アルファベットjのような
  日本
  列島に
  ぐんぐん
  侵略してくる
  台風23号の
  暴風圏
  15k以上の
  突風で
  秋雨前線をおしあげる ....
a)

足りない
右の手


本は昨日から
ゆっくりと
閉じられた
まま


b)

たくさんの階段や
もっとたくさんの
階段
のぼる足音や
もっとのぼ ....
 冬はまだ続いている。海からの光で、部屋は青に包まれている。神話の本を繰り返し読んだ。岬には女の顔をした鳥、ハーピーがいるという。元は風の精ともいわれている。そのハーピーが舞う岬から、水平線の彼方を見 .... どっちを向いても砂浜だらけの砂
部屋が思い出砂漠しているのでゴースト バイ ゴースト バイ ゴースト
あなたが沼へ帰るというので
わたしは途方にくれる
あの森はあなたの兄を食べ
わたしの妹を ....
 冬になり、女の顔をしたバードは飛び去った。わたしは、あの時の車をスクラップにして、海の見渡せる丘に部屋を借りた。情報誌でバイト先を見つけた。倉庫の仕事に就く。朝七時半、精神安定剤を飲んでから、家を出 .... 音     オト  音   名詞-一般
圧           未知語
を     ヲ   を   助詞-格助詞-一般
飼い    カイ  飼う  動詞-自立    五段・ワ行促音便    連用 ....
手を洗え
その身じろぎする小さい肉を
きみの野蛮な口に運ぶのならば
何よりも先にまず手を洗え


汚れた手で肉に触れてはならない、
汚れた手で肉に触れることは
その新鮮をそこなうことだ ....
 一人でいることに、何年も飽きなかった。シートの、海に伝わる神話を読みながら、永く暇をつぶしていた。精霊の女、の横顔の表紙。空腹の中、海に向かう道、カセットで、オペラを聴きながら、わたしは車を走らせた .... 迷子のお知らせをします
赤い帽子をかぶった
ワンピース姿で
後期量産型の
中年男性が
迷子になっております
アナウンスはスロープを
なだらかに崩れ落ちる
伏せられたメガホン
かぶせら ....
居心地の悪さかき寄せた
縫い目のある壁紙が部屋を裁ち落とす。
呼吸する天井は敵意ある
複数の声を孕み、
意味なく嗤う床板は、
脈のある砂塵に化して容赦なく近寄ってくる。
  


  ジャック・デリダが/
  が/
  死んだ日/
  チベットのモーツアルト*は/
  差異のユートピア/で
  ざわざわ/
  ざわざわ/と
  さわ蟹に/
  囲 ....
私の中には
無垢な少女も棲むだろう
あざとい人買いも棲むだろう
まっすぐな少年がいる
うそぶいた門番も

近道はどこ?
不機嫌に
ことばを探す
浮浪児の目で

ナルキッソスの夕陽 ....
オレンジは地獄の香りがすると気が付いたのは、
今から20分前だ。

汚れた薄いオレンジ色が雲に流れて、
辺りには誰もいなくなったので、
夏休みにも飽きたので、
誰もいない学校に行っ ....
GOD!
Rainy Blue Daisy "Clearly Clearly?"

昨日、彼ら、
ナポレオンフィッシュの群れは、20世紀の、雨、に溶けてしまったから
 ....
逮捕されたそのオトコには
十億円の借金があったそうだ
四十年のジンセイで
どうやったらその借金が出来上がるのか
そしてそのオトコの数年は
十億円の価値のある
ものだったのか
それとも
 ....
晴れた空は、あまりに眩しくきれいだ

幼い頃、一番欲しいものはなあに?と問われて
そら とは答えられず
むきかごーぶつ と答えた
(空は大きすぎて僕のおもちゃ箱には入らないとわかっていたから ....
 


 夜明けはちかい
 けさは3時から起きて
 調べものをしている
 ほんとうはきょう
 水曜日はぼくの公休日なのだが
 うちあわせがあって午前中だけでも
 でてくれといわれたの ....
イカロスときみに呼ばれた五月から芽吹きだしてる背中のつばさ


滑走路駆けるあなたを追い駆けて追い駆けられて閉じてゆく恋


鋼鉄の翼たたまず夜を待ちどこへ飛び立つ思春期の冬


無 ....
*
目覚めると音のない世界
カーテンの隙間から灰色の光が射している
明けていくカーテン越しの光のなかで
青磁の肌が鈍く輝く

この部屋はこんなふうに朝を迎えるんだね。
僕は君を置き去りに ....
あるく

そぞろあるく
奥にあるものに かたる
いらえをあてにして かたる
かたりながら だまって 歩く

歩く

やあ、なんという沈黙
雲さえとうに まいちった

がりがりと ....
    

   十月はたそがれの国
   と呼んだのはレイ・ブラッドベリだ
   木の葉が散っている街路樹
   シャベルでかき集めては掬うのだ
   そうよんだのはジャック・プレベール ....
そこかしこで俺の愛人ちゃん、俺の愛人ちゃんと書き散らしたおかげで
今度愛人比べをしようぜ、日時は10月の10日、場所は京都のぽえざる会場、
くれぐれも逃げたりなんかするなよ、と
見ず知らずの詩人 ....
  
 
  カマキリが地球に足をかけている
  130億年の宇宙のいのち
  そんなにもわずかなのか
  カマキリの雄は交尾のあと
  産卵のため
  雌に食われるという
  ちいさ ....
行ったきり帰って来ない父を待っている間に
僕は肩を壊してボールを握れなくなった
故障した肩は匂いや形が花に似ているみたいで
通りを歩いていると勘違いしたハチが集まってきて困る
その度にそよ ....
批評だ批評だ批評が必要だ−佐々宝砂
 http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=12681&from=listdoc.php%3Fstart%3D210 ....
ほら
こうして
鈴をつるしたフラスコの
空気をだんだん抜いていく
鈴の音はやがて
震えるだけの記号となって       

あのフラスコにわたしは
どうしても
ティンカー・ベルを入れ ....
暗闇に
浮かび上がる 無駄のないシルエット
黄色く光る 大きな丸いふたつの眼だけが
無表情にこちらを覗いている

バルタン星人だ。

両手のハサミを重そうに持ちあげ
分身を残しなが ....
幽霊もいない病院もうひとり幽霊じゃないきみとさまよう


麻酔薬月夜にぬれてこぼれてるコンクリートはすでにふにゃふにゃ


スタンバイされても困る手術室「メス!」ってあたしのことかしら
 ....
夢の中で土左衛門を土葬にした。

土葬にしたのは火葬にする費用がないからで
金が有れば火葬にする。

火葬にすれば墓が湿らなくて良いし
燐が燃えたりしないので気持ちが悪いこともない ....
美しい塊
食べ頃の死体
釣り上げた鯔を
蹴っ飛ばす
林の中の遺跡は
死体で埋まっている
掘り起こすのも
死体の兵士
金属の屑を遺跡に敷いて
仏像を転がす
小さな庵の中で
裸の ....
佐々宝砂さんのおすすめリスト(1055)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ぼくはマックであなたの記号を考える- 天野茂典未詩・独白304-10-20
惜別- たもつ自由詩1404-10-19
翼(「バード連作集3」)- 光冨郁也自由詩12*04-10-17
DEEPHITOFMORNINGSUN- 本木はじ ...自由詩804-10-15
ブルースカイ(「バード連作集2」)- 光冨郁也自由詩15*04-10-15
_- ポチット ...自由詩5*04-10-15
戒律- 安部行人自由詩904-10-14
バード_(「バード連作集1」)- 光冨郁也自由詩20*04-10-13
3000リットル- 黒川排除 ...自由詩804-10-13
部屋- ななひと自由詩304-10-12
現代思想は何を問題にしてきたのか?- 天野茂典自由詩304-10-11
ナルキッソス- umineko自由詩504-10-11
オレンジ色- あおば自由詩5*04-10-9
『Rainy__Daisy』- 川村 透自由詩804-10-9
十億円コミュニケイト- umineko自由詩904-10-7
白い言葉- 窪ワタル自由詩22*04-10-6
淺野悦子さん- 天野茂典自由詩704-10-6
ICARUS,FLYMETOTHEMOON- 本木はじ ...短歌1104-10-3
ANOTHER_GREEN_WORLD- カワグチ ...自由詩50*04-10-1
さわがし野- 六一介自由詩6*04-10-1
卒業写真- 天野茂典自由詩7*04-10-1
愛人狩り- 山田せば ...自由詩5*04-10-1
ジャンプ- 天野茂典自由詩2*04-9-28
降板- たもつ自由詩1204-9-24
山田せばすちゃん『ハンバーグをめぐる冒険』について- 田代深子散文(批評 ...404-9-22
真空フラスコとティンカー・ベル- umineko自由詩45*04-9-20
バルタン星人(怪獣詩集)- 角田寿星自由詩704-9-12
To_Cure_A_Weakling_Childish_So ...- 本木はじ ...短歌804-9-10
火葬がいい- あおば自由詩9*04-9-9
- あおば自由詩3*04-9-5

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