山間部は雨ラジオから流れ部屋満たす
付箋ヶ原の風向き無記名逃げ場なし
つづりうつむく母親ノギスにも使える
出荷まつ木片に刷毛を差し向ける
影吊る梁よじ登るついのかわきに
....
昨日の高い 高い空から
ハッカの香りを感じた のです。
それは 甘くなく
気道から凍るような
冷たさだけ残して
昼には そっと
消えてしまったけれど
これから何度と無くやって ....
猫の顔した犬が居た
首輪に鈴つけ木に上げた
喉を鳴らして雀を捕った
三羽も捕らえて笑ってる
向こう岸にはヒヤシンス
誰が植えたか分からない
犬の顔した小父さんが
にこにこしなが ....
京都が風水に則って「作られた」都市であることは周知の史実。もちろん飛鳥浄御原宮、藤原京、平城京、長岡京、平安京と続く遷都はすべて風水に基づいて行われた。南から北に、ほぼ同経度を北上して行った。
....
――切り立ってごらんなさい。つまさきで。手の先を。あなたの手のひらには死の網が浮き出ている、巻雲の申し子だ、耳の中で変色する早苗の葉音を頼りに、内園からつなぎとめておくのです。私はおさない被告人、砕け ....
『寝ながら学べる構造主義』というおもしろい本を書いた内田樹さんのサイトをのぞいたところ「内田樹の研究室: オリジナリティについての孔子の教え」(http://blog.tatsuru.com/arch ....
うつくしい かみのこ は わたしの 部屋で 眠っている。うつくしい 王冠を その 頭上に かざって 。
板突然鏡になり通夜飲み込む
星座を煮る鍋の古さが目にしみる
丘陵で鉄分とりあうあの頃のぼくと
カーブ艶やかなるを組体操がごみの山
疾き馬の毛並み越えかねる朝日
氷解けるご ....
火山灰でできた岩の上を
一歩いっぽ進む
あぶなっかしい子どものよう
荒々しい波が打ち寄せる
海に手を浸すと
白い泡が押し寄せてくる
顔になすりつけて
舌で海の水をなめる
求 ....
わたしは83歳の死に様
わたしは16歳の男女の戯れ
しぼんだらまたはえてくればいい何度でも夜空の隅から
肌いろの羊膜につつまれて
みつめあう魂は
互いを縫いつけるようにして泳いだ
暗黒 ....
明るくほつれだす端切れ黄泉と見脚部見え
天地間の空室 粒子でチェックアウト
らんたんを提げてまったくあかるい袖
分離帯へ病みかかる木の電飾であるく
花畑を下りた河口でみおくる油 ....
死んでいたのに
旅人が きまって ここで
小便をするもんだから
芽をさまし 他人の木に
花をつけて しまった
私たちは死ぬまで生き続ける。
幽霊は死に続ける。いつまで?
さまよえる幽霊が躓いた。その幽霊は
浮いているはずじゃなかったの?と、
困惑した表情。悲しいのかもしれない。
死んでいるのに? ....
前回の、視覚詩のお勉強の続きです。
○北園克衛の視覚詩
北園克衛は日本の視覚詩の先駆者で、ヨーロッパなどで視覚詩がさかんになったのと同じ時期に
(またはもっと前?北園克衛主催のモダニズム ....
詩を読んでいると、文字や文字列や余白が絵として見えることがままあります。
私は言葉のかもし出すイメージや雰囲気その他もろもろだけじゃなくて、そういう見た感じも含めて詩が好きなんだなあと、以前こちらで ....
ヘッドフォンから流れでる星を聴く白む空に祈る午前5時
昼過ぎの日ざし出窓の水槽でスプリングして七色プリズム
空の手前でカーヴしてはくりかえす「はなれたくない」ロケット旋 ....
法の不備
「どこよりも安く」
コロッケバーガーにポテト
七福神の女
エスカレーターなのに途中で歩かされる
イバラギじゃなくてイバラキ
円の動きだと回転軸は止まっている
下馬評通りの「サプ ....
中学のころ
教科書の中に出てきた
ナンシーに会いたい
タケシの家にホームステイで来ただけなのに
のこのこ学校までついてきて
わざわざ英語を教えてくれたナンシー
ナンシーに会いた ....
曜日だけはおぼえている
寒いから季節だけはようやくわかる
閉じたままの傘が傘入れにちゃんと入ってる
雨が降った日はいつのことか
雨のせいで色が変わったジーンズの裾が
....
霧雨のなかを
朝ぬすびとは帰る
愛するひとのもとへ
かれこれ三日もなにも
食べさせてあげることができない
ついできごころで
ぬすんだほしを
返してしまったせいだ
俺のこころも
俺のゆ ....
もう雨が降ると息が白い
プラットホームは痛いほど凍てついている
出来損ないの私の影を穿つ雨
午前六時三十分に青い電車に乗る人 他人の朝
水溜りよ青は無残に散乱する
どこへ ....
三日月に腰かけてきみは
きれいな脚を ルランルラン
みんなが忘れてたセブンティーズを
とてもほのかに歌ってた
誰もが思い出せずにいた歌詞を
ソラで歌ってたきみに
僕は あっけないほど降伏
....
人になった人魚は毎夜
海を見て泣くという
そうだろうか
脱ぎ捨てた過去には
もう2度と
袖を通すことはない
どんなに
やさしくあろうとも
もしも
私が人魚な ....
雑多なる手足ここそこ糸を吐く
木組みの台で踊れし彼女の木工ロンド
とびらはずす
時候の挨拶 叔母が来た
荷姿でグランドピアノを弾くピアニスト
少年の青
連れ込んで
....
((((((((((((((((((○)))))))))))))))))))
((((((((((((((((((○)))))))))))))))))))
((((((((((((((((((○) ....
寝がえりの数だけ夢は裏がえる
またひとつ積もり重なる雪まなこ
煌々と言葉は眠りを遠去ける
見も知らぬ機械の生まれを語る夢
....
小春日の
短い夕まずめの頃
風を追いかけて橋を渡っていくと
軒下に
うり小僧
てへっ と笑ってはにかむあいつ
ずんぐりでっかい目玉を
ぎょろぎょろさせて
うりのような顔つき
月が ....
うわずった声まなびやの真実を話す
苦い骨に顔しかめるべき名を聞くばかり
古墳からひとを見くだすのがお好き
ボールペン立つ夜の柱として次々と
翁の衣をかぶった土砂崩れが町へ
....
午後の紅茶に
隠れてます
笑ってるし!
ぞくぞくするものだから
風邪をひいたように思ったのだけれど
なんだ
背中に離婚届が貼り付いていたのか
ついでだから
その上から婚姻届も貼ってしまおう
少し温かくなるかもしれない
それ ....
佐々宝砂さんのおすすめリスト
(1055)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
付箋ヶ原
-
黒川排除 ...
川柳
3
06-1-4
冬の物語(パール・ピンク)
-
千月 話 ...
自由詩
17*
06-1-2
歓びの犬
-
あおば
自由詩
3*
05-12-31
方角と風水(札幌人としての)
-
クリ
散文(批評 ...
4+
05-12-30
生死
-
葉leaf
自由詩
8*
05-12-28
オリジナリティの範囲---片岡直子さんをダシにして
-
藤原 実
散文(批評 ...
13
05-12-28
うつくしい_おうじ。_神の子__。____
-
すぬかん ...
未詩・独白
2
05-12-27
*
-
黒川排除 ...
川柳
4
05-12-26
潮味_The_Taste_of_Tide_*_Cheju_i ...
-
yangjah
自由詩
2
05-12-23
センチメンタル・バーバ子
-
バーバ子
自由詩
5
05-12-22
ここでお別れ
-
黒川排除 ...
川柳
5
05-12-22
そろもん(復活の話)
-
みつべえ
自由詩
5
05-12-16
幽霊じゃない
-
プテラノ ...
自由詩
4*
05-12-13
視覚詩と北園克衛_(と私の好きな視覚詩)について
-
ふるる
未詩・独白
16*
05-11-19
視覚詩についてのお勉強
-
ふるる
未詩・独白
7*
05-11-16
【短歌祭参加作品】_追伸_:_さがさないでください
-
望月 ゆ ...
短歌
14
05-11-14
バグ呼ばわり
-
吉岡孝次
未詩・独白
5*
05-11-12
ナンシーに会いたい
-
ベンジャ ...
自由詩
8*
05-11-10
ナダレ遊戯
-
カンチェ ...
自由詩
7
05-11-9
朝、ぬすびとは
-
ZUZU
自由詩
8
05-11-9
自由律十句〜青い電車〜
-
黒田康之
俳句
3
05-11-8
ペーパームーン
-
クリ
自由詩
2
05-11-8
もしも私が人魚なら
-
umineko
自由詩
9+*
05-11-6
くるうがにくも
-
黒川排除 ...
川柳
3
05-11-5
触れることのできない音と光と音と光と
-
ふるる
未詩・独白
2*
05-11-4
眠り枯らして_
-
木立 悟
俳句
8
05-11-3
うり小僧_笑う
-
けんご
自由詩
5
05-11-2
クラーレ!
-
黒川排除 ...
川柳
3
05-11-1
デビルマン
-
umineko
携帯写真+ ...
9+*
05-10-31
風邪流行ってます
-
tonpekep
自由詩
28*
05-10-25
1
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