口唇をぴったりと寄せて集中して意識して大きく吸って少しずつはく
むせない為に気分を変えようと試みる
アルベルトゥス・マグヌスの人相学
歯科診療
ボギーとベティ−の息子のスティーヴ
吸って、は ....
死んだと思っていたお前がふらっと訪ねてきて
またいっしょに暮らそうよって言う
普段飲まないワインを開け
二つっきりのワイングラスにそそぐ
ザナス シガフタリヲワカツマデ
太陽は随分傾いたけど ....
蜜 蜂 や 甘 い 寝 床 は ど こ に あ る


茶 の 花 の 語 ら ぬ こ と を 飲 む ば か り


両 足 が 棒 の よ う だ と 案 山 子 か な


赤 ....
  
  

  物片の衝突するときタナトスの涙は燃えて銀河を弾く

  欝没と
  クリトリスなりき
  桃色の宇宙の果てを濡れてゆくもの

  ふるふると痺れて
  120億光 ....
さて、この奇妙な邦題であるが、原題は「ハラキリ・フィーバー」であり、パート2とは題されてはいてもそうではない。その上、本作には実際は女ターザンも殺人サイボーグも登場しないのであるが、ビデオのパッケ .... 食うまえに
ちょいと
遊んでやろう


ゆとり
みせて
足で押さえつけた
とたん
ハクセンシオマネキの
大きな右手に挟まれ
苦悶している


不覚!


宇宙のように ....
五月の終わり、六月のはじまり、雨、雨上がり、雨上がりの、街。
咽る光、光、に、蜂鳥、蜂鳥がゆらぐ、ゆらぐ、かすかな影、その残響、翳る、光、黒揚羽。
揚羽蝶、焼く、焼ける、焦げる、黒く、霞む、目 ....
わたしは
だれのものなのか
だれもおしえてくれなかったので
わたしは文字になりました

そうすると
色々なところで
わたしを使ってくれました

本の中にわたしが居たり
チラシの中に ....
{引用=
 花火の夜(江戸川)
       仲程


猫が逃げました
ボヤが出ました
便所は汚すな

親切な貼り紙のアパートの
隣の部屋の人の顔 
まだ見たことありません
 ....
ひとつとして
同じ家がない

みな
違った巣穴を
掘っている

どうもやつらは
鋳型暮らしが
嫌いらしい
六月十日『アオゾラ・Keep』


梅雨明けて。失語の雨ぞ、降る。


つぶつぶの「神を噛んで」応える水よ


テロリズムのエーテル。生きていたい


虹のように犬のように、平 ....
もう、かれこれ二時間ばかり
ゴカイの長い横っ腹に
食らいついてはいるが
どうしても
飲み込めないでいる

隣の奴は
ゴカイの頭の方に回り込み
うどんでも食うように
つるつると
器用 ....
大正から昭和にかけて活躍した画家、甲斐庄楠音についての研究サイト。
http://members.at.infoseek.co.jp/kainoshou/

なんというか、すごい画家ですが、ネッ ....
ひょいひょいひょいひょい
ひょいひょいひょい

ひがないちにちおどってる

ひょいひょいひょいひょい
ひょいひょいひょい

おおきなみぎてでおどってる

自分律をおどってる
陽射しがシャワーの音



その威力は巨大にして強大
もうこれ以上悩殺しないで頂戴
煽るような視線下からのアングル
布がこんだけしかないじゃん
布が破けちゃいそうじゃん
布になりたいじゃん

その影響も巨大にして強 ....
  
まるで橋を渡るように
月の町と日の町が
時の海の渦の中に
一つになって溶けていく
知らない町
知らない人の群れ
立体裁断の服の子らが
同じ顔くっつけ喜びはしゃぐ
人形のような老 ....
・文章を書く基本原理として文法があるのではなく、私達は文法によって書かされているということに自覚的であること。
・明治期からの文法研究は、国学の文法研究をベースとしながら、バックボーンに西洋文法の体 ....
  
猫が逃げました
ボヤが出ました
便所は汚すな

親切な貼り紙のアパートの
隣の部屋の人の顔 
まだ見たことありません

のような午後の世界に

河川敷の花火
の音が聞こ ....
交差点に立ちながら考えた

なぜ俺はここにいるのだろう
紺色の制服の中のそのまた中は
少しも変わっていないのに

化石となって考えた
風がひゅーひゅーなっていた
女子高生が華やかに通り ....
梅雨明けの午後3時、
高架化成った西武池袋線桜台駅。
昼飯食いそびれた背広姿のサラリーマン(俺)が
ベンチにて団子3串にかぶりつく。


頭ン中にはお気楽な音楽。
「カリフォルニア、 ....
かるぴすの おと


ひぐらしの こえ

かげろうの はね

おばさんの かげ

うたたねの ねこ



みあげれば ここ

すいそうの そこ

てんかわの そこ
 ....
言葉の裏側は、足の指のような不揃いさで、
感触 呼吸と名付けられた ふわりと
羽根を広げる 鳥のような舌 見上げられる影 のように歩き
足音 おそらく成長の凍え 沈着と 隣り合わせの揮発
重曹 ....
                        {引用=「右手と左手のための協奏曲」より}

なだらかな起伏を描く丘陵地のどこか
太陽と雲が作るまだらを貫く
優しい国境
沈黙の春は だく足で ....
縁側で闇を見ている妹の白いうなじが僕を呼んでる


夏野山汗ばみながら駆けてゆくゆくえふめいの妹の兄


鉄塔の錆びた階段昇りゆく100階したから姉とは呼べづ


鏡台に映る妹べにを ....
私は父の剥製を抱く
怒りの集積が父を剥製にした
不動明王の縄になって縛りたいものが
「偽りの手」かもしれない
23年間の沈黙が破られて
見えてきたものは父の死の真実だ
無知で作られた平 ....
女の残り香が飽和した部屋の片隅のベットを
夏が来る前にシングルにしよう
と決めてから

もう何度も朝日を浴びて
僕が寝返りを打つたびに
ぐっと沈み込みながら
男臭いにおいを嗅ぎ続けてくれ ....
 佐藤君は思います。

 たまには西田君みたいに
 晒されたり裏返されたり、
 そんな生き方もいいかも知れない。

 いくつもの賞をもらっても、
 皮を剥がれ焼かれ煮詰まり
 透明な堅 ....
ことばは
たましいを
つれてゆくよ

ひとつの
ぶんに
おもいを
はせて

ひとつの
ぶんに
きょうを
のせる

ひとつの
ぶんの
なかにも
ぼくは
いきて ....
おれだけならばあの塔までも行く
がおまえが
いて

ああ見てみろ青あおく明けそめの空
がひとすじの月
に切れる

うなだれた影たちが行く
塔へ
(動くな)
影をおさえ
て低 ....
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