防砂林ごしに轟音がしていた

飛行機の離発着のような音だった

愛人と犯罪を完遂したあと

手をつないで夜の海岸に出た

防砂林をぬけると

轟音の正体はやはり海だった

死ぬ ...
最終電車。降車する人の群れ。渋谷駅へ向かうホームの光は消されている。
最終確認をする駅員の姿。

電車から降りる。込み合った車内ではうまく呼吸が出来ない。人の波から外れて、立ち止まり、呼吸をする ...
ああもう

冬は憂鬱な季節だというのに、発狂しそうな私がここにいるのね

あなたが好きだとか、そんなことを言えるほどにあなたのことを知らない

あなたを好きだと言ってしまえば、私の好きはウ ...
 
 
◆side B @ 少年。



背伸びをして、やっと見えた窓の向こう。
あまりにも素敵だったから、真似をしてみたんだ。
見つかったらママに怒られるかもしれない後ろめたさと ...
上辺だけでの会話
踏み込むには弱すぎて

疑問文で伝えるメール
返ってくるのは当たり前で

名前を呼んでくれたとか

喜んでる顔が見れたとか

そんなのどうでもいいんだ ...
生まれ落ちた瞬間から
選択の道を歩まされ
自由の名の下
出来すぎた答えを選び取る
そこに自らの意思が存在すると
誇らしげな顔をして
疑いもせず

手にしたものは
求めたもので ...
木漏れ日がふたりの影を白くさせていた

背の低い常緑樹のしたで

ぼくは自身の人生の蹉跌を話していた

きみを否定するような言い方で話していた


ぼくはじぶんの私利私欲に胸を焼かれ ...
のぼせたわけじゃないんだよ

つい沸かしすぎた湯が
総毛立って縮こまる私を
ひとときたりと忘れぬよう
きつく抱いて締め上げるから
ほんの少し恥ずかしかっただけ

少女の頃に見たきり ...
 車が三角になって走る

 首の太い太陽が 時間の想い出の中で

 約8つ転がっては過ぎ 人びとのオシリの穴から

『あそびは オワリ』 のうんこ文字が綺麗に出 ...
あまりに寒いので
コタツに入ってみかん食べながら
明日の自分がどうなるのか
漠然と考えていたのです


どこにも居場所がないような
そんなどうしようもない気持ちの午前1時
返ってくるは ...
{引用=
クリスマスイブの夜、
京介くん(以下K)は部屋にひとり、ベットで、うとうと。
サンタクロースを待ちながら眠い眼をこする。
サンタさんが来るまで起きていたい、そんな子供。


...
家に帰っても会社員の彼は
パソコンを叩きながら
テレビを見ていた

番組では
「本邦初公開
 自分を捜しまわる日本人形」と
画面の端に銘うってあった

スタジオに
日本人形の入った ...
萼には永劫の接吻を
際どかった昼間の送り仮名には微笑み二乗の反語法を
埋もれかけた墓標には遠い遠い潮騒を

聖なる人よ
二十一世紀初頭のこんな夜にもまた
星は星をちぎりながら
生まれ来る ...
彼の欲しかったのは 身体
彼女の欲しかったのは お金

彼はそれを愛情と呼んだ
彼女はそれを愛情と呼んだ

愛情が破綻した、と
誰かがつぶやく
そうだろうか

天秤が
破綻したの ...
何にもない手に
何にもない 手の 
あるべきではない 手の存在の彼方で
僕は憧れた

女にさせられていた 響き渡っているのだ
響き渡っている女の風が 音に
そんなふうにあるのは
音の流 ...
何もない手に体の街を
歩き指先のどこかへと
そこで口先だけが爪を
何にもないと舐め

噛んでいる街を
夢にさせられている
ボーリング場の
すり抜けていく並木にぶつかる
1…
 人は物事を整理し、「記号化」→「体系化」→「理論化」することによって脳を発達させ、進化してきた。いろんなことを「記号化」するによって解釈することによって言語を育み、知識を得てきた。
すなわ ...
今宵にみる月は
夕暮れに傾いてゆき
三日月ゆらゆら
縄をかけて揺れていよう

マティーニをかたむけ
かりりと齧るオリーブ
あ酔っちゃった

こぼれていく輝く液体
おぼれていく私
...
思いには歌作るべき種もなく机に座りかくペンをとる

体にも心にも力与えずば気分は失せて骸骨となす

改めて妻と自分を並べみむ彼女こそわが心の絆
「おじいさん こんにちは
 また会いましたね」

  おや あんたかい
  また会ったね

「こんな坂道で
 今度は何を拾ってるんですか」

  おったまげたねぇ
  分かるかい
...
 形式だ
 内容だ
 またそんな話になっちゃって

 僕はまた
 形式より先に内容が
 ア・プリオリに存在してるかのように
 素朴に信じちゃってる人
 なんてことにされちゃってる

...
綺麗に裁断された
紙の断面
断ち切られた時間
断念すら出来ずに
それは終わっている
紙を裂く
切られるのではなく
引き裂かれ
解れた一本一本の繊維が
神経のように露になる
ながいあいだずっと 知らずにいました
それに、どんな意味があるのか
気にもならなかった

Spirit of Christmas
けして一握りの人たちのために あるわけではないのですね
...
 21日。東京に住んでいる姉と待ち合わせをして東京見物をすることにした。
 銀座で待ち合わせをして歌舞伎を見るのに都合が良いため是非観ようと思い立った。しかし劇場前の係員さんに一時間半待ちだと聞いて ...
 今月の初旬から始まった埼玉の基地での研修が、明日終わる。今年度で転職が決まったので近々退職する予定があるが、昨年から自衛隊に勤めている。(自衛隊に興味がある方は問題ない範囲でお話ししますので遠慮なく ... 三次会のあと
はなれがたくて
鉄路にふたりツレションをした

メリークリスマス、

メリークリスマス、ミスターローレンス、

アラスカの凍る林で
奇跡たちが
ガシガシと音を立ててい ...
ひとを信じるということは

コミュニケーションにおいて

もっとも大切なことのひとつだ

じぶんを信じてくれているひとを

信じないなんてもってのほかだ


願いごとを口に出して ...
 あなたとわたし、わたしとあなた。
 学校帰りにこうしてケーキを食べて、熱い紅茶を飲む。
 秋に始まった授業で、あなたと知り合った。あなたが声をかけてきて、それからあなたは二時間喋りどおして、最後 ...
朝の6:10発のアーグラー行き電車に乗るべく、5:30にホテルを出発しました。
が、インドの電車は定刻どおりに来ないというのが有名で、実際に発車したのは7:00頃でした。中には6時間遅れた、なんて例 ...


僕はあなたに
亡霊であり
生ものであり
影であり
車であり
スプーンであり
無垢の造型であることを
求める

あなたにここにいてほしい

日々
僕は
あなたになっ ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
犯罪者は夜手をつなぐ吉岡ペペロ自由詩1009/12/23 22:10
国道246号線、寒い寒い日ブライアン自由詩4*09/12/23 22:05
タンBん妄想がん自由詩009/12/23 21:49
窓。hope自由詩109/12/23 21:41
平行線上の彼女秋助自由詩2*09/12/23 21:05
迷路泉咲れく自由詩009/12/23 21:04
点と線吉岡ペペロ自由詩309/12/23 19:38
長風呂ゆえづ自由詩409/12/23 19:32
Fィ—リン Hァピィ ワンダ—・・・ヨルノテガム自由詩3*09/12/23 19:01
木枯らし舞う水曜日、コタツとみかんと生きることについて涙(ルイ)自由詩109/12/23 18:31
サンタさんとサンタさんの間で北大路京介自由詩7*09/12/23 18:22
壊される人形の復活劇 ある会社員より愛を込めてりょう自由詩3*09/12/23 17:40
らら、ばい都志雄自由詩3*09/12/23 17:34
夕暮れポケットuminek...自由詩2*09/12/23 17:32
番田 自由詩009/12/23 15:57
ピン自由詩009/12/23 15:56
本能が怖い話を拒絶する 下書きメモ結城 森士散文(批評...1+09/12/23 14:48
『今宵の月は』連詩  白糸雅樹様&ペポパンプ作ペポパンプ自由詩5*09/12/23 14:01
歌材ともしき生田 稔短歌209/12/23 10:21
サイコロと坂道りょう自由詩909/12/23 10:03
スターリニズムの擁護藪木二郎自由詩009/12/23 9:53
裂くフクスケ自由詩009/12/23 9:34
Spirit of Christmas月乃助自由詩7*09/12/23 8:25
埼玉出張記(2)相田 九龍散文(批評...209/12/23 3:34
埼玉出張記散文(批評...209/12/23 3:34
酔いどれの鉄路吉岡ペペロ携帯写真+...1109/12/23 2:59
ひとを信じる自由詩609/12/23 2:11
アルルカン洋菓子店瀬崎 虎彦散文(批評...3*09/12/23 1:51
インド旅行記5(ジャイプール→アーグラー)チカモチ散文(批評...209/12/23 1:26
あなたにここにいてほしい真島正人自由詩6*09/12/23 1:20

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