すべてのおすすめ
君の ありがとう に
心は桃に色づく
君が使う 数少ないタメ口に
愛おしさが あの波のように押し寄せる
気づいたら 君から
人の愛し方を学んでる。
全ては言葉で始まった。
ものは言葉で存在し
言葉で言えないものは無い
存在しない
絵に描けなくても言葉になって
人の間に漂って
人の気持ちも言葉になって
言葉が無 ....
ぜんぶ理由があった
理由なんて
意味がなくなるくらいたくさん
さびしい11月
きらきらひかる
水いろの空とか
ゆんゆんわたる
ぜんぶ理由があった
....
冬の星空は、美しい
そして、今夜は 月も明るい
満月か これらか満月になろうとしている月なのか
こうも月や星が明るいと 夜遅い時間であることを忘れてしまう
あれは ....
熱い骨が
体を包む
瞳に移る灰褐色は
悪戯に
空気を
変える
首を
キューッと
それで
私はドコまでも行けるの
例えば
愛の果てまでも
たっつんが
そんな事するなって ....
べつに、
41年間、彼女ができなかったけれど、
孤独なんて感じたことがない。
これも、おそらくは、
逆説で、
じつは、
孤独を感じないようなにんげんだから、
彼女ができなかったの ....
ある日70メートル離れて後を付いてゆく 。
ボルカ氏の散歩は奇妙だが目的地はちゃんとわかっているつもりだ 。
ゴチャゴチャした秋葉原の街。ぐるぐるとまるで空っ風のように旋毛曲がりに通り ....
月が好きだということは
ひかりが好きだということです
太陽みたいにどぎつくなくて
月にあたってやわらかく
はねかえってくるひかり
そんなひかりが好きなのです
緑 ....
支えとしての音を失って
私は迷うと思ったが
踏み出す足の先は
同じなんだとわかった
空間を歩く
私は心細いけど
それは なにかがないせいでなく
だれかが いないせいでもない
ど ....
縦横無尽に うちのチャリ
それがすべてよ マイワールド
五里霧中なんかじゃないんだからね
潮風に吹かれながら
手をつないで歩く
少し寒いけど 「温かい」と言葉を交わしながら
月夜に浮かぶあなたの顔は
言いようも無く 笑ってる
僕の人生ではあらわせない笑顔
....
あんなにも忙しくぼくの脚はうごいていたのに
それいじょうに
踏みしめていたものの方が素早いなんて
なので、いつまで此処にいられるか
ぼくはじっさい
心もとない気分です
....
絡み合う2匹の軟体動物さながら愛し合う
舌と舌とが唾液を攪拌しながら弾かせる
無声子音の破裂音
こうやってお前を吸い込み食べちゃいたいよと
賞味し合う前菜じみた聖餐の
静かな咀嚼音
そ ....
天空の城からは何でも見えると言う
善行も悪行も
喜びも哀しみも
愛も憎悪も
でも天空の城は何もしない
ただ『目』なのだ
だから
僕が生きようが
僕が死のうが
ただじっ ....
「箱」
部屋の中で降る雨
窓はもはや絵画
三角錐の頂上はそれほど高くはなく
そこはとても四角だった
誰かしらの手がきっかけで
箱は隙間を許し
本棚は本棚に
テレビは音を放ち
....
何かしら対価を見出したので愛するんだと思う
男のひとなら性欲の捌け口だとか
下心で膨らんだ股間を隠し
君だけを愛しているなんて恥ずかしくないのかな
女のひとだとしたら
無性に巣篭もり ....
雨上がりはなつかしい果物の匂いがする。ポケットからひとつ取り出してみる
小さな白い球体は瞬く間に羽ばたきながら何処かに飛んでいった 。
君の胸はまったく空っぽで、 手垢だらけのハンカチ ....
暗闇から
じっと見つめる
二つの赤い光
凶人の目か
野獣の目か
心を見透かす光
僕はもう丸裸さ
好きにするがいい
僕には爪も牙もない
逃げ出す翼もない
優しさのひと ....
あの夏の終わり
それぞれの心に鍵をかけて
僕らは別れた
積み重ねた思い出は
壊すことも
ましてや忘れることもできなかったから
鍵をかけて封じ込めるしかなかった
ふたりで泣いて
さよ ....
通り沿いにガラス張り
湯島のちいさな洒落たカフェ ペグ
オーナーの娘だろうか店員女性にときめくわたしは
「おはようございます。玄関マットの交換です!」
の発声加減については役者なみだ
マ ....
湿った薄い乳白色をぶちまけた
希薄な空を透かして
柔らかで頼りない日差しが
射し込んできている
激しく荒れていた海は凪いで
波濤は遙か沖合に退いていった
濡れた砂浜に腰を下ろして
....
太古から続く深蒼
空は海を染め
海は空を映す
繰り返す命の歴史
繰り返す君の名前
空と海を結ぶドルフィンジャンプ
僕と君を繋ぐテレフォンコール
離れているようで
すぐそ ....
人類は実に
新たな生命の存在を
吐き気でもって知るのだ
吐き気でもって
つわりは悪阻と書く
なるほど悪詛に違いない
ふしだらに股を開き快楽に耽溺した
メスザルへのささやかなる天罰か
....
お兄ちゃんは アッキー
妹は あっちゅ
ふたりとも「あ」から はじまる
あっちゅの舌たらずを
利発で達者な女の子にかまわれて
いつのまにか ついていたあだ名
「あっちゅ」
語 ....
過去はなんのためにできるの?
私の歩いてきた時間は消えればいい
風景は残らなくていい
明日さえあればいい
悲しい気持ち風船にして
飛ばす空は想いでいっぱい
ぶつかるから落下してくる
....
愛されていないから
悪ぶっているのだ
などとは
二股の枝が裂けてもいえないな
悪だから
ワルなんだよ
立ったままなのに
寝転んでいるような気がする
耳の奥で冬間近の電線が
風切る ....
ははおやとまちがえて
だきついてくる
こどものからだから
わたしのからだへ
ちがかけめぐり
ひとつになると
おぼえている
こどものからだだったころを
き、みが、くれたもの。
し、ろい、さんだる。
そ、とを、あるいても、
あ、しが、いたくないよ。
き、みが、くれたもの。
あ、かい、てぶくろ。
ゆ、きのなか、ころ ....
勝手に流れる涙は止められない
産まれた頃から他の兄弟より
小さかったこいつは
産まれた時から皆より
命の灯も小さかった
懸命に生きて
....
誰かが芥川を評して『まるで人生をピンセットの先でもてあそんでいるやうだ』と言っていたが当たり前だろう人生みたいに薄汚ぇもんピンセット以外の何でつまめって ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71