すべてのおすすめ
正社員だし、
役職あるし、
見た目より若いって言われるし、
趣味らしき趣味は一応あるし、
休みの日には友達と出かけたり、
時には男の子とデートしたりするし、
合コンだって誘われるし、
ア ....
魚の小骨のように胸腔にナイフが引っかかっております。
子どもの時分からずっと引っかかっているのです。
(おかしいですか?
たいして悩みでもないのですが、
やみつきだなんてとんでもない。 ....
直線的な飲み方をしたら
その酒は喉を焼いた
甘美な味わいの後の
ヒリヒリした後悔は
終電後の情事
一杯飲めば十分で
それ以上求める気はない
倦んだのでは無く
違う刺激に酔っている
....
愛されていると思いたい
愛していると思いたい
なにも標がないから
見失う気がする
何度も同じ場所を
通るたびに思うのは
ここを歩いているのは
自分だけかもしれないってこと
人生 ....
死んだら二十八グラム体重が少なくなるって
それがひとのタマシイの重さらしいよ
と、どこから聞いてきたのか
娘が言う
父はおもう
タマシイに重さがあるなら
物質 ....
悪魔はグラスの中で透き通るワインと同じ色形をしていた
だから飲み干した私に罪は無い
....
火は明示する
ひとは木を育て
木はひとを育て
風はひとを舞上げる
ひとは土のために生き
水は
はじめから水に流れた
ただ自然になりたいと
あのひとは ....
あいしてる なんて言葉は
飾りだと思っていた
言葉の意味さえ分からずに
恋愛ごっこを繰り返してきた過去
どの あいしてる も嘘だった
薄っぺらい中身のない言葉
君に愛され ....
いっぱしのおとなになりてえ
と泣きながらうそぶく四十男を
わたしは胸の中に招き入れる
いっぱしのおとなはつまらないわ
と慰めてあげることも
いっぱしのおとななんかくそくらえ!
といっ ....
空と
毎日の
事を欠かない食事
眠り
ぷらす
飽きない質のセックス
そして
幻に映る
ガラス玉があればいい
きみは何も言うな
僕はそ ....
今しがた撃たれたが対峙する雑魚を退治するのに特に支障は無い
....
ルパンは一番大切なものを盗んでいきました
それは
あなたの 心です
ずっと昔のアニメの
印象に残る名台詞
あなたは
一番大切なものを盗んでいきました
それは
僕 ....
へたばって、白鳥が
へたばって、きりんが
地面にくびを横たえくたばって
高い所ばっか見て来たせいかな
くびが長いって哀しいね
体より
何でくびが長いんだろう
脳には無用な機能なの ....
死とは
すぐ隣で眠る猫のようで
ついふらふらと撫でてしまいたくなる
その感触は
あまりにも甘美で
うっとりと引き込まれてしまう
死の猫は
眠ってるようで
常にこっちを気にしてい ....
うたた寝から目覚めた
午前五時
/熱い湯を注ぎ忘れたカップのなか/コーヒー豆と砂糖が溶けていた‥
‥僕は生きているのでしょうか
それとも
息をしているだけなのでしょうか
朝刊 ....
僕はケータイで
ニルヴァーナの
「十七歳の娘の匂いにむんむんむらむら」
を聴いていた
そうしながら
いつの間にか
旦過市場の異次元に迷い込んでいた
魚屋で一匹の
真っ赤な
鯛が
「 ....
ああどうしよう
うちの母さんの
消したい過去が父さんのこと
ああどうしよう
うちの父さんの
消したい過去が母さんのこと
恋愛に 生活に
人生につまずいたって
そう言わないで
....
あんたぁ ちょっとぉ みかけに よらない 日本一のくるくるぱぁー
ってなぁ
あほぉいうたひとがあほぉなんですぅ、あほぉ
とぎすまされたナイフのように
口元にはいつも
ふっきれたような不敵な笑み
藤木くんはそういうひとだ
二十歳すぎ
鼻と耳にピアス、眉毛なく黄金色の長髪をふりみだす姿はライオンのよう ....
良い詩が書けないから自殺がしたい
....
忘れられず脳の底に溜る
の声
の指
の頬
の髪
の癖
の仕草
の香り
の夢
無意識に象った
が消えずに
何時までも 何時までも
忘れられず ....
マヨルカ島にふきよせる地中海の青い風をすくいとる
ピアニストの手のひらは白い
葉叢を束ねる小鳥のさえずりに頬ずりをして
月光にきらめく細い爪をみつめていた
風の家にあ ....
今日はいつになく忙しい日で
不器用な自分にもくたびれ果て
痩せた野良犬の姿になって
帰りの夜道をふらついていたが
「おはよう」と「おやすみ」の
メールを毎日のように交わす
....
ストレスと
前立腺肥大のため
頻尿になっていた
一時間に5回は
トイレに行きたかった
冬に桜の咲いたある日
地下街を歩いていると
いつもの尿意を感じ
感じるとともに
すでに我慢で ....
溺れかけたのですか
ありもしない愛
などと/暗く
底のないつぶやきを
ぶくぶくと、泡と海藻だけが纏わりついて
よく見れば
そこに近づいてきたのは海蛇で
あなたは必死に藻掻 ....
あなたを、きみを、好きな甘ったれで、弱くて、かわいいわたし。
大好きなきみを。
きづつけていきてゴメンね。
さゃなら。
ピンクサロンで大祓
フリーでハズレの遊行女婦が付いて
....
さようならは
あまりにもありふれて
どこそこにも行われております
今の時にも
今の風にも
一瞬の星の光りも変われば
さようなら
特別な想いも
流れるような君への想いもまた
....
デイサービスの送迎車で
君のお父さんを迎えに行き
玄関のドアを開く
お父さんに続いて君が
猫を抱きながら、顔を出した。
「 これ、うちの美人猫 」
お父さんの伸ばし ....
明日はきっと晴れるよね
そう願わずにはいられなくて
ふと手を休め振り返る
自由気ままに暮らしてきた日々
愚痴っぽくなってみたり
ときには人恋しいくせして無口になってみたり
....
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