すべてのおすすめ
もっと散歩にいきたかった
もっと抱いてあげればよかった
もっと話しかければよかった
もっと贅沢させればよかった
もっと遊んであげればよかった
もっともっと一緒に

朝に夕に
百万回名前 ....
神田の喫茶店エリカが休店したとき
台湾の映画監督ホウ・シャオシェン
は既に未来の光を見つめていたんだ
最初から知っていたような舞台設定
ひとりひとりの俳優のその後の活躍

東京物語のオマー ....
 はなび

いき残って欲しかった
近所のわたしの野良犬たち

いつも 連れさられていった
空 そら、闇をてらす
町のあかりをするするすべり落ちてきた
きらきら ほら、海の向こう
火の ....
笑えないのがいけないのか
笑われることがだめなのか
春の夕陽が斜めに校舎を切り取って
ぽかん、とそこだけ取り残されたような
学童保育の真ん中で
君は三角形に座ってぼくのお迎えを待っていた
 ....
煙草の煙越しに古い写真を見る

空は宵闇を纏い人の声も消えて

瓦礫に埋もれ消えたはずの声が

机に置いた珈琲に淡い波紋を作る


置時計の古びた音が心を刻む

古書の匂いと共に ....
横たえた体
ゆったりとした泳ぎ

見開いた眼
はちきれんばかりのお腹

無数の目
見知らぬ場所

小さな世界
暗い世界

ただただデータとして
ただただ数値として
リュックが擦れて
足音に混ざり
君の気配だと分かる

会えて良かったと
思いながら
どこへ行こうかと
悩んだりもする

賑やかな街を
背にすれば
ふたりの足音しか
聞こえなくて ....
わたしの
いない
夏に
ひぐらしの
鳴く




{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
たぶん知らなかったのですで謝る庶民と
知りすぎていたのですで謝る上層部が
いるのだろうと邪推する午前五時半
滑稽な顔で女の気が引けないなら
陰鬱な顔ではなお無理だろうと
この詩はどこで笑った ....
かまぼこのカーブはいつまで美しいだろうか

遠くに霞んでいるトンネルの入り口
小雨が降りはじめ暗い匂いがする 
黒く濡れた何かが静かに入ってくる

そんな車からさっと降りた
姉さんは真っ ....
初めて君が口を閉じ、眠る顔を見た
マッハ24で飛ぶ弾丸の言霊が煩いのに
今は静かで、まるで忘れられた戦艦のように沈み
偉大なる戦士の像のように佇んでいる。

初めて君の瞳の美しい化粧を見た
 ....
浅瀬で溺れるわたしたちが
いつか 深く
息をできるように
重いぬかるみを這ってさ
乾いて 乾いて
流した涙が
日々を伝い 夢を伝い
川になったとき
この体がいるのは
優しい  ....


今夜わたしが
この傘にひらく雨を
きのう聞いた人
そこには星が見えますか

不安定な蛍光灯のように
意識がちぎれそうな夜
清潔な循環につつまれる人
ふくらむ海を感じますか
 ....
変哲の無い偏光が輝いている。
球体としてのFeのすがたを、
実感するものは以前としていない。
ツーフィンガーが風を分割してゆく。
回転する動力はネズミでたくさんだ。
二週間も無休で遊 ....
あの華や。と指を往く仕種が
ずっとずぅっと。緒を弾いて
十六夜の鉢 と言うのよ
小さくてつまめない程の 硝子の欠片
ありもしないものを抱き抱え
貴方と呼んで
今から明日に迎える
毒があ ....
冬と夜はさびしいものだから我慢をするんだよ
誰のものとも分からない言葉が私の中で反響します
どうしてだか私の心に浮かぶのは
北海道やそれに近い景色ではなくて
東欧の冬枯れの景色です
血で贖わ ....
やわらかく包む結び目のすき間から
ほんのりと匂いくるりんごのまるみ
そんなことば

太陽を溶かした夜を柄杓からグラス
唇から四肢へと移す食卓の綺羅
そんなことば

まな板を叩く音
単 ....
いつも行くはずの近道は薄明を終えて神社の鳥居の脇を吹き抜ける
平坦な午後に並ぶ学生たちが少しのやすみを記憶するとき

みちゆきは確かに真新しいスーツを纏い 大きめの制服を着て 
まばゆいほどキ ....
モランディのように


一生




静物画を描いて生きてゆきたい






三人の妹に世話をされながら






 ....
あなたの言うあなたが誰なのかわたしは知らないし
押し入れは騒がしい
新しい殺虫剤を買い
特に何もせず昼を夜にする

手を汚したくなかった
「手を汚したくなかった」
まあそうだよね

 ....
一睡も出来なかった朝の光に浮かび上がる緑色に淀んだ外堀は悠久のエルベ川ではなく
古ぼけた駅ビルの飯田橋はヨーロッパのテラスと呼ばれるドレスデンではなく
不機嫌そうに行き交うサラリーマンはカスパー・ ....
君は綺麗だなモノクロにしたくない
最後の日が来てまともに見れなくなる

僕の心で泳ぐ永遠は泡のように
寂しさを混ぜて溶けていく

ブックエンドのような背中
合わせて離れられない
倒れる ....
遮るもののない青空に憧れ
背中に砂のあたたかさを感じて
自由を願った幼さは
いて良い場所が欲しかっただけなんだと
膝を抱えて震えながら泣いた

夜の暗闇を望んで
ディスプレイの光の中で生 ....
心があるという事それ自体に心動かされる時がある。

あの時抱いた感情を、いつか言葉にできたら良いなと思う。
たとえその言葉が人に伝わらなくても、
僕しかいない場所に言葉がいた。
{引用=施錠された雨へたどりつくまでの足取り

輝ける虚空の大理石に屈服してしまうわたしの

 一歩を待つ夜を繋いだ

白熱灯が光る死角を擦れ
吸った湿気る一悶着に

手を打ち鳴 ....
硝子窓のうちそとに
冬が満ちてゆくとき
光の言葉と影の言葉が
中空であえかにもつれあう
ふるえる液体のように言葉をこぼす

その重なりの中のささやかな日常

計測地点からの風景

穏やかに心を柔らかくする

秋の夕暮れ、日差しの降った跡

乾いた血液はさらさらと夜 ....
白い波頭が押し寄せ
次から次に押し寄せ
崩れ去ってゆく
跡形もなく

私たちは 私たちは
何処から来て何処へ去るのだろう?

白い波頭が押し寄せ
次から次に押し寄せ




 ....
秋の雨が窓を打つ
静かな音の中
君の寝顔を間近で見ていた
冬の厳しさがすぐそこにあり
空気は冷たく
一向に縮まらない距離に悩んでいた
近付けば逃げるのに
留まると残念そうな顔なのは何故
 ....
ここをいつも
ある程度
不快な場所にしておく必要があります
さもないと展望が描けず
裸で道に飛び出し
虹などを振り回す不審者が現れない
日常が止まらず
更新が始まらない

そして次に ....
mizunomadokaさんの自由詩おすすめリスト(1704)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
さみしさのトンネル- そらの珊 ...自由詩12*21-12-24
東京物語- 足立らど ...自由詩321-12-24
はなび- soft_machine自由詩1*21-12-23
笑える日、笑えない日。- ちぇりこ ...自由詩6*21-12-23
煙に巻かれて- 自由詩2*21-12-19
データとして- Hose Enomoto自由詩121-12-19
足音- ミナト ...自由詩221-12-19
※五行歌- こしごえ自由詩3*21-12-19
小さな声- りゅうさ ...自由詩521-12-19
運動_それから- ふるる自由詩1021-12-18
君の弾丸が死んだら- 月夜乃海 ...自由詩121-12-18
青空- はるな自由詩721-12-17
- soft_machine自由詩521-12-16
周回者- ナンモナ ...自由詩4*21-12-16
結実戒律- あらい自由詩321-12-16
2021/12/15- 雨宮吾子自由詩421-12-15
ついったー- soft_machine自由詩521-12-15
雪洞- あらい自由詩521-12-13
Come_Giorgio_Morandi- TAT自由詩4*21-11-29
こっち見んな- いる自由詩521-11-29
曙光・ドレスデン- useless自由詩121-11-27
イエスタデイ- ミナト ...自由詩321-11-27
雲の切れ間から愛を掬ぶ- かんな自由詩221-11-27
コップ- 水宮うみ自由詩4*21-11-26
- 津煙保存自由詩5*21-11-25
静寂のエチュード- 塔野夏子自由詩8*21-11-25
cycle- ゆるこ自由詩321-11-24
私たちは- ひだかた ...自由詩621-11-22
記憶の部屋- ふるる自由詩9*21-11-22
民主- いる自由詩221-11-21

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57