の底の底
君をグッと押し込めた
はずなのに…
この道も
あのショップも
この曲も
あのライブハウスも
この雪も
...
あの靴はどこにいったの
あの靴はなに色だったの
いつのまにか靴は
あたしのなかで赤い色になっていた
愛はいのちと
コインの裏表になっていた
だから血まみれの靴なら
あたしのなかにあるわ ...
あなたの中には穴がある
なるほど
あなたは「あな」の「た」だ
あなたの中には鉈もある
なるほど
あなたは「あ、ナタ」だ
わたしは何も持ってない
「綿」では何の「足し」になろ
...
うらやむという気持ちは
胸の内側がやけるような
足を小さな虫がはいずるような
そんな小さなほころびから始まる
うらやんで/憎しみになる
あれになりたい/真似になる
あれはちがう ...
恋をすると女は美しくなると申しますが
恋をすると男は醜くなるのです
それはそれは醜く浅ましくなるのです
そして男はそんな自分を愛して欲しいと願うのです
貴方が悲しみに暮れている時に涙を拭う ...
詩集の表紙には闇夜に浮かぶ舟の漁火が、誘導するようにふわりと灯り、
誘われるまま詩集を開くと、霧の中に佇む一艘の小舟の写真が出迎えていた。
山中以都子さんの詩集『水奏』は、もうここから始まってい ...
飛行機の国内線でバグドグラ空港へ飛びました。ここから乗り合いジープで標高2134メートルに位置するダージリンを目指すことになります。
空港で若いインド人夫妻に声をかけられました。一週間前まで大阪 ...
おまえが愛だと信じて疑わないもの
それは俺には支配でしかない
おまえが野蛮だと吐き捨てるもの
それが俺のありったけの優しさだ
闇は深く
真実を探り当てるには
まだ何人も殺さねばなら ...
たばこのヤニで煤けたリビングの壁に一箇所
まるで雪景色を穿ったような真新しい壁紙が気になる
あのひとがわざわざ買ってきては飾っていた
贔屓にしてる野球チームのカレンダー
縦じまのユニフォー ...
これはロシアのお話です
ワーニャという女の子が
冬の森を家へといそいでいました
こんなところに?
凍えそうな恰好をしたおばあさんが
娘さん、寒くてつらいんだよ、
ワ ...
{引用=
ごめんねとさよならばかりを繰り返し わたしの傍で疲れて眠る
なんでかな、沼のような沈黙は 全部わたしのせいだと思う
20センチ高いとこから見られると おなかのう ...
{引用=
呼吸をしていた
それなのに産声じゃなかった
あなたを呼んでいた
それでも求めてるわけじゃなかった
願いが響くなら
言葉の海に声を沈めて
それがあぶくになれば今すぐになれ ...
{引用=
*指先をソーダ水に浸しては 「なんで今日も消えてしまうの?」*
きみの傷んだ香りを吸い込んで透明になる
ぽつり ぽつりと
夜を揺らして泡がはじける
指を
小さ ...
雪は雪に飛び
鱗の声は撒かれ散る
径に落ちたひとつの実
枝を曇を空を照らす実
腕は振られ
夜はむらさき
縫い針を失くし
捜す合い間に
造られすぎ ...
僕は星が好きなんだ。とくに月が好き。
地球や太陽や月も星なんだよ。ときどき忘れちゃうこともあるけどね。
月。
満ちたり欠けたり。
細くなったり太ったり。
丸くなっ ...
星の数だけ浮かんだそれぞれ孤独なロダンと
それぞれ頭の中で試されるモダニズム
泣きべそをかいた子供が唯一カギを持つこの城で
誰も知らない自分だけの
誰も知らない自分だけの
宇宙へと旅立ちます ...
檻の中に
駝鳥がいました
詩の中に
智恵子がいました
旭川市旭山動物園は
行動展示です
智恵子抄は
行動展示でしたか
星が流れる夜明け前
二人は無口になって
遥かな水平線みつめてた
流星尾を引いて空を行く
永遠を信じてここまで来たけれど
夜明けのファンタジア
教えておくれ
二人の夜はいつ明ける
海 ...
ゆうべ 私があんなに泣いたのに
月は何も言わない
ただちょっと 欠けただけ
こぼれた欠片がどこへ落ちたのだろうと
遥か異国の遠い海を
想っていると
必ず君は現れて
泣けとばかりに 笑 ...
夜明け前に起きることが 習慣になったこの頃
君がちっちゃいころに こういうふうに出来たら
朝お腹が空いて泣いても放っておけなきゃならないほどに
眠い薬を飲まないでいられたら
もっと君にいっぱい ...
背中を丸めて屈むぼくに
子供が飛び掛り
反対側へ跳んでいく
衝突しそうな予感
ぼくは縮こまり
両の腕でふくらはぎを抱え
ああ この一方的に受動的な恐怖 ...
君の祈りが膨らんで破裂したから、その海の中できっと君の声が淀んで底の方に溜まってるだろうと、君は目を細めていった ...
教えてあげる、秘密の中の秘密
ほんとは、みんな、ひとりぽっちだって
ほんとは、みんなも、ひとりぽっちだって
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
今にも落ちてきそうな空をみた
影山影司
散文(批評...
6
10/1/6 0:27
このいたみと、違う王国のきみへ。
水島芳野
携帯写真+...
2
10/1/6 0:27
鳥の石
佐野権太
自由詩
14*
10/1/6 0:05
夢を
殿上 童
自由詩
3*
10/1/6 0:00
晧と呼ぶもの
小池房枝
自由詩
3
10/1/5 23:59
ぼくはもう
吉岡ペペロ
自由詩
7
10/1/5 23:52
ぼくはきみを待っています
〃
自由詩
3
10/1/5 23:41
封 印
オンガシ
自由詩
6*
10/1/5 23:40
血まみれの靴
吉岡ペペロ
携帯写真+...
4
10/1/5 23:40
隻なる歌/あんたっちゃぽえむ
海里
自由詩
4
10/1/5 22:23
うらやむ
朧月
自由詩
3
10/1/5 21:27
恋文
風見鶏
自由詩
4
10/1/5 19:46
山中以都子詩集『水奏』
渡 ひろこ
散文(批評...
5*
10/1/5 19:26
インド旅行記15(カルカッタ→ダージリン)
チカモチ
散文(批評...
4
10/1/5 19:14
明けましておめでとうございます!
花形新次
自由詩
0
10/1/5 19:06
年明けのひと
恋月 ぴの
自由詩
20*
10/1/5 18:52
空になった女の子
吉岡ペペロ
自由詩
4
10/1/5 17:06
嵐舞う
あぐり
短歌
4*
10/1/5 15:22
指先にあぶく
〃
自由詩
3*
10/1/5 15:17
Dear Girl 夜顔
〃
自由詩
3*
10/1/5 15:14
冬と双子
木立 悟
自由詩
1
10/1/5 13:29
5円玉 と お月さま
北大路京介
携帯写真+...
19*
10/1/5 13:12
toilet
瑠王
自由詩
8*
10/1/5 12:43
ぼろぼろなモチーフ
藪木二郎
自由詩
0+
10/1/5 11:02
夜明けのファンタジア
未有花
自由詩
14*
10/1/5 9:55
夜の必要性について考えたこと
きりはらいを...
自由詩
0
10/1/5 9:26
幸福
桜 歩美
自由詩
1
10/1/5 6:56
うま跳び
snowwo...
自由詩
3
10/1/5 2:21
星の澱
水島芳野
自由詩
1
10/1/5 1:45
教えてあげる
殿上 童
自由詩
4*
10/1/5 1:37
4101
4102
4103
4104
4105
4106
4107
4108
4109
4110
4111
4112
4113
4114
4115
4116
4117
4118
4119
4120
4121
4122
4123
4124
4125
4126
4127
4128
4129
4130
4131
4132
4133
4134
4135
4136
4137
4138
4139
4140
4141
加筆訂正:
終わりの十五。
/
榊 慧
[10/1/5 22:53]
少し修正。 2010.01.05
待ち合わせ感
/
……とある蛙
[10/1/5 17:22]
削除3字
4.75sec.