すべてのおすすめ
眠りの城に密かに隠された王女のように
すべては噎せかえるほどの薔薇の足下に

水たまりの中でひねくれた針は不規則に
まだらな時をゆっくり刻む

ひとひら、あるいは幾千枚
モノクロームの雨 ....
学生のあの頃
異様な夜のさびしさに駆られて
親しい友人の家に遊びに行った
そんなことは珍しくなくて
ふたり
ベランダで煙草を吸い
きみはギターを弾いて
わたしはその歌を口ず ....
 
 
しじみが
しみじみしてるのは
しじみがまだ
生きてるからだ

わたしが
しみじみしてるのは
わたしがまだ
生きてるからだ

しじみでも
わたしでもない
だれかが
 ....
世をはかなんで白昼堂々と身投げした
愛しのヤマトヌマエビを弔う詩を書こうとしたが
焼き海苔買ってきてと妻からお使いを命じられて
ちょっとの間留守にしたら
ヤマトヌマエビの死体は片付けられていて ....
つかれた夜に



化粧を落とす
丁寧に泡立てて顔を洗う
せっけんのにおい
シャンプーを流すときに目を閉じて見える色
鼻歌
そして、熱唱

バスタオルに顔をうずめる
パンツ ....
血を吸う代わりに
命を懸ける
ただで
いただく
訳ではない
俺の命は安くないぜ

たかが蚊といえど
命を燃やす
己の命を
翅に乗せ
人間の掌を
かいくぐる
運が悪けりゃ
手 ....
耽美派の教師になる

ロシア・アヴァンギャルドの為にレーニンの死を憐れむ

マレービッチの黄色い無限の彼方を目指す

フォンタナのようにキャンバスをナイフで裂き3次元にする

マン・レ ....
私は今まで何を求めてたのだろうか?

誰に憧れ

何を求めてたのだろう…

何も求めず

ただ時が過ぎ

風化した記憶を

寂しい眼差しで眺めていたい

それだけのはずなの ....
顔を上げたらそこにいて
手を伸ばしたら触れることが出来て
正しいことをしたときには
えらいねと言ってほしかったのです
私の中の音楽達は皆
荷を詰め込んだトランクをもって出ていきました
だから今は
産まれたてのように静かです

ただ目に映る春をのぞいては
 
 
スーパーにいくと
果物ばかり買ってくる

もう一人
いるみたいに

声はしないのに
それはたしかに

+

骨をのこして
魚はいってしまった

これが最後です
 ....
下降していくカラスが
田んぼの土手を
はいあがる虫を食べている

田植えの前に掘りおこされ
苗が植わるように綺麗にならされる土

地中から 土と共に掘り起こされた虫が
待ち構え ....
 
午後三時

初夏の森は緑の海
風に揺れる光が跳ねている
ひらいたままの図鑑
次のページがめくられるのを待っている
外の景色に気をとられて
どこまで見ていたのか忘れてしまった
図書 ....
駆け上がったスケールの天辺で
頭にティアラを乗せられた途端
3オクターブ下の森へと転がり落ちた
黒鍵に打たれた身体に赤い痣が散る
地面に投げ出された
ティアラの真直ぐで静謐な輝きは
脆い影 ....
 
 
日々は繰り返しの波
雨が降れば雨のように泣き
晴れわたれば歌うたう
雨のち晴れや
晴れのち雨や
いつまでも晴れない気持ちに
ときどき気が遠くなり

それでも
ふと見上げ ....
私の夢が破裂して
遠い所にあるのを知った

私に黙ってわたしは
探しにゆこうとするだろう

私は私が欠けたことに気づいて
わたしに戻れと泣くだろう
早く戻れと泣くだろう

夕闇が
 ....
 
 
青く繁る
高い木の枝から
飛び降りた

木漏れ日に
初夏の
水面が見えたのだ

水面に届くまで
永遠に続く
夏の思い出が

いま一瞬の
出来事のように

落ち ....
 
 
卵に言葉を教えた
教えた言葉を
卵はすべて覚えたけれど
口がなかったので
話をすることはなかった
雲が形を変えながら
夏の空に消えていく
わたしが生まれてから
何度も見たそ ....
{引用=何かを言いかけて
何かのままにしてしまう

そんなところに
きっと淋しさはあるのだと思う

そんな淋しさのそばで
やっぱり何かを言いかけている
そんな自分がいること ....
 
 
あめがふると
くさがはえていた

いのちが
うまれるのは
なぜだろう

あめに
なまえがないのは
なぜだろう

それで
やくにたっている

ここにいることが
 ....
{引用=



一、花占い


仕方がないので
この
頼りない
ゆびさきに
精いっぱいの呪文を
語るしかなくて
それでいて
そんな瞬間が
いとおしく思えて
ならなくて
 ....
忘れてしまったことのいくつかを
からだのどこかで覚えているように
透明な結晶のようなかたちで
胸のおくにしまっている

ひさしぶりに動物園にいった
動物園にはあまりいきたくないのが本当で
 ....
まだまだ冷たい春風のなか
緑は空を探しはじめる

それがやがては
海のように満ちてゆくのを
なぜだかわたしは知っていて
そのことが
解く必要のない不可思議であることも
なぜだか ....
顔の半分があつい
まだ冷たい机に頭をのせて
流れる雲を見る
まぶしい
顔の半分があつい
窓を少しあけて朝の風をあびる
まぶしい

おはよう

おはよう
 
 
朝、食卓の上に
動物園があった
雨が降っていた
動物たちは雨に濡れて
毛が硬そうに固まっていた
わたしは雨に濡れないように傘を差し
立ったままトーストを食べた
動物たちはわた ....
おお 勇者よ
旅立ちの前にそなたには教えおかねばならぬ

おお 勇者よ
これから行く手を阻む様々な困難に出くわしたら
私の言葉を思い出すといい








まず ....
兄貴が結婚した
10年ぶりに家族がそろった
俺は金が無いから、川に行ってハエンピンを70匹釣ってから揚げにした

お袋は唐芋の天ぷらを沢山作った

宴もたけなわ

親父がじいちゃんのゴ ....
もしかしたら雨が
降っているのかもしれないと思う

特に興味はないけれど
窓の外からシトシトと
何かしらの音が聞こえてくるから


もしかしたら風が
吹いているのかもしれない ....
                100507






年齢がばれる
こまったと
案ずるなかれ
その時は
ロケットで逃げればよいと
ロボナビを確認したら
北行きは明日だ
 ....
雨は洗い流さない
雨は塗りこめてゆく
だれかの思い出に私の想いを重ねるように
ヒフから冷たい記憶がはいりこむ

なくしてゆくことが生きてゆくこと
それは間違いないことなのに
宣告されるこ ....
mizunomadokaさんの自由詩おすすめリスト(1582)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
薔薇と睡眠薬- さつき自由詩210-10-28
紅茶が冷めるまで- かんな自由詩8+*10-6-10
しじみ- 小川 葉自由詩210-5-18
あるヤマトヌマエビの死- 冬野 凪自由詩2*10-5-18
つかれた夜に- ________自由詩2*10-5-18
たかが蚊といえど- 曲がり屋 ...自由詩110-5-18
あなたがすべきいくつかのこと- 小川麻由 ...自由詩3*10-5-17
幸せと不幸せ- 伽茶自由詩110-5-17
あなた- 瀬崎 虎 ...自由詩510-5-17
代謝- 瑠王自由詩7*10-5-17
呼び名- 小川 葉自由詩4*10-5-16
土と虫- 砂木自由詩15*10-5-16
図書室の窓辺から- ベンジャ ...自由詩8*10-5-16
armoire_caprice- 渡 ひろ ...自由詩24*10-5-14
空色めくり- ベンジャ ...自由詩1*10-5-13
わたし待ち- 朧月自由詩210-5-13
初夏の水面- 小川 葉自由詩110-5-13
夏の雲- たもつ自由詩22+*10-5-12
淋しさのそばで- ベンジャ ...自由詩4*10-5-12
写生- 小川 葉自由詩410-5-12
小詩集【寄る辺なき歌】- 千波 一 ...自由詩3+*10-5-10
空を飛ぶペンギン- ベンジャ ...自由詩3*10-5-9
穀雨- 千波 一 ...自由詩4*10-5-9
おはよう- 暗闇れも ...自由詩110-5-8
長電話- たもつ自由詩810-5-8
RPG- 自由詩210-5-8
- トキハ  ...自由詩8*10-5-7
もしかしたら雨が- 自由詩210-5-7
小指から散る- あおば自由詩7*10-5-7
あちらがわの記憶- 朧月自由詩110-5-7

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