■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□
不定期刊行物【賞なしコネなしやる気なしで作家を気取る100の実験】
第146号    2006/1/15発行
■■■■□■ ....
薔薇喰へば詩人

悔やみきれぬ漆黒の髪長し

萩散る恋散る

満腹猫の小憎らしさよ

雲間を逃げるホワイトジーンズ

欲しいものは淫らなギター

まばたきする度に薔薇

片 ....
婆シャツを干す、午前二時。
オッパッピーの真の意味を考えながら、秋の気配に物憂げな淋しさと、

///

場所ごとに微妙に異なる重力を、
肌で感じながら。

///

すっぽんの生 ....
 金子みすゞの詩を読んで、女性的な優しさを感じるという人がいる。
 私は、そんな人間の気がしれない。彼女の詩のどこにそんな要素があるとかと、問い詰めたくなる。一般にみすゞの代表作とされている「わたし ....
フィルムケースくらい
すっかり死語になってしまった
大きさで
文庫本のページがめくれる
広いままの建設予定地で
長い時間をかけてファインダーを覗いていた

空ではなく
空中が写り込むの ....
ウォーキング石仏いちいち撫でている


どこへ行こうが地球ばかりさ笑え


あからんの間で何人でも殺す


虫の音が なのでテレビをつけている


ひろしまと書いたがコンビニと ....
おーい
そっち行っちゃだめだー
さかなやさんがやさがししてる
やさしいおさしみつくるひと

やさいやさんがめさいやうたう
いざやいざなえやそのくに

ささらえおとこはきにさわる
ささゆりささやくささめごと

ささら ....
我ガ大日本帝国ハ戦争ヲ永久ニ放棄スル。
国ノ交戦権ハ、コレヲ認メナイ。
他国ニヨル攻撃ニ対シ、武力ヲ以テ当タル行為ハ全テ禁ズル。
ソレニ依ル国土ノ喪失、又ハ国民ノ生命ノ喪失ヲ、国民ハ甘受セヨ。
 ....
炎昼を赤子の声で鳴く蝉や

誘蛾灯十枚の爪かかりけり

泳ぎきし手足を埋めて砂の城

真夜中の汗つま先へ到達す

扇風機ふいに大きく頷けり

蟹踏みし踵より蟹生まれ{ルビ出=い}づ ....
天気図に愚妹押し当て銅線引く

鞄に灰詰め旅人塔遠くから見る

時が止まれる木を育てている砂漠の真ん中

零時着現地解散十九頭

立ちすくむ響きの行き止まりの野原

月にあるという ....
                070824


金がない
お金のために
金のなる木を育ててる
意味なし芳− 胸を張り
ダイダラボッチを踏みつぶす

波の上にも風が吹き
サーフ ....
・2007-07-21

おうさまは裸だぼくも脱ぎましょう

生きている人のものだね神様も

俺の血でいい子を産めよ蚊のばばあ

脱獄のあとでこっそり寝に帰る

行間にアンゴルモア ....
炭酸水のぷちぷち 弾け飛んだ泡つぶが
空へ昇って星になったら
一等星の青がソーダ水になって
ぷちぷち ぷちぷち 泡の星を撒き散らす

夜空が星で埋めつくされたら
僕のコップは薄い青のソーダ ....
足から入り腕を出すと
ダンボールのほかは空ばかりで
おれは首のばし
下をのぞきこんでも
からり晴れわたり風鳴る底なしの

しまった
あれも連れてくればよかったと
ポケットの小瓶 ....
俺の稼ぎは飲み屋が使う

におい嗅ぎ大丈夫なら大丈夫

お隣が寂しい顔でほっとする

棒きれに耐久性で負けている

トイレが綺麗 おそるおそるだ

すぎた事を占っている泣きながら
今年も裏のおばあちゃんが
墓参りに来てくれた

深いしわの刻まれた
掌を合わせて無言で立つ
墓前は静かな自然であった

先日おばあちゃんは
墓を綺麗にしていった
まわりの草も ....
ひとつの 荒野のおわりに
名前もしらない 月の花が
ほそながい 清潔な
首を さしだしていた
火を消して ねむった
僕がヤツカハギに出会ったのは
まだ子供のころだった
太陽がまだ高い時間に
あぜ道で一人になったりすると
山の向こうにぽよんと現れるなんだか大きいやつだ

1000メートルくらいある山なのに ....
最上階の、最上階の夏には10000000年前の風と俺


まずはギターだ!それから天真爛漫に踊る妖精と、耳と


風の吹かない日だってあるだろうに、君はバタ足を、強く、あ、蝉、のように夏
 ....
たまには こちらから
さかびん かついで
向こうへわたる 死者たちと
のみあかすのだ そのまま
帰ってこなくても 気にするな
商店街が天と地 逆手に線香花火

悪路にゴザ敷いて電子ルーレット回す一団

冷淡に吐き捨てるネジ 汽笛遠く

星座低い宿破れて何もない空

受け皿に砂糖盛り上げ相容れぬ

ポテチこ ....
 すごく手の小さな人だった
 少しささくれていて
 手比べをすると僕の第二関節ぐらいしかなかった
 職人の手だった
 大きな手なんて意味がないよ
 とか言われて
 おれの手だとね、細かい作 ....
不可思議と呼び捨てるにはまだ早い
猫の目うるる、美しいよる


いくすじも星をえがいてよるが降る
ふたつ並んで揺られあう尾に



滅びても興り続けた王国をたどり違える満月の ....
山の端に今昇りくる太陽に
向いて鳶は羽ばたきにけり
炎天の亀キャラメルと取り替える

花失い壁画に孤児の不滅見える

踊る文字 遺跡の空欄に向かって

祖父来ず農地の爪楊枝に近付けとある

こころ以外なにももたず砂漠に凹部

佳作の ....
「別れませう」とペリカンは言った
「別れてほしいの」
ペリカンは左を向き、片目で私を凝視する
潤んだ黒目が、一瞬灰色に濁る
写真を撮ったのだ
下のくちばしの袋が震へる
袋の中は、たっぷりの ....
凶と出よ地上百メートルの長箱

指紋消して他人の庭を跳ね歩く

港の突端あるいは渦巻くプランクトン

農夫立つ雨後の田舎に真っ黒に

近眼にクリーム自ずから尖る

シャツの下に死ぬ ....
ワンルームほくろを薄くして眠る


はみだした生命線をツッタカター


葉が風を揺らしているよいつもいつも
信じ切って、二球目も振った
高得点が目の前にあった
地表と肩の高さの空気は
温度においても輝度においても異なっていて
一閃するタイミングを測るヘッドは
重心を回しながら僕の空間の内にあった
 ....
佐々宝砂さんのおすすめリスト(1055)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ソネットの歴史- 木棚環樹散文(批評 ...207-10-19
萩散る恋散る- 三州生桑俳句407-10-12
情景- ひろっち未詩・独白3*07-9-30
女といふもの- 亜樹散文(批評 ...3*07-9-19
ノート、テクノ、デジタルカメラ- 月見里司自由詩507-9-15
今日書いて寝かしてないぞ、いいのか川柳!わりと気軽- しみまん川柳3*07-9-15
詩人たちへ- 吉岡孝次自由詩307-9-14
おさしみ- 小池房枝自由詩12*07-9-12
戦闘的戦争放棄- ななひと自由詩307-9-12
怪談俳句- 渦巻二三 ...俳句19+*07-9-10
キモチセブン- 黒川排除 ...川柳5*07-8-25
日曜日- あおば自由詩3*07-8-24
雑句(2007-07-21〜2007-08-11)- 若原光彦川柳807-8-24
彗星の卵- 明楽自由詩607-8-19
空の箱- 田代深子自由詩15*07-8-17
俺の男気- しみまん川柳6*07-8-14
ある娘- こしごえ自由詩8*07-8-13
そろもん(テントの話)- みつべえ自由詩607-8-10
ヤツカハギ- 月見里司自由詩3+*07-8-8
夏?嫌いだね。人なんか多いし、みんなどこかおかしい- ピッピ短歌607-8-6
そろもん(盂蘭盆会の話)- みつべえ自由詩807-8-3
クラップクライクラップ- 黒川排除 ...川柳407-8-3
小さい手- たにがわ ...未詩・独白207-8-3
◆美しいよる- 千波 一 ...短歌17*07-8-1
いま一番好きな自分が作った歌- むさこ短歌10*07-7-25
シュトッペンテアリー- 黒川排除 ...川柳507-7-25
「別れませう」とペリカンは言った- 三州生桑自由詩1107-7-18
クトヌエアルカージ- 黒川排除 ...川柳10*07-6-27
朝日が夕焼けのむなぐらつかんで言った「沈んでんぢゃねーよ」な ...- しみまん川柳1*07-6-25
待ち姿勢- 吉岡孝次自由詩407-6-18

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36