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ひとがひとり亡くなっているんですよ!

不謹慎なの判ってはいるんだけど
鑑識のひとが部屋に出入りしていたりするのに
向かいの高級マンションに住む奥様達はこちらの様子を窺うでもなく
普段どおり ....
目覚めると悪寒がした
体温が何度あるのか知りたくなり
枕元にあるはずの
電子体温計を手で探る
手にしたものは水銀の体温計
脇の下に挟む
3分を待ちきれず
また睡魔に襲われ眠る

自然 ....
銃口を突き付けられて
血飛沫を上げる
フェンスに
擦り上げられる
ヘルメットの下から
遠く離れた胴体


他人の死を
液晶画面の向こう側に
無理矢理押し込めて
自らの無事 ....
ばあさんが男を一人しか知らないとしても
人生の物足りなさはそこに在るのではなく
今日もやかんの熱湯をポットに注ぐことや
皺だらけの寿命の尽きるのが
再来年でも明日でも変わりはしない
そのこと ....
ねじ式の少年のように
医者を探す為に放浪することもなく
私は医者を見つけることができた

いくつもの検査
結果ステージ2

決して嬉しくない医師のお言葉

手術室へ向かうベッドのアト ....
ほどいてあげる
君にそっと寄り添って
凍りついた髪を
ほどいてあげる
虚を見つめる瞳を
ほどいてあげる
固く結んだ唇はついばむように
拒む舌は包み込むように
ほどいてあげる
塞ぎこん ....
街路樹の葉はひらべったくなっていた
この街にはもう新緑はなかった
木々や草が精子のような匂いを送り出していた

女が買い物にいくのを女の部屋で留守番した
低層階だから木々の先端がガラス戸ごし ....
愚鈍たちの戯言は無視しなければならない

誰々がこう言っていましたよ、たいへんですね、

愚鈍はそうきみに話し掛けてくるかも知れない

きみよ、それを信じるなかれ、その物言いに惑わされるな ....
見たこともない世界に愛しさを投げ込みたい
いつも乗り換えるだけの駅を降りて
ぶらぶら散歩してみたい

本当に足が棒になってもう歩けないほど歩いてみたい
こころ壊れてしまうまで君を愛していたい ....
遠距離恋愛ができても
遠距離セックスができない
これが人類の大きな欠点だ

昔、友人とお笑いコンビを結成して
「エスパーのキス」とか「エスパーのセックス」というネタをやったが
今 ....
5時間後には職場にいる

向こうから

朝が轟音たてて近づいて

午前4時のカラス、鳴く

励ましてくれるひと、ありがたい

応援したくなるひと、たいせつだ

沈んだ気持ちにさ ....
              あなたの胸に頬つけて
              やわらかな海へ泳ぎだす
              
              ねえ
              ....
坂のてっぺん
背伸びをして
月にきすをした
照れた月は
少し赤くなって
フェードアウトしていった
僕はそれがおかしくて
チョコレートをかじりながら
鼻歌を歌った
なにかが襲ってくるような
想いにとらわれるとき
僕の心の中にある悲しみが
また成長する気配がする

敏感な部分に
触れると知りつつ
それがヒトのものなら
僕らは割と平気だよね

指 ....
朝、目覚める
ベッドから出て
TVをつける
もさもさした頭で
新聞に目を通し
パンをミルクで流し込む
着替えて
身支度を整え
靴をはいて
部屋のドアを閉める
バタン
無機 ....
{引用=ほら
よく見てごらん砂浜を
ぽつんぽつんと小さな穴から
やはり小さな息がきこえてこないか
そのすぐ下でうずくまっている
口を閉ざした貝の声がきこえないか
彼らにとっては大きすぎる
 ....
私は何をしているのだろう
ただ 立ち止まっている
うみにいったら
なつかしいにおいがした

血と肉がまじった
たぶんこれは
おなかのなかでかいだ
におい
                 100519






満員電車で饅頭を運ぶときは
潰されないように気をつけなさい
あたりまえの注意を背に
饅頭を詰めた蒸籠を運ぶ

人でな ....
手首を切り落とす、
という妄想が頭から離れない。
私の手首を切り落とすのではない。
最愛の人の手首を切り落とすのである。

切り口はなるべくすっぱりと潔いのがよい。
切れ味よく骨まで切り落 ....
じぶんの人生じぶんが主役

じぶんが君子だ王様だ

自動販売機に腹を立てても

そこはじぶんの人生だ

主役は自動販売機ではない


季節が巡ろうと

スーパースターがなにを ....
忘れてはならないものらしい
愛した男の名前と
その男を奪った女の名前
そして事の顛末一切合切と発せられた言葉の一字一句まで

こんな近くに勤めているとは思わなかった

東神田の交差点を右 ....

からだじゅうの隙間という隙間に
硝子の欠片を
ぎりぎりと押し込まれているような気がして
目が覚めた
いつの季節でも
朝の光は鋭く皮膚を切り裂いてくる
光が当たって切れてしまったところ ....
F1モナコグランプリを見つめている

レースが始まると一斉に

相似のコースどりをうねらせて

バトルの河がながれだす

胸のつかえをとるには

F1の精密なバトルを見つめるに限る ....
楽しく生きよう
笑って生きよう
伝えて生きよう
話して生きよう

男は攻撃
攻めて攻めて
攻めまくれ
怯まず進め

正しい道を歩め
自信を持って進め
自分が好きになる
歯を食 ....
今この瞬間が

期日ででもあるかのように

それは炎のような境涯だ

胸を痛めひとりでかかえこむ

正しいことが絶対でもない世の中で

こんなことはごく当たり前のストレスだ

 ....
食事を邪魔された黒猫は
あんぐり口を開け、あらぬ方向を眺めた。
何かが見えるようだが、
飼主に頭を撫でられ、首を大きく伸ばした。
彼女は飼主が好きなのだ
視線を合わせたままにゃーとなく。 ....
 
午後三時

初夏の森は緑の海
風に揺れる光が跳ねている
ひらいたままの図鑑
次のページがめくられるのを待っている
外の景色に気をとられて
どこまで見ていたのか忘れてしまった
図書 ....
だれかが祈ってくれている


だから祈りをかさねている


まわりを見つめる

まわりを感じる

胸の痛みなくなるまで

まわりを見つめる

まわりを感じる


だれ ....
忘れ去られた 古い校舎
人知れず 
ひな菊が一面咲く
小さな 白い縁取りをした
数知れぬ麦藁帽子
花の絨毯は緑に抱かれ

さやかな風が吹き 過ぎる
もう夏の気配を孕んだ晩春のそれは、
 ....
森の猫さんの自由詩おすすめリスト(2114)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
お花茶屋のひと- 恋月 ぴ ...自由詩19+*10-5-24
体温- 小川麻由 ...自由詩3*10-5-24
無血- 寒雪自由詩110-5-24
糟糠- salco自由詩14+*10-5-24
おっぱい- 小川麻由 ...自由詩15*10-5-23
訪花- 黒い翼自由詩1*10-5-23
6月- 吉岡ペペ ...自由詩7+10-5-23
情熱の背中- 吉岡ペペ ...自由詩710-5-23
夢現- ブロッコ ...自由詩4*10-5-23
遠距離セックス- 新守山ダ ...自由詩5+10-5-22
カラス、ゆく- 吉岡ペペ ...自由詩410-5-22
MILD- 鵜飼千代 ...自由詩6*10-5-21
ある夜- 國朗自由詩410-5-21
柔らかな爪- 朧月自由詩210-5-21
Where_Did_U_Go_?- 寒雪自由詩110-5-21
貝をひろう- ベンジャ ...自由詩5*10-5-21
足踏み- 三上あず自由詩2*10-5-20
ママ- はるな自由詩310-5-19
書物の家- あおば自由詩13*10-5-19
手首のソネット- 佐々宝砂自由詩710-5-19
じぶんの人生- 吉岡ペペ ...自由詩1110-5-18
馬喰町のひと- 恋月 ぴ ...自由詩18*10-5-17
モーニング・モーニング- 吉田ぐん ...自由詩1010-5-17
新しい象徴- 吉岡ペペ ...自由詩610-5-17
テメー男だろ!- ペポパン ...自由詩4*10-5-16
炎の境涯- 吉岡ペペ ...自由詩610-5-16
黒猫は_ー猫三題めー- ……とあ ...自由詩10*10-5-16
図書室の窓辺から- ベンジャ ...自由詩8*10-5-16
だれかと祈る- 吉岡ペペ ...自由詩1310-5-15
ひなぎく- 月乃助自由詩16*10-5-15

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