すべてのおすすめ
ヨシミはカワバタとユキオのどちらが好きなのかを考えたことがない
ユキオとサヤマのときは考えてもいたような気もする
カワバタに借りたプルートウというマンガを読みながらその考えたこともないことをはじめ ....
試合前の練習中 
選手たちにノックしようとしたら 
突然彼は胸を抑え、 
バットを握ったまま
グランドに倒れた 

担架に寝かされ、救急車で運ばれた彼を 
原監督が、チームメートが、ファ ....
母の仕事は
台所にはない
繕い物にもない
ただきみの笑顔のなかにある

母の仕事は
叱るでもなく
抱きしめるでもなく
届かない掌を握り締めること

母の仕事は
喜びでもなく
悲 ....
生まれた時から
ずっと抱えたままだった
空しいキャンバス
君の絵具と
迷ってばかりの絵筆で
永遠に愛する
なんて
私の白々とした
嘘さえ
染め上げて



私は娼婦か
それ ....
隣のうちの高校三年の息子が
看護師のおかあさんとバトミントンをしている
野球部だった息子は真っ黒な顔で
看護師のおかあさんは真っ白な顔だ

二人とも真剣な顔でバトミントンをしている
道の真 ....
 

 
父はサボテンでした
とげはありませんでしたが
サボテンでした
水を蓄える仕組みがあるわけもなく
少しの水では生きていくこともできませんでした
ましてや荒野に一人
じっと立っ ....
{引用=


ないていた。



どこか遠くで、日を捨てる音がする。昨日と、今日と、明日と。夜にさえ、抱かれない。わたしの、帰る道。立ち並ぶ家に人は居るのに、話声ひとつきこえない。石壁に ....
                     100406

九官鳥を追い出して
家を開放しろ
神の声かと思ったら
どこかの芝居のセリフのようで
点けっぱなしのテレビが喋る
デジタルの波に ....
ヒエラルキーに隠された怪物たちの居所。それらは唐突に王に君臨する。

彼は決して頂点に立ちたかったわけではない。異形なるもの異質なるものは一人ぼっちで頂点に立つしかなかった。キュービックのなかでむ ....
 
入ったときは営業職のエリートで

国内海外飛び回り、

買い付けた資源や文化の紹介

もちろん行かない所は無い、

西はジブラルタルの突端で
愛を語ったこともある。

東は ....
ふと気がつけば雨が降っていた
夕暮れを足早に闇へと変える

今読んでいた小説の中でも
丁度雨が降り出したところだった

「デートの日はいつも雨になるね」

主人公の男が言っているのを
 ....
窓の見えた僕を眺めていた
誰かとしての床は捨ててきた
季節の現実としての夜を来たのだ
体の中の詩として 歩かされた

夜の立ち止まらされた
部屋のいるのだろうか 書かされていく雨としてその ....
体温はどこだろう
喜びのカエル
踏んでも死なない
喜びのカエル

色彩はどこだろう
喜びのカエル
世界を飛び交う
喜びのカエル

太陽の下でカエル
暑すぎてしまう
暗闇の中でカ ....
ためらいがちな足音へ
黒猫がライ麦畑を横切る頃に
まあるくなりたい

ひだまりのにおい
そのままのひだまり猫は
午睡したまま動こうとしないですね

向日葵の群生
その下を駆け抜ける
 ....
陽光がこそばゆいので

自分の詩を読み返してみた

おもしろいじゃないか

俺はけっこう面白いことを書いてると思うよ

つまんないのもいっぱいあるけど

あとはなんだろう

軽 ....
猫がとなえる雨乞いの呪文
断りもなく春は重い
丸い肉球で世界を救う
そのとき僕はなにをしてるんだろう

花が咲いたと風が笑う
影がこっそり出かけてゆく
桃色のブーケをいっぱいつくる
黒 ....
今日は
図書館が定休日だったので
ミスドにいった

勉強をおしえてほしい
という口実で
ミスドに誘おうとしたが
彼は
うまくかわしやがった
私には興味がないようだ

結局
「し ....
嵐のまんなかで
ページがくられるように
きみは離れていった
永遠なんて言葉で
さよならしたふりをするのなら
ふってくれたらいいのにね

もう二度と会えないひとなんて
ほんとうにいるのだ ....
 
 
線路を描く
薄暗がりの方から
ほのかな明かりを灯して
路面電車がやってくる
駅を描く
路面電車が停まる
後扉から乗る
チラシの安売りの服を着た女の人が
前扉から降りて行く
 ....
貝柱の干物を買うために

レジに並んでいる僕

やがて順番が来て

金髪の日本人女性が

レシートをくれた

ランダムでアナグラムな

数字の羅列だが

「愛しています。」 ....
         おでこを触らせてと言ったのに
         駄目ですと
         触らせてくれなかった

         照れているのかなと思って
         もう一度 ....
そうして
列車は燃え上がる火山の山腹を廻り
向かい合って座っていた僕たちの
車窓から美しく災害が眺められた
列車のドアから乗客たちが飛び降りていった
飛び降りては降りそそぐ炎のように水鳥を抱 ....
虚ろな空を切り抜いて

僕らは少し安心する



ボクラトカクノガキニサワルノナラ

ボクハトカコウ




形ないものに

形を与えたのは

先人の知恵だろう
 ....
みぞれと言うのか
雨が凍っているというのに
こんな夜にも走る男がいる
気が済まない、
習慣に中毒したのか自己啓発強迫なのか
こんな夜くらいはさぼろうという気がない
上空で
雨が凍るという ....
                  100309




並四ラジオの整流回路
小さな容量のキャパシターに
少し大きすぎるインダクターが繋がって
交流をぎごちない直流に変えている
 ....
 漢字の練習とかでさ
 同じ字をずっと書いていると
 突然
 あれこの字ってこんな形だったっけと思うことあるよね

娘がポツリと言う

漢字の書き取りではないけれど
仕事で文字ばかりを ....
どぶみたいな雲のせいで
この世界には青空がない
手相占いによると
あれは雲なんかじゃなく
俺の因果が産んだ
ハイブリッドな霊だそうな

裏切った友人の
騙した女の
流した水子の
虐 ....
あなたの首をしめたこの手で、
わたしは風をさわり、水をぬらし、宇宙をのぞむ
コンピューターウイルスに毒されたプログラムのように
なにもかんがえないで、ただ、ぼうっとする日々が
つづく、えいえん ....
錆びた鉄の階段を
なにもかんがえずに
ただ

のぼる


かんかんかんって
きもちのいい音がして
私を
惑わす


誰かがつくった水溜りに
ぽちゃんって

雨がわらって ....
花と花の間 手と手のまにまに
祝福の無い冠が
どれほど過ぎゆき
過ぎゆこうとするのか


新しい月より
さらに新しい月が
夜を夜より暗くしている
音の手を引き ....
mizunomadokaさんの自由詩おすすめリスト(1704)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
群青のサンドウィッチ- 吉岡ペペ ...自由詩910-4-9
殉職した野球人に捧ぐ_- 服部 剛自由詩510-4-9
母の仕事- yaka自由詩310-4-8
女の肖像- さき自由詩710-4-7
進路指導- 朧月自由詩110-4-7
童話(サボテン)- たもつ自由詩910-4-7
夜に死なない- 黒木みー ...自由詩3*10-4-7
春の席- あおば自由詩4*10-4-7
怪物- within自由詩5*10-4-7
悪夢- ……とあ ...自由詩7*10-4-7
雨が降り出した- 夏川ゆう自由詩110-4-7
けれど朝でなく- 番田 自由詩310-4-7
喜びのカエル- 甘衣 恋自由詩310-4-6
_隔離_ミリアンペア海路- おっぱで ...自由詩410-4-6
春の風に吹かれて- udegeuneru自由詩1+*10-4-6
重い春のレクイエム- 朧月自由詩210-4-6
四月五日- cass自由詩210-4-6
いきものたちの銀河- 吉岡ペペ ...自由詩1410-4-6
終点- たもつ自由詩610-4-2
ウォーク_スルー_ラヴ- ハイドパ ...自由詩9*10-3-31
おでこを触らせてと言ったのに- 鵜飼千代 ...自由詩6*10-3-28
大鉄道旅行時代- 片野晃司自由詩2810-3-24
白帯の中年- 自由詩5*10-3-15
阿呆の星- salco自由詩810-3-9
- あおば自由詩10*10-3-9
ゲなんとかという現象- kauz ...自由詩18*10-2-20
アナザークラウド- ハイドパ ...自由詩6*10-2-20
宇宙の声- 嘘而自由詩410-1-30
私、離脱希望- 嘘而自由詩310-1-17
ノート(冬と耳)- 木立 悟自由詩310-1-10

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