すべてのおすすめ
私は私という名の人間で
人間という役割を持っている
私がいなくなっても
世界中に人間の代わりは
たくさんいるのに
自分の代わりはどこにもいない
なんだかひとりぼっちみたいだね
代わりのい ....


タイトルだけをうわごとのようにつぶやきはじめた、ボタン穴からぬるりとでてくる朝がぼくのようになきはじめたら、折り目を熱くなるくらいにジンジンとひらいて骨格みたいにつめたいままでひらかない ....
 切られた
 薔薇の呪いで
 母は今日も泣いていた

 くらい瞳
 割れた鏡を貼り合わせても
 ずれた心が重ならない

 みにくい 涙
 崩れてしまえ
 みんな一度は
 消えてし ....
夜がさびしいすすき
街灯の猫はひとり
角のひとりっ児

すれ違う誰かさん
くり抜かれ ひらく月いろ

愛しか知らない
感じる痛みすこし齧る
とじない唇
みがいた歯
繋がる線を 択 ....
さて、押し開かれて溢れ落ちた話をしましょうか

背表紙の一つ一つは呑気にも程がある、手作りのケミカルめくるフェイクであって、
その状況を淡々とただ深窓にラグがひかれ処理して幾多のところでした。際 ....


身振り手振りで伝えたい
深い虚構の 底のあたりが現実で
水面は空想





現実と空想の間に渦巻く 蚊取り線香 π生地仕様
人 は測量に熱中
人 以外は行楽に夢中
 ....
貨物列車は
北北東へ

思い出すのは
遠い国のお話

どうしてあのときあんなにも
どうやらこのごろすこしずつ

骸骨になって
自分の中を旅している
なんだか灰色の空だな

シャブ中で捕まっている夫と
くらしていた家は
おじからかりていたもので
おじは今
母の働いている透析の
病院の
院長先生をしていて
このお正月に
すべてか
 ....
熊たちは夜をかみ砕き
蜂蜜の朝を得た
意味の羅列を踏みこえて
あたらしい夢をみるんだ

配管 像 通勤ラッシュ
茜色 ポリタンク 出されない葉書
僕の隣は空き続ける
なされなか ....
久しぶり
お元気?
私は、元気だよ。
山の上に引っ越したの。
木がザワザワして、
夜には獣が庭を荒らしにやってくる。

人を喜ばせる仕事をして、
疲れすぎちゃって、眠れなくて。

 ....


晴れ

満月
この世で生きるために
自分が望んでない仕事をし、
向いてないことを実感し
それでももう選び直すこともできず、
ひた走るしかなく
私の人生ズタボロだなと実感する
それが私のクリスマスイブ
 ....
二人で別のものを頼んで
食べ比べしていたのに
同じものを頼むようになった
キスはするけど
同じものは食べない
信号待ちをしていたら
横断歩道を渡っていく
誰かが捨てたビニール袋が
その足をアスファルトにつけたまま
滑るように
ゆっくりと

信号が青に変わる直前
ビニール袋は渡り終えて
私は
 ....
遠くまで
悲しみを はこぶのに
蝶をつかった

少しずつ
少しずつ
悲しみをちぎっては
蝶たちの背にのせた
けれども
かなしみは もう
重すぎて
蝶はみな とべなくなった
 ....
麦を収穫したからこれでお酒を造ろう





小麦で造る





大麦で造る








 ....
明日
走って行く
風のつめたい方へ
呼ぶ手もないのに
走って行く
擦り減らして
擦り減らして
走って行く
うまいこと 体を置き去れれば
もっと軽くなって
走って行く
そのうち ....
―野原でまぼろしが燃えていましたね。

―ええ燃えていましたね。

―あのあおじろい火から
   燃える蛍のランプはいくつ作れるのでしょうね。

―ええいったいいくつ作れるのでしょう ....
J・D・サリンジャーの事を考えると泣きそうになる
ホールデン・コールフィールドの事を考えると哭きそうになる

スティーブン・チョボスキーの事を
チャーリーの ....
人生にはたまに眠れない夜も来る








そんな日は寝るのを止めにして











いっそ外に出てしま ....
風がいよいよつめたくなってきた
頁をめくるときがきた、と君が言う
ぼくは12頁めの一行めを読む
愛してくれるなら誰でも良かった
乱丁だろうか
次の行は暗く潰れて
愛して良いならだれ ....
底無しの暗闇に
呑まれても気にすんな

秒で深淵に
叩き込まれても(うちこまれても)気にすんな






人生にゃ昔から別に

救い ....
窓の外のそらはどんよりしていた。
インドのモンスーン由来の雲が流れ着いたらしい。
「光のない練習曲」を聴いている。
悲しみがある



喜びがある日もある



寂しさがある


ちょっとファミ横のコメダまで出よう





だから苦しみは


 ....
最も苦しいのは
頭の中に今あるイメージを
君に伝えきれずに今夜が終わる事だ

最も悲しいのは
次から次にインスピレーションが涌いてくるのに
それを書きとめる時間や余白がここに無い事 ....
スローロリスなに喰ってんるんかな

ちっこいクモ喰ううんかいな

喰われたらどこにいくんかいな

喰い残しの脚が残っとるがな

おれまだ残っとる

この世に
夜風に紙垂がゆれる

 一文字だけの汗

斜影のない自転車を追いかける

       金星はいつも金星で

見上げれば笑う檸檬の月

御前三杯酢をと乾く舌から 季節は巡り
 ....
貴方に参ったと言わせたいが
荒れ地に種も蒔きたい
二重の線で消したいが
全部薬だと知った

名前を与えてしまったら
その瞬間から傷口が広がる
紙の埃を吸い込んで
苦しいから文字は踊る
 ....
緑はいい匂いがして
黄色はカレーだと思ったけど
微かに残る勇気の匂い
街が公園を目指す
今日はゆっくり寝転びたいから
まとまり難いものは滑り台で遊ばせて
やっぱり愛がいいとみんな家に戻った ....
世界を変えよう
そう言う私と彼女のお尻には
ふかふかの尻尾が付いてて
鋏みたいな虫がいて
木の実みたいな蛇もいて
みんな捕まらせよう
世界を変えよう
私たちは誓い合った
草の色した服を ....
mizunomadokaさんの自由詩おすすめリスト(1621)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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