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冬でも雪が降らない
そんな暖かい僕の家でも
おまえは寒そうに
ストーブの前で丸くなる


背筋に稲妻の閃光が走るような
艶光りするおまえの
ビロードを思わせる黒い体毛
思わず ....
街に雨が降りしきる
人影もない寂れた風景を
ぼくは飽きもせず眺めてる
となりには
ぼくの彼女が
寝息を立てている
彼女の横顔は
とても穏やかで
つい
腕時計を描きたくなる
 ....
リノリウムの壁
見えない満天の星を眺め
手の届かない彼女のことを考えた


最後に会った日
彼女は家に帰る途中で
ひどく暑かったことを覚えている


笑わない彼女
瞳の奥 ....
言葉は正しく
ついでに思想も清廉に
身支度も整えて
こうして
うそだらけの僕が一人
出来上がりました
すすけていじきたない
普段の僕は
きれいな繭に
おしこめちまおう
胃の中にへばり付いた
アニサキスみたいに
僕の神経をかき乱す
やり方が
良かろうが悪かろうが
僕の都合なんて
最初から
気にかけもしない


それが当たり前の事


 ....
ギターをかき鳴らせ
    かき鳴らせ
    かき鳴らせ
    かき鳴らせ
    かき鳴らせ


あの娘が
   幸福でありますよう


オレの命を削って


ギ ....
彼女は
いつも高架の上で
行き交う電車を見下ろしてる
僕がそばに近づくと
物憂げな視線を
僕に投げかける
彼女は言う
どうしてみんな靴が汚れているの
穴が開くまで履き潰さなくて ....
額にコインを強く押し付けたら
願いが叶うと信じて
おまえは毎日
穴が空くくらいコインを押し付けて
何かを祈ってる


はたから見てると
なんだかバカ ....
何か暖かいものがほしかった
一杯のコーヒーでもいい


通りを一人歩くと
つらぬくような
つむじ風が身にしみた
うらぶれたレンガ屋根
中をのぞくと
ケーキとロウソクがひとつ
 ....
置き忘れたのは
誰の気持ち?


なくしてしまうと
だめになっちまうから
はやく見つけないと


なくしっぱなしで
遺失物置き場に
うっすらと
ほこりをかぶってる
そ ....
軽く
手を上げて
じゃあな、って
湿っぽくなくて
酒を酌み交わしているみたいに


涙なんて
似合わない
言葉で
飾り立てたりしないで
空っ風みたく
元気よく
雪下雫 ....
きみが
ぼくの元で微笑んでくれたら
ぼくは
きみのために
四トントラックとぶつかってみせるよ


ぼくはいるから
いつものバーの隅っこに
きみ ....
はね上がる飛沫
飼い慣らされた黒い飛魚が
四方八方暴れまわる
水面から深海に
うずくまるような
巻貝のような白い肉塊
鼓動が破滅への
独奏を奏で
やがて
静かに浮かび上がる
 ....
こわれたオルゴールみたいに
いつまでも
同じ音を奏でる物悲しさは
必ず東の空から昇る


星を眺めるフリをして
見えない望遠鏡で
あちこち覗きみる
土星は見えるか?
いや
 ....
血の汗を滴らせる
水銀灯が冷え切る前に
消せない緋文字に彩られた
悠久の煉獄に繋いでおくれ


真朝と空が
やさしいキスを重ねる前に
見えない瞳に閉ざされた
螺旋の悲劇に触れておくれ ....
きみのおかげだよ
ぼくが
何もかも
投げ出してしまわないのは
感謝してるよ
だから
ぼくは
きみに平手打ちをプレゼント
痛いだろ
生きてる証拠さ


寝付いたきみの横顔 ....
叫びにも似た咆哮が
鼓膜をつんざくだけで
気が付くと
装填された散弾銃を
こめかみに押し付けられ
射抜かれた処女膜は
10ドルで精巣をたらしこむ


どのくらいひどいんだ?
 ....
砂漠の昼
降るはずのない雪が
乾いた砂を覆い
静かに静かに降り積もる


大人は光景に言葉を失い
子供は寒さを忘れて遊び


静かに静かに降り積もる
白い結晶
鳴り響い ....
ぼくが煙草に火を点ける
同じように
きみも煙草に火を点ける
たちこめる匂い
ぼくの吐き出した煙が
きみのものと微妙に交わりあう
それはぼくらの心
ぼくらの気持ち


煙のよ ....
真夜中が
ずっと
かたくなに守り続けた
ぼくの有刺鉄線を
溶かしてしまった


だからって
泣いたりするもんか!!


剥き出しにされた
ぼくという存在
空気に触れた ....
お前と言い争った夜は
何となく落着かなくて
布団に入って目をつぶっても
まぶたの裏が赤く焼き付いて
ウイスキーを一杯


もう
どうしようもない状態
取り返しもつかない
で ....
高梁サトルさんの寒雪さんおすすめリスト(21)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
るる- 寒雪自由詩210-7-19
Falling_Rain- 寒雪自由詩210-7-2
1001日目の夜- 寒雪自由詩110-6-27
Decoration- 寒雪自由詩210-6-14
I'm_Not_The_Only_One- 寒雪自由詩310-6-5
ギターをかき鳴らせ- 寒雪自由詩110-6-1
What_She_Said- 寒雪自由詩110-5-26
願い事- 寒雪自由詩210-5-20
日曜の通りにて- 寒雪自由詩110-5-15
忘れちゃいけない- 寒雪自由詩110-5-5
とら- 寒雪自由詩210-4-21
Beside_You- 寒雪自由詩110-4-18
In_Utero- 寒雪自由詩110-4-17
リアルタイムシミュレーション- 寒雪自由詩110-4-15
輪舞曲- 寒雪自由詩210-4-3
Thanks_For_You- 寒雪自由詩210-3-30
Landscape- 寒雪自由詩110-3-29
White_Snow- 寒雪自由詩110-3-27
Joint_Two_Smokes- 寒雪自由詩210-2-23
MIDNIGHT- 寒雪自由詩210-2-16
GONDWANA- 寒雪自由詩210-2-15

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