冬薔薇目覚めの遅い休みかな
年賀状書く喜びともらう幸せ
春を待つ植物たちのコソコソ声
初旅や夜空突き射す東京タワー
明るい憂鬱だなあ
と思った
だってテーブルには甘すぎるオレンジジュースと食パンと先先週の週刊誌がのっていて、汚い、ほうけた日常があるだけで
わたしはその横に座り、強く胸を押さえ、苦しみに ...
親指の付け根で床を知り、ゆっくりと、土踏まずから踵へと移動しながら床に触れてゆく
一足、一足。
その間隔は短い
少しずつ、床を確かめる
一瞬、床に顔が映った気がした
中空に手を突き刺すが ...
*化石
ならない電話をのみこんで
渦まくコードの
耳から漏れる
おとのかたまりを見つめてた。
*氷菓
たて波の断面のように
歯こぼれしていた、
底冷えのあさ
薄切りの ...
夏の
おわり
もう
秋がちかくに来ていた
とんぼが
飛んでいる
たくさん
たくさん
橋の下の
川に飛んでいる
えさを
さがしているのか
あっち
こっち
行ったり ...
陽だまりの中で
広い野原を
子猫たちが
とびまわっている
草や花を
口にしながら
じゃれている
まるで
会話をしているかのように
迷子になった
子猫たちは
鳴きながら ...
オーロラって
とてもきれい
空一面を
いろんな
色で飾っている
いろんな色が
あたり一面に
広がっていく
まるで
いくつもの
光を見ているようだ
オーロラは
と ...
室内灯は消えていた。幌の隙間から光が差し込むことも無い。エンジン音は聞こえず、静かに、波の音が聞こえる。水面を切り裂く音ではない。船を揺らすリズムに沿った、自然の音だ。横、正面に座る同僚達はまだ眠っ ...
100114
蜜柑の食べ方をリグレットする
イヌのようなハンカチを折りたたむ現在
ライナスの花が咲いて
舌が乾くと悲鳴を上げたビーグル犬が
...
雪
乱太郎 作
雪がひらひら舞い降りて
少女の耳元
静かにささやく
――ごめんね
冷たいでしょう
手のひらの上で
溶けていった雪に
少女 ...
きっとあの場所まで
きっとあの季節まで
ずっと走ればよかった
きっとあの時以外には
春と冬の間で季節は止まり
優しい誤作動の日々から
動かなくなってしまう
繰り返す春と冬の日々に ...
時間がたって、
ストリングスとワルツが
意味をなさなくなって
そのあとに
枯葉の季節が来たけれども
僕は感傷を全部目で追うために
部屋の中にいた
淋しげな
恋人たちの絵を
眺めて暮ら ...
純粋に真っ白な雪たちが
ベールを覆うように積る
切なさも淋しさも
穢れすら隠そうとする様に
身も心も凍りつく前に
あなたに会いたい
早くあなたに会いたい
ゆっくり雪を溶かすように ...
稚児みたくみるみる泣いてすぐ笑うきょうもお空は赤くて青い
甘いのが商売なのよべっべつにあんたのためのいちごなんかじゃ
如何様に甘える猫もなぎ払いお前の布団にもぐる試練だ
...
かなわないなんていっても
あきらめない
いまを乗り越えるんじゃないんだ
自分でも知らなかったつぎの覚醒
だめだって言ったって 僕は夢中だから
きみのすぐ横にいるならできそうで
いままで ...
その甘い息は
果実酒のギラギラだ
彼が毟りとって囲ったのが端緒
いま花壇に菌糸が潤む
涙も渇かぬ世界で白く荒い肌
舌で這いずる俺は犬のよう
餌ある限り死なないっての
私が成し遂げた屈折は
私を助けてくれませんでした
私が想いやった
私の悲劇は
私の中で閉じていました
夜の空には星がきらめき
人の瞳に涙を呼びます
私がかじっていた青い実は
私 ...
ちょい悪オヤジがホテルに泊まった
何かの手違いだった
手違いだったはずなのに
彼はホテルの一室で
快適な時間を過ごしていた
ノックする音がして
ドアを開けた
ボーイだった ...
ひとり
ひとりより ふたり
ふたりより さんにん
さんにんより よにん
よにんより いっぱい
でもやっぱり ひとり
彼とは佐賀の九州陶磁文化館の研究会で初めて会った
私が書いた明末清初の華南三彩陶磁の論文を読んだと彼は言った
高名な李朝白磁研究の専門家に自分の論文が読まれたと知って私は高揚した
その頃私は中国 ...
美しい言葉をください
心にない言葉でも
嘘っぱちでもかまわない
美しい言葉をください
そんな醜い言葉では
あなたが強張ってゆくばかり
そんな苦い言葉では
あなたが痛んでゆ ...
手 指、無くした
力 鍵、
鍵探す、去る、
僕、緑 色、
影、のような、目 針
夢の日へのボートを走る
漕ぐ君の様子の
走る白い陶器を波線が
まだら模様をなして悪ふざけの
泳ぐ笑みに立って
【ファンタジア】
あなたは何を見て、何を感じて、何を想い生きているの。
悲しみを
苦しみを
喜びを分かち合いながら
あなたは多くの事を知り ...
大気にはりつめる 甘く あたたかな 匂い
泥流から 水面を割って 境界を 越えた瞬間
蒸発して 真っ白く 散ってゆく
ゆらぐ さざなみの 光は
あつく うすく 屈折した虹をまき散らす
...
失意で街を歩いていた
白が散る夜を歩いていた
涙で白が小さくぼやけて
リラの花の乱舞のようだった
CGでだれかが
からかってでもいるのだろうか
空をさがした
...
―――彼は
幾つもの黄昏を呼びました
幾つもの闇夜を越えました
――“黄昏の君”出ておいでよ
世界を呪って
世界を消したくて
...
鏡の音を書きとめて
一晩がすぎ 二晩がすぎる
夜の鳥の声 水をわたり
水に映る
曇の時計
貝の内の午後
誰も見ない青
棘と牙の青
二つ三つ不確か ...
ここはもう駄目? 旅の支度するんだね
住み慣れた街をまた離れてゆくんだね
見慣れた景色 愛すべき仲間達
もう二度と会うこともないかも
会うこともあるかも
さよなら
冬が行き春が来て 命 ...
安易なキボウが、風に消える
この糞ったれな世界にて
ぼくは今迄よりも必死に
「ほんとうの答」を探し始めた
古書を開いて捲るほど
文字の無い空白の頁の
左側には、十字架にかけ ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
冬薔薇
夏川ゆう
俳句
2
10/1/15 16:58
明るい憂鬱
靜ト
自由詩
1
10/1/15 15:48
build/built
AB
自由詩
2*
10/1/15 14:57
塩小路
ことこ
自由詩
10*
10/1/15 14:11
とんぼ
そよ風さん
自由詩
4*
10/1/15 13:47
陽だまりの中で
〃
自由詩
2*
10/1/15 13:43
オーロラ
〃
自由詩
2*
10/1/15 13:37
緑に覆われた世界を垣間見た。
影山影司
散文(批評...
0
10/1/15 12:51
ホテル・リグレット
あおば
自由詩
3*
10/1/15 12:50
雪
乱太郎
自由詩
15
10/1/15 12:49
春と冬
昏(ヤッカ)
自由詩
0
10/1/15 12:37
想い出
真島正人
自由詩
1*
10/1/15 12:07
雪
弥鈴
自由詩
5*
10/1/15 8:39
Re: 先 日 は
あすくれかお...
短歌
6*
10/1/15 7:30
Renaissance
月乃助
自由詩
10*
10/1/15 6:28
ブラウニイ
しべ
自由詩
2
10/1/15 5:49
私が成し遂げた屈折は
真島正人
自由詩
2*
10/1/15 3:29
ホテル・リグレット
小川 葉
自由詩
3*
10/1/15 3:02
ひとり
仁惰国堕絵師
自由詩
1*
10/1/15 2:48
高麗青磁双耳壷の印象
楽恵
自由詩
7*
10/1/15 1:21
美しい言葉をください
オンガシ
自由詩
6*
10/1/15 1:21
エレベーター
番田
自由詩
0
10/1/15 1:21
湖畔
〃
自由詩
1
10/1/15 1:20
ファンタジア
綾瀬たかし
自由詩
0
10/1/15 1:11
泥の川から
ゆびのおと
自由詩
1
10/1/15 1:09
旅をする光
吉岡ペペロ
自由詩
4
10/1/15 1:03
成り果てた獣、鵺。
ユダ
自由詩
0
10/1/15 0:44
冬と門
木立 悟
自由詩
4
10/1/14 23:58
旅人シラズ
仁惰国堕絵師
自由詩
1*
10/1/14 23:57
宇宙の本
服部 剛
自由詩
3
10/1/14 23:29
4101
4102
4103
4104
4105
4106
4107
4108
4109
4110
4111
4112
4113
4114
4115
4116
4117
4118
4119
4120
4121
4122
4123
4124
4125
4126
4127
4128
4129
4130
4131
4132
4133
4134
4135
4136
4137
4138
4139
4140
4141
加筆訂正:
我が身を食らうサトゥルヌス
/
仁惰国堕絵師
[10/1/15 5:00]
”彼ら笑う 彼ら笑う” -> ”笑う笑う 彼ら笑う”に修正
7.43sec.