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太陽がとおく大洋の彼方を翔ぶ。
あらゆる波には
千々の銀箔が散りばめられていた。

不滅の翼などはない。
宙に驕った罰であろうか、
この黄金には蒸発さえ赦されない。

落日。

あ ....
真夜中に広い低気圧が去り
黒雲は静かに消えていく
雨で成長した植物は何も答えることはない

太平洋に発生する温暖な高気圧は
ゆっくりと白雲と共に動き出し
隠れていた生物を無言で白 ....
ブックオフでうっかり見つけてしまったそのアルバムを購入したわけは
まさかあいつらがベスト盤を出すなんて、と困ったように笑ってた
懐かしい男のことを久しぶりに思い出したから
「こんなのパンクじ ....
結露が零れて
四季を忘れていたことを
思い出す
煮詰まった思考から直視しか
成らない耳鳴りのように

雑音のろ過を辿る ハッと思い出す太陽からの
折鶴 息の白さ

師走に敷かれ ....
少年の 碧い心音が 秋桜の花束と 共振するから
ほろほろと 崩れゆく 夜の輪郭を 掬いとる指に
まとわりつく記憶は 水彩の淡さで かなしく
けれど窓の遠くに 群青の塔群が 絶え間なく
銀の月と ....
いつもの朝

いつもの食卓

いつもの珈琲

そしてーー
花びらのような
スカートを纏い
その指で散らして
欲しいと願う

胸の鼓動を
キュンと早くする
苺が潰れて
しまいそうなほど

甘酸っぱい時を
口に含んだ
白い吐息が
運ばれ ....
輪郭のない夜がわたしたちを丸ごと置き去り
白紙のうえで迎える今日
枕に触れ 頬に触れ 壁紙に触れ プラスチックに触れ
でもこの世界に触れることができない

淋しさがわたしの中にあるのか
 ....
母が私に
寂しい寂しいと泣く

そのたび
犬が

ずっと母を見ている

それが
たまらなく悲しい

私ではだめですかと
犬が言っているのに

母には聞こえないのだろうか
 フワフワとユラユラと

 なんでも受け入れる

 丸い心と四角い体

 優柔不断と紙一重

 思いめぐらす夏の空

 待ちわびる秋の空

 突き刺す声と冬の空

 凍 ....
くろめ川の水底は
ゆらゆらゆらゆら揺れ動いて
澄んだ水面の影呑み込み
そうしてなおいっそう透き通り
底なし底抜け 師走の大地を震わせる





 
言ノ葉
純粋な
木霊

なって
遠去かる宇宙

速度を
呑み返す
とき

宇宙は
やわらかな
うちゅう

なって
原初の混沌を
木霊させる

やわらかなう ....
透明なビニール袋に夜闇を包んで抱きすくめたい。耳梁から泡になって消えていく音楽のように、この部屋に息をしている形容しがたいもの/ほら、私の爪先に侵入していながら体温は南極の氷に閉ざされてしまう。いくら .... ハコ入りは中央線で11時
ドーランを手早く塗って
コンビニで買ったうどんを食べました
本日の公演も指先がなぞったラインは
猫の舌で舐められているみたいで
試されている。毎度、毎度

ああ ....
ひとつぶの光を追う
求められた大きな聖杯が
冷えた水蒸気をまとう
あらゆる渇きに喉が浸せるように

切り裂かれた流星は象徴を保ったまま幾片の塵となり降り注ぐこの夕闇に
君は息をひそめて自身 ....
母に愛を頂戴と 両手を差し出すと
母は遠い所を見るように 私を見つめる

朝 白い大きなお皿の上に
母の首が置いてあった
寝室の机の上にある手が握っていたのは
((少しでも足しになれば…、 ....
一日中縁側で過ごす人は
陽の目を見るのが少なくなった人だ

何を話すでもなく 寄る猫を追い払うでもなく
牛乳屋を見送って 小学生の登下校に目をやりながら
物干し竿がハンガーごと錆びていくのを ....
生きてゆく事が(/ω\)イヤンなっちゃう日々の繰り返しだけど

もしも君がお暇なら
そして君が米山をまだ知らないのなら
僕は君に三輪田米山を推したい
「酒を飲まぬと、筆をとる ....
目を閉じたら暗くなるのではなく
目はまぶたの裏の闇を見ているのだ

耳を塞いで聞こえないのではなく
耳は手のひらの音を聞いているのだ

僕らのスイッチはずっと入っている
父にあやされて
ようやく眠る小さな小さな甥っ子。

ぽん・ぽん・と背中に優しく触れて
胸にかかる寝息を浴びながら
空を見上げて呟いた。

「ぼくはもう、何もいりません。」

遠い昔
 ....
茜色の雲から
茜色が抜けていくのを眺めていた
わずかの間に光を失い
灰色の雲に戻っていく

その色を目に焼き付けて
覚えておこうと思ったのに
ほんの少し
視線をそらせただけで
もう  ....
トーストにバターを塗るナイフが
会話のように渡されることなく

淡々とした世界に割り込む
七時のニュースが今日も聞こえる

誰かが踏み外した人生の
後始末を映すナイフの先で

鈍く光 ....
あたしは

決して、一途ではないんだ。


あなたの言葉に

心が、

鍵をかけられただけなんだ。
苦しみを分けてやるから悲しみを分けてくれ




寂し ....
詩が俺の魂を照らす

詩がお前の罪を探す







粗相の無いようにしろよ

くれぐれも粗相の無いようにしろ







 ....
俺の家は狭い1Kでペット禁止だが

木曜と特定のメニューの日には俺の膝の上には猫がいる

まずは都会の暮らしに傷 ....
天の川      A train crossing
渡る列車     the Milky Way
         is
忘れられて    forgotten
         and has ....
期限付きの
恋?
夢?
人生。

見開いた目
閉じ込めた言葉は、
あなた。

腹の底から息をして

そこに棲む大きなさかなを
二度、三度、
ゆっくりと躍らせる。

待ちぼ ....
午前五時四十三分
顔を隠した太陽の光が空に反射していた
光だけ先走ってしまうそそっかしい太陽も
じきに僕のことを覗きにくるだろう

おはよう ありがとう ごめんなさい さようなら

僕は ....
十匹めの
熊を抱いて眠る
波寄せて ひいていく
ながい一瞬に

あらゆるものを天秤にかけ
そして
壊しました

抱いたまま ゆきます
壊れながら
熊たちの なき声を
眠りに ....
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