・2007-07-21

おうさまは裸だぼくも脱ぎましょう

生きている人のものだね神様も

俺の血でいい子を産めよ蚊のばばあ

脱獄のあとでこっそり寝に帰る

行間にアンゴルモア ....
炭酸水のぷちぷち 弾け飛んだ泡つぶが
空へ昇って星になったら
一等星の青がソーダ水になって
ぷちぷち ぷちぷち 泡の星を撒き散らす

夜空が星で埋めつくされたら
僕のコップは薄い青のソーダ ....
足から入り腕を出すと
ダンボールのほかは空ばかりで
おれは首のばし
下をのぞきこんでも
からり晴れわたり風鳴る底なしの

しまった
あれも連れてくればよかったと
ポケットの小瓶 ....
俺の稼ぎは飲み屋が使う

におい嗅ぎ大丈夫なら大丈夫

お隣が寂しい顔でほっとする

棒きれに耐久性で負けている

トイレが綺麗 おそるおそるだ

すぎた事を占っている泣きながら
今年も裏のおばあちゃんが
墓参りに来てくれた

深いしわの刻まれた
掌を合わせて無言で立つ
墓前は静かな自然であった

先日おばあちゃんは
墓を綺麗にしていった
まわりの草も ....
ひとつの 荒野のおわりに
名前もしらない 月の花が
ほそながい 清潔な
首を さしだしていた
火を消して ねむった
僕がヤツカハギに出会ったのは
まだ子供のころだった
太陽がまだ高い時間に
あぜ道で一人になったりすると
山の向こうにぽよんと現れるなんだか大きいやつだ

1000メートルくらいある山なのに ....
最上階の、最上階の夏には10000000年前の風と俺


まずはギターだ!それから天真爛漫に踊る妖精と、耳と


風の吹かない日だってあるだろうに、君はバタ足を、強く、あ、蝉、のように夏
 ....
たまには こちらから
さかびん かついで
向こうへわたる 死者たちと
のみあかすのだ そのまま
帰ってこなくても 気にするな
商店街が天と地 逆手に線香花火

悪路にゴザ敷いて電子ルーレット回す一団

冷淡に吐き捨てるネジ 汽笛遠く

星座低い宿破れて何もない空

受け皿に砂糖盛り上げ相容れぬ

ポテチこ ....
 すごく手の小さな人だった
 少しささくれていて
 手比べをすると僕の第二関節ぐらいしかなかった
 職人の手だった
 大きな手なんて意味がないよ
 とか言われて
 おれの手だとね、細かい作 ....
不可思議と呼び捨てるにはまだ早い
猫の目うるる、美しいよる


いくすじも星をえがいてよるが降る
ふたつ並んで揺られあう尾に



滅びても興り続けた王国をたどり違える満月の ....
山の端に今昇りくる太陽に
向いて鳶は羽ばたきにけり
炎天の亀キャラメルと取り替える

花失い壁画に孤児の不滅見える

踊る文字 遺跡の空欄に向かって

祖父来ず農地の爪楊枝に近付けとある

こころ以外なにももたず砂漠に凹部

佳作の ....
父さんが履歴書を書く春炬燵

ホテルXOの看板黄砂降る

ままごとの包丁洗う万愚節

春昼やゴム手袋が落ちている

歯ブラシを真っ赤に染める受難節

小橋中橋京橋渡る花疲れ

 ....
「別れませう」とペリカンは言った
「別れてほしいの」
ペリカンは左を向き、片目で私を凝視する
潤んだ黒目が、一瞬灰色に濁る
写真を撮ったのだ
下のくちばしの袋が震へる
袋の中は、たっぷりの ....
凶と出よ地上百メートルの長箱

指紋消して他人の庭を跳ね歩く

港の突端あるいは渦巻くプランクトン

農夫立つ雨後の田舎に真っ黒に

近眼にクリーム自ずから尖る

シャツの下に死ぬ ....
ワンルームほくろを薄くして眠る


はみだした生命線をツッタカター


葉が風を揺らしているよいつもいつも
信じ切って、二球目も振った
高得点が目の前にあった
地表と肩の高さの空気は
温度においても輝度においても異なっていて
一閃するタイミングを測るヘッドは
重心を回しながら僕の空間の内にあった
 ....
 私がニフティサーブに入会してパソコン通信を始めたのは、一九九五年。
 その頃、プロバイダは二つか三つの中からしか選べなかった。
 ニフティにはさまざまな「フォーラム」があった。今でいえば、サイト ....
みんな嘘をついているから
私だって生まれていいんだ

嘘に紛れて

貴方のメーラーは
見張られているらしいので
私は
何度も文字を消す

せいぜい
そちらの雨はどうですか、とか ....
・2007-04-14

このごろは平和が白く見えますね

錠剤の錠という字に諭される

東ハトは菓子屋なんだよなあ中田

百円で三分動きますけれど

尻尾にはピアスを開ける予定で ....
  夕暮れ色の飛行船、
  たくさん空に浮かんでいたけれど
  空と一緒の色だったので
  誰にも気付かれないままでした。

  *

  毎朝、起きたらすぐに顔を洗います。
   ....
{引用=長いのでお暇なときに読んで頂ければうれしいです}



 reonさんの散文『フォーラムのポイント付与あるいは詩と批評についての考察』を読んで、「詩を描かない批評家がいない」ってのは、 ....
照り焼きテロ焼きミディアムレアで死体満開満漢全席。



隣人人参みじん切り!混ぜれば解らぬハンニバル・ハンバーグ。



締め鯖みそ漬け塩焼きムニエル ....
{引用=
詩にも
いろんな
言葉があるように

みんなの思いも
それぞれ違う

みんなの書いた詩も
それぞれ違っている

決して
同じではない

好きなら
もっと
気楽 ....
朝だ
頭蓋の奥に茜差し
朝露の
薔薇園の蔓が女主人を締め上げる
ぶちぶちと肌を刺す棘のわたし
油虫ほどの死を数えてましたわたし
華奢な皮袋の血肉詰のわたし
生まれる時には皮袋を破りました ....
先刻、下記のような戯れ詩「ゴム人間」を書いた。
自由詩にアップロード後、再読したところ、なにか居心地が悪く、自分のものでないような感覚があるので、その理由を考えた。

はらだまさる氏の近作、ゴム ....
先に亡くなった文筆家の池田晶子はおおむね次のようなことを書いていた。


※例えばカルト宗教に入る人たち。たぶん、たんに彼らの何かが「弱い」ということではなく、やはり「理性の働きが弱い」というほ ....
     は       ひ        ち   
     ら       ら        ら
     り       り        り
        ふ         ほ  ....
佐々宝砂さんのおすすめリスト(1044)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雑句(2007-07-21〜2007-08-11)- 若原光彦川柳907-8-24
彗星の卵- 明楽自由詩607-8-19
空の箱- 田代深子自由詩15*07-8-17
俺の男気- しみまん川柳6*07-8-14
ある娘- こしごえ自由詩8*07-8-13
そろもん(テントの話)- みつべえ自由詩607-8-10
ヤツカハギ- 月見里司自由詩3+*07-8-8
夏?嫌いだね。人なんか多いし、みんなどこかおかしい- ピッピ短歌607-8-6
そろもん(盂蘭盆会の話)- みつべえ自由詩807-8-3
クラップクライクラップ- 黒川排除 ...川柳407-8-3
小さい手- たにがわ ...未詩・独白207-8-3
◆美しいよる- 千波 一 ...短歌17*07-8-1
いま一番好きな自分が作った歌- むさこ短歌10*07-7-25
シュトッペンテアリー- 黒川排除 ...川柳607-7-25
春昼- 石原ユキ ...俳句3+*07-7-24
「別れませう」とペリカンは言った- 三州生桑自由詩1107-7-18
クトヌエアルカージ- 黒川排除 ...川柳10*07-6-27
朝日が夕焼けのむなぐらつかんで言った「沈んでんぢゃねーよ」な ...- しみまん川柳1*07-6-25
待ち姿勢- 吉岡孝次自由詩407-6-18
パソコン通信の思い出- 渦巻二三 ...散文(批評 ...1607-6-18
お天気ドール- umineko自由詩5*07-6-8
雑句(2007-04-14、2007-05-27)- 若原光彦川柳1107-5-31
幻視顕微鏡- 嘉野千尋自由詩61*07-5-27
松井浄蓮の垢を煎じて呑むべき人々へ- はらだま ...散文(批評 ...25+*07-5-20
「_あら…かると?。_」- PULL.短歌4*07-5-20
「気楽に詩を書こう」について- 蛇ノ宮散文(批評 ...3+*07-5-15
陽炎- 蛇ノ宮自由詩1*07-5-13
盗作考- あおば散文(批評 ...7+*07-5-11
信ずるな、考えよ!- カスラ未詩・独白5*07-5-10
さくらはなみち- 紀茉莉自由詩207-5-10

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