すべてのおすすめ
どうしてかわからないけど
思い出すのはいつも彼女のことだ
鏡に向かって化粧をする彼女
まっすぐ伸びた背筋
長い髪
笑った顔
驚いた顔
拗ねた顔
涙
加速するたびに近づいていき
今に ....
霧に霞む煉瓦敷の道の街灯の明り
湿った空気の中
ボーッとした街灯の光の奥に
ゆったりとした時間が流れる。
得たいの知れない影と
先の見えない道の先に
あの古びたホテル
アイビーの這う ....
子宮のなかをゆく精子のようだ
ちいさな粒子数千まん
どこへか一点へとむかってゆく
この風はいつも唐突に吹いてくる
心にでも命でも魂にでもなく
この風はいつも精神に吹いてく ....
さあ 刈り取ろう
過ぎ去った事を
伸びすぎた不安を
絡まった感情を
さあ 刈り取ろう
遅すぎた告白を
早すぎた諦めを
ためらった一歩を
さあ 刈り取ろ ....
ちょっと変な感じなんだ
この股間の疼きがね
僕は性欲が露骨に
股間に出るタイプなんだ
僕は大きさに
そんなに自信はないけれど
もし大きかったら
今すぐ君に声を掛けてみるのにな
二人 ....
・・・
AM1:50
自分としては長い詩をパチパチとサイトに投稿しようと入力する
・・・
AM3:00
いよいよ送信すれば投稿完了という自分としては力作の詩が
パソコンがフリー ....
馬鹿野郎
愛を知らない、
訳がない。
私は私の愛の形を、
発信し続けているのだが、
誰か一人くらい気づいてもいいのではないかな。
二人の愛から私は生まれた。
....
音をはずした
指先が曲がり
おこがましい
眠気へと倒れ
込んでしまう
彼女は私に嘘を吐きました。その嘘はあまりにもたくみでありましたから、私はその嘘を見破ることなど、したくなかった。した ....
ふっと
水気を含んだ本の両脇
不穏がととのい
遡上がはじまる
奥の詩から女がたちのぼる
ひるがえり
紙面にむんずと顔を押しつけ
ことばのインクの溜め池は
頭頂に浮かぶ
巌流島から ....
また少しの酔いで/兎多多眠をしていた 。
(深)))なのか
鼻腔から冷やかさに気が付いて、目が覚めたら静かさに時計だけが反転していて
よくよくみるとまだその日の夜で
ずいぶんと尿意を ....
〃
歯が痛い 〃 いよいよその痛みにも安定度が増してきたようだ。 少しばかりの体調不良とともに二週間おきくらいにはジクジクと確実に現れる様は、インフルエンザウィルスより質が悪い 。
ほっとい ....
耐え切れないものは 捨てればいい
諦め切れないものは 捨てればいい
そんなの嘘だ 出来ない
私には 出来ない
複雑に混ざり合う 思考
ほんとの私は今どこに…
....
好きだよ
取り囲まれた日常に埋没して生きてゆくこと
どうしようもないことにもがいては泣いて
だい好きだよ
だんだん揺れを増す心音の近くで
赤面したこころの奥底
繋がっているのかな、いな ....
昔の女などとゲスなことをいう僕
君の唇は
刺身を受け入れるため開かれて
刺身を咀嚼する際の唇の動きに
見とれている僕は
一個の変質者
一〇年ぶりにあった君は
食事の手 ....
胎児
鰓で呼吸していました
母が引越しのための交渉している
子宮の中が狭苦しくなったので
ぼくはからだを硬くしました
誕生
はじめて空気が
喉をとおったとき
胸が裂ける痛み ....
「何か要るものある?」と訊かれて「薔薇を一輪」と答えるのは
私くらいだろう
冬の夜に花火をやろうなんて提案するのは
私くらいだろう
初めてのデートでストリップ劇場に連れて行くのは
私 ....
闇に明かりを灯すには
わたしは酷く弱いけれど
今日と明日をわたる頃
わたしは静かに燃え上がり
そして朝日が昇る頃
わたしの明日は確かになってゆく
弱いいのちはけれども強く
意志あ ....
寒いから
マフラーを巻いて
手袋を着けて
ホカロンを貼って
それで、
何しよう?
外は雪が降っているよ
散歩はきっと大変。
うん、
コーヒーでも飲もう。
世界中には
愛が ....
水仙は冬の空を貫く
凛と、静かに、美しく
瞳に白い花弁を溶かし
鼻孔を黄色く染めた
それは幾分の幸せを香らせる
桃色のスニーカーには
柔軟な葉と真っ直ぐな茎が映る
それは気分を優 ....
ここ数日来の寒波で凍てついた地下鉄の連絡通路に
場違いとも言えそうな親子連れの姿
乳母車を押し歩くお母さんの脇には小さなおんなの子
お母さんの手助けと押すのを手伝っているようにみえるけど
....
知らないということしか知らない
習っていないわけではない
私のうわべを過ぎただけ
知らないということは罪なのかな
知っていればよかったのかな
知ったことで背負う
苦しみはいやだよ
....
かすり傷 胸にしみる
凍える月
あいの奉仕、、巣愚、帰る(ケエル)旅なし
伊太利亜は、未来野(ミラノ)スカラ座の夜空にきらきらと、闇を照らす))
))びぃるとおぞ
ふるさとの声 ....
道を白くさせるていどの雪が
ちいさくすうっと落ちてゆく
あれから16年
あの竹の切り口にも落ちてゆく
それはろうそくの火で瞬くまに乾いた
混乱はやんだ
喪失だけはい ....
心臓の音を子守唄にして
生を数えて眠るだけの毎日はもう飽きた。
雪の降らないこの街に
しんしんと積もっている
たくさんの出会いの中に
大きな別れが雪と共にやってくる
生き別れに死に別れ
また 雪が積もった
....
君と歩く朝方の冬の道
気の遠くなる距離感
吹雪け
命
そして、凍死してしまえばいいんだ
俺
自殺願望は甘いドーナツ
君を想うだけで
真ん中に空いた穴に
ダイブしたくなる
ゆ ....
三年は居ると思ったのに一年で帰ってきて
高校を卒業して都会で寮生活をしながら働いて
帰りたくて故郷に帰ったけど 親は怒った
だからお前には無理だから行くなと言ったのに
どこまでも行くと ....
世の中に流れる金を
集金することに長けた金持ちたちに
伊達直人たちはいま精神の下剋上をしている
伊達直人たちのなかに
金持ちなんかいる訳はなかった
ささやかな楽しみやみら ....
高校の頃おかしくなった俺にお袋は向き合ってくれたよ仕事休んで
何をそんなに急いでるんだ何でそこまで生き詰まるん ....
こころの病と言われ続けて
去年の入院
レントゲンとったら
脳の血流が半分滞っていた
こころとは脳にあるのか
と思った
しかしこの頃思う
私のこころは正常だと
昨 ....
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