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瞳の奥の炎が揺れて
捉える差異、収集する印画紙
あなたの心は何処にもないし
永遠はわたしの中にもない

向日葵が項垂れ色を失っても
奪えない若さ、その感覚、愛を
運命のように色付けた
　.... 並木道のやわらかな絨毯
ざくざくと二足の靴がふみ鳴らす
転がるように進んでいく

寂しい色したフェンスの影
まるでレースみたいだった

ざわめき

小さな音が重なって騒がしく
虫と　.... 視線の先、ふたつのほくろ
気づきじゃなくて確認だった
並んで歩くリズムが少しずつずれていく
もうたぶん知っているでしょ

黒い地面に丸い染みが広がりはじめて
柔らかい肉に食い込むスーパーの　.... 貰った花束をスマートフォンで切り取ったり
取れてしまったボタンを小さな箱にしまいこんだりすること

連なっているはずの港区の海の匂いは
知っている海と少しだけ違うような気がした
平坦につづく　.... 野良猫に話しかける人を
路地裏の防犯カメラが覗いている
春の陽気はくすぐったいから、似合わない

見下ろせば宴、地獄の淵はビルの屋上にある
天国の近くは高い金網が必要

恋はいつまでも恋　.... 密室に詰め込まれた人々はただ寝静まっているふりをしていた
目を凝らせば二十六時を指す文字盤が見える

細長いスポットライトが客席をなぞって点滅を繰り返し
エンジンは緩急をつけながら唸り続けてい　.... デパートの屋上で子供の頃の願望が簡単に拾えてしまう
少し汚れたパンダにまたがって、ためらいなくコインを入れた
童心に帰るほど、帰らなきゃいけない距離ができたこと

まだ寒い春の昼間に
花粉症　.... 打ち上げられた六百頭のクジラにナイフを刺した
どうしようもなく大きなかたまり
どうしようもなく身を投げた人の命が溶け込んでいるから
潮の匂いは生の匂いがする

冷えた肉体をプランクトンが分解　.... 黄色い海があってもいいでしょう
膠を火にかける、独特の匂い、かき混ぜながら換気扇を回し
くつくつと沸く鍋底を見つめる
足りない色を数えて
描けない絵のことを考えていても仕方がないね

のめ　....
ひだかたけしさんの青の群れさんおすすめリスト（9）
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
秋の啾啾- 青の群れ自由詩219-9-20
地面を飾る日- 青の群れ自由詩718-10-29
左側、右頬- 青の群れ自由詩417-6-1
graduate- 青の群れ自由詩417-3-27
カラスは何色- 青の群れ自由詩617-3-15
夜をゆく- 青の群れ自由詩617-3-8
not_sepia- 青の群れ自由詩1317-2-26
浅瀬のクジラ- 青の群れ自由詩717-2-14
藍に似た色- 青の群れ自由詩917-1-25
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