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しんしんと
たんぼに脳がふる
そそぎこまれた脳を
稲は根っこから吸い込んで
のびやかに育つ
私は脳をたべる
雪見大福と一緒に
稲穂の一粒が
まじったそれを
脳は何でも知ってい ....
うかぶ空に触れる足さき、加速してわたしは舞い上がる、ちぎれそうな指を握りこんで、そしておやすみを言うために急降下 #twpoem 10/24 2:08
外側にいる透明な風はわ ....
どこ
外の風も
とおり抜けていくんだ
かすめとっていく世界を
どこ
見えない空を
盲目で描く絵の具はまっしろで
飛んでいく京都のアパート
ここ。
布のなかに
たふたふに埋もれたわたし
手を伸ばすこともせず
のどだけをもち上げて
ことばを向こうに投げていた
ことばはいつしか完全で
組み合わせだけで無限で
それに夢中になる ....
抱き合って眠るこの瞬間が
避妊具をつけたセックスに似ていて
どうしたらはずせるのかと
思案しながらまどろんでいる
「ひとつになりたい」
そう言ってせがんでも
私の言いたいひとつには ....
ふくらはぎに内蔵されたばねが
ゆるくしなやかにたわんで、
私の躍動を確かなものにする。
大地をつかんで
重力にさからう
陸上部のショートパンツは今、
空気よりも軽い。
春にか ....