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十月さいごの日だまりが

ぼくらに光を継いでゆく

風のしたで悲しみをかまえ

いちばん好きな他人を失う


恋人の不実をまえにして

ぼくは悪くなかったのか

神様、怒って ....
その日、僕は仕事を置き去りにして
青山墓地に向かった。
そして、
その日、僕の何かが壊れた。

さよなら神様
神様は本当に死んでしまったのだ。

五歳の僕は
毎月現れる本屋から
月 ....
歌になりたかった
いつでも人を元気づけるような
歌として生まれたかった
そして人に口ずさまれたかった
人の楽しみでありたかった
人の希望でありたかった
そしたら苦しみも絶望も知らなくて済む ....
冬の夜空ったら輝く星ひたすらまぶしくて

手編みのマフラーとか恥ずかしい思い出の数々

泣きながら破り捨てた一枚の写真
私の肩を抱いていた男の顔
なんて
忘れたような
未だ忘れられない ....
宇宙の中心に

じぶんを置いてしまうから

厄介がうまれてしまうのだ

宇宙の中心に

じぶんを置かなくたって

どうせ置いてしまっているのが

じぶんというものだ


 ....
ふと君と出会ったので
なにを思ったのか
結婚する気になってしまい
程なくして言葉に出してしまい

ふと言葉に出してしまったため
なにを思ったのか
結婚することが現実的に思え
程なくして ....
頭上には 
世界の全てを覆ってしまう 
曇り空 

足元には 
この世に産声をあげた日の
ひかりの種 

あぁ生きるとは 
{ルビ嘗=かつ}て地上で
夜の{ルビ灯=あかり}の下に揺 ....
きみから放たれた愛しい種子は
酸素に混じり肺に吸い込まれ
潤んだ空間にじわじわと溶ける


熱いため息が吐き出されたとき
そのあまりの重さに
飽和状態であったことを知る


きみの ....
うっすらと

冷えた微風にほんのりと

さやかな湿度とキンモクセイ

夜道をスーツは落ちてゆく

まよこを電車が落ちてゆく

ほんのりと

さやかな湿度と焚火のなごり

胸 ....
影響

少しだけの賞賛が
少しだけの満足が
少しだけの尊敬が
少しだけの裕福が

それが人生の全てだ

と気づくのに人生の大半を費やしてしまった。

少しばかりの賞賛と
少しば ....
               091017


コロッケを買う
帰り道の悦楽
見事なほどの
木の根の太さ
あ〜ぁ〜あ〜ぁ〜
赤い車のホースを伸ばす
裏の川から水を汲む
火事だ!
 ....
ふたりの蛇が絡みあい

とぐろを巻いてぼたっと置かれている

私たちは睨みあう

舌をちょろちょろさせ

鎌首をシュパッと突きあわせ

私たちは今、威嚇しあっていた


私は ....
ジュリアーノ・ジェンマって俳優が好きだった
目深にカウボーイハット被り腰のコルトに手をやる刹那
呼ばれてもないくせしてサボテンの根元に転がる根無し蓬がわたしだった

ベッドのなかでもブーツ脱が ....
*
ぬくい雨とつめたい雨が交互に降る
六月とジューンのあいだの青い溝
雨が上がった朝
夏至の朝、光について考える

前を歩く女が引く
空のキャリーバッグのキャスター音が低く響く道
その ....
黒い空だけが
、羽をひろげられる
あかしだと想ってた

すすけた煉瓦の路地裏
12の時に踊りを ならった ◆―◆―◇
誰もがあきれて 笑っていた
黒煙のあがる炭鉱の街で、

他の子達 ....
傷つきやすいこころがあるならば

ひとを傷つけるようなことをしてはならない

喜びを感じるこころがあるならば

ひとに喜んでもらえる自分でなければならない

キンモクセイは夜のどこにあ ....
何度もあなたを殺していた
言えなかった言葉を尖らせたナイフで
いつの間にか覚えてしまった
人格者の微笑をまとったまま

何度もあなたを殺していた
愛憎の糸がこんがらがったロープで
い ....
朝目覚めて口のなか乾いているのは
どうやら鼻の具合悪いかららしい
それとも流行の風邪でも引いてしまったのかな

人知れず鼾とかかいていたりして

人知れずってのはいかにも寂しいな
鼾うる ....
摩擦子音+母音の
「す」
を発音する時の
舌先をすり抜ける息の
すがすがしさが好き

破裂子音+母音の
「き」
を発音する時の
喉の奥で突き放す息の
いさぎよさが好き

「すき ....

どういうわけかうちのごみぶくろだけ
いつもあけられてしまって
中身がまき散らされているの

ある日曜の朝
母が困惑顔で言ったとき
それはきっと妹を狙う肉食獣の仕業に違いない
とわた ....
            090927



三味線の爪弾く音が
かすかに聞こえてくる
母様が弾いているのだろう
母様が家を出たら
教えてくれる人が居なくなるので
母様が家にいる間 ....
聴けないCDデッキを捨て

使い古しの座布団を捨て

石鹸カス 埃 サビ 黴 ゴミ

くまなくこすり

落とし吸い取り

使用済み電池 着ない服

3年前くらいの年賀状
 ....
あのね

とりあえず声に出してみた
答えなんかでた訳じゃ無いし
そんなものはなから無かったりする

えっとさぁ

次のことば続かなくて
それでも携帯の画面へ逃げ込むのだけはぐっと堪え ....
伝えたくて
伝え切れないもの

捨てたくて
捨て切れないもの

慌てふためいて
掴み損ねたもの

握り締め過ぎて
壊してしまったもの

煩わしいものたちを
もう一度抱き寄 ....
夜の公園で座敷を広げ 
若者達は楽しげに 
互いの盃を、交わしてた。 

「あ」 

ひとりが真っ赤な顔で立ちあがり 
いつのまにか、山間に 
ひょっこり顔を出していた 
まあるい月 ....
あなたによく似たひとだった

人違いと戸惑うわたしの顔を覗き込み
どうかしたのと気遣ってくれた

これを落としたひとをずっと探しているのと
あなたの落しものを目の前に差し出した

その ....
雨が降る

軒を打つ

窓をたたく

雨が降る

音楽が始まる

雨が降る

煙りが揺らぐ

雨が降る

長くてしなやかな

指先に恋したとしたら

蔦のはうよ ....
              090910




朝起きると
ラジオ体操をする
ラジオ体操の番組を鳴らす
元気のよい小父さん小母さんの声で
目が覚める
ラジオ体操を聞き終わると
 ....
なんでなんだろうね。

まあ、この間の続きだけど、昼間の公園も悪くないよね。

犬も猫も見られるし。あ、ちなみに見れるってのは間違った日本語だからね。

ら抜き言葉っていうんだよ。着れると ....
ここに一脚の椅子があって

それは懐かしいにおいのする木製の小さな椅子
小学校の教室にあるような椅子
揺らすとかたかた音がした

そんな椅子にあなたは腰かけている
手には一冊の詩集
マ ....
森の猫さんの自由詩おすすめリスト(2107)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ぼくらは光を継いでゆく- 吉岡ペペ ...自由詩2109-10-31
マイ・バック・ページズーさよなら神様ー- ……とあ ...自由詩18*09-10-30
- 新守山ダ ...自由詩1109-10-29
冬の夜空ったら- 恋月 ぴ ...自由詩21*09-10-26
宇宙の中心- 吉岡ペペ ...自由詩709-10-25
情歌(ジョーカー)ー中二階の六畳間ー- ……とあ ...自由詩26*09-10-25
詩人の樹_- 服部 剛自由詩509-10-24
きみの球体- あ。自由詩21*09-10-23
子を想う- 吉岡ペペ ...自由詩1709-10-21
精算書- ……とあ ...自由詩17*09-10-17
僕らはたまに- あおば自由詩6*09-10-17
蛇つかいたちの行進- 吉岡ペペ ...自由詩909-10-15
ジェンマなひと- 恋月 ぴ ...自由詩31*09-10-13
ガーデニア_Co.- カワグチ ...自由詩609-10-12
ballet_dancer- 月乃助自由詩8*09-10-12
夜のキンモクセイ- 吉岡ペペ ...自由詩1609-10-11
- nonya自由詩19*09-10-10
すがるひと- 恋月 ぴ ...自由詩27*09-10-6
「す」+「き」- nonya自由詩20*09-10-5
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好きな女の子が家に来るまでの7日間- 猫道自由詩7*09-9-29
気付かされたひと- 恋月 ぴ ...自由詩22*09-9-22
もうひとつの理由- nonya自由詩18*09-9-21
お月見の夜_- 服部 剛自由詩309-9-15
流れるひと- 恋月 ぴ ...自由詩27*09-9-15
アラベスク- rabbitfighte ...自由詩1009-9-11
体操- あおば自由詩5*09-9-10
魅かれたのは- アサギ自由詩209-9-9
ラヴなひと- 恋月 ぴ ...自由詩34*09-9-8

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