病院で診てもらったら
うどんこ病にかかっていました
お医者さんは
専門じゃないので、と言って
生花店の名刺をくれました



お店のひとは
ぬれた脱脂綿で
手のひらを優しくぬぐって ....
慣れない行為だ、と思う。
潰そうと思えば潰せるんじゃないかと考え、じゃあ俺は今この男の命を操れるんだという結論に至る。そこで興奮はしないけれども。あくまで冷めている。俺はそういうサデ ....
 わがゆく海


わがゆくかたは、月明りさし入るなべに、
さはら木は腕(かいな)だるげに伏し沈み、
赤目柏(あかめがしわ)はしのび音に葉ぞ泣きそぼち、
石楠花(しゃくなげ)は息づく深 ....
もし私のポエムがおっぱいならば

あぁ私は自分のおっぱいで悦ぶことが出来ない!!
あなた方は他人の目でこのたわわな実りを眺めることが
出来るんでしょうね。とても羨ましいです。

私のポエム ....
ここは第六世界太陽系惑星地球・日本国東京都四丁目のバーの中。

私はバーテンに言った。

「二、三個前のさっき、私が飲んでいたカクテルは料理だね」

バーテンはシェイカーを振るのを止 ....
             080812


57577 57577
戦闘画面では
画素数を減らす
諸君には理由は
敢えて述べない

のべないのべますと
5段活用変化を思いだす
擬 ....
君がいれば もう私は詩を書かなくて済むかもしれない
という素敵な詩を書いたのだけど
君がいれば もっと素敵な詩が書けそうだという もっともっと素敵な詩が生まれたので
ここにご報告 マデ
 ....
EF55の復活↓
{画像=080804150208.jpg}



 レールがあると列車が走る。 そんな気持ちにさせられます。工具店には金敷用にレールを10cm位に切ったものが売ってます。ロ ....
炎天にライカは俳句裁判所 築50年のアパートは
あたしら家族以外 全員ヘルス嬢
昼間、子供とワイワイ騒いだら
うるさいねん、外で遊んでえや、って怒鳴り声がして、壁がどんどん揺れる
あたしは真っ昼間のきっつい日差しの中
 ....
せなかをたたかれはっとふりむくのっぺらぼう 蜃気楼の港に棲む体毛薄き猿

鍬を捨てる恥じらうほど山が近い

水面に枝吸う葉また葉の降る音

遠方のドアノックするシャボン玉

花の籠実は籠売る籠売りも籠

造天の深みに澱む書の ....
出張帰りのいつもの近道
車を走らせると道は
その先で
星空に切り取られる
そこが星越峠
たどるたびに
僕は宇宙から帰還する

    会えない夜は輪郭を想う
    あなたのかたちが ....
 この国で一番大きいといわれている図書館に訪れた。出迎える広いロビー、その向こうにはぎっしりと本が並んでいる。多くの本は分厚く、背表紙は無機色だ。館内は足音も響かない。すみません、珍しい本が読みたいん .... 彼女は普通です

眼球で真っすぐになりますが
理想郷が洗われている状態でそれを拭いて
左の頬をそうする     私の菖蒲です

または塩の髪は
私の指紋を使用することでいつも流れ出ます
 ....
にゃっ、にゃっ
にゃっ、にゃっ
窓の外から子猫の鳴き声

にゃっ、にゃっ
にゃっ、にゃっ
遠慮深げな、物問ひたげな


「先生、夜分に恐れ入ります」
子供の神妙な声がする
「母が ....
 Chanson d'automne  
    Paul Verlaine


Les sanglots longs
Des violons
 De l'automne
Blessen ....
{引用=ただいま}
毎年の
「ただいま」
が年々ぎこちなくなってゆくのを
自分で感じているのに


{引用=おかえりなさい}
あなたの
「おかえりなさい」
は年々なじんで
小川の ....
騒ぐ火空に馴染み食む噴出口を北に

板張りの床反り返る双子を抜け

憂えば街は閉じられ日没後の表紙

工場の窓に万力つけ口吹く

ビン持つ手と逆の片目に格子戸ひらく

字も画数もや ....
泣きはらした様な空が
広がり
あたしのうちまたを
細い暖かい体液がまたながれて
玄関の先の土を濡らしてる
うすぎたない腕を
切れそうな糸のように伸ばし
母が若い稲のようにふさふさとゆれ
 ....
かげろふやガソリン一滴惜しむ日々

花散るや小猫は野辺に腐りつつ

病む祖母のひとみ濁れり藤の花

わが胸は花花花とうづきけり

秘めごとは肉の匂ひや落椿

佳き人のお尻は白し夢の ....
鳥雲にアイロン崖下ルーデンス

キュビズム芽キャベツ脅迫的求婚

ずんべらぼんで維持する牢獄や朧

暴飲暴贖罪四温にじむ産婆だ

母音なる子音やしかとかぎろえり

ふり返る花曇 ....
二人で夏の暮れに涼みに行った川辺は、
誰の手にも触れられなかった伸びっぱなしの草に
見たこともない虫が群れて、
それでも二人は楽しかった。まだ夏日の終わらない
暗い世界。傷をつくるのも怖くなか ....
瓦礫と郵便ポスト白く白く輸入

歩み寄る 影で谷底汚すべく

伝え聞く神話の沖にブイひとつ

島に立ち残像から残像見下ろす

和紙の空二重に見え足首から見た

まだプールに飛び込む ....
 「新体詩抄」(明治15年)の序文は日本伝統の和歌や俳句からはなれ、平俗な日常語による自由詩への道をひらく契機をはらんでいたが、その実作は七五調中心の文語定型詩であった。それも作品の完成度からいうと、 ....  赤い夜明けの子守歌。
 青い果実が交わす密談。
 緑の森に蝶の舞う音。
 黒の墓場に響く慟哭のオペラ。
 白兎が沈む沼のため息。
 黄金の地平を巡る聖歌。

 君は歌いながら旅をする。 ....
 詩人は実のところ職業ではない。農民が作物を売って生活費を得るように、労働者が労力の対価に賃金を稼ぐように、詩を売って生活するわけではない。そんな人間は少なくとも私の周囲にはいない。どこかにいるのかも .... 夜のしずかなさんごの
いきをひそめる宵闇夜
青ぐろい街の空を
マンタレイが滑空するころ
天体望遠鏡をのぞきこんでいた
ちいさな天文学者は
ベランダで眠りこけて

あのちいさな星 ....
ソメイヨシノ
はクローンです
と理科の池野先生が言った
そこの桜も
不忍池のも
ポトマック川のほとりのも
同じように咲きます

その花達は
実を成すためではなく
咲くために咲 ....
{引用=
天体観測者に告ぐ
赤道儀を解放せよ


赤道儀を空の中心に合わせると
僕は地軸を手に入れる
グリニッジでも
マウケアナでも
野辺山でも
誰かがそうやって
手に入れる
 ....
佐々宝砂さんのおすすめリスト(1044)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
うどんこ病- 佐野権太自由詩32*08-8-27
- 榊 慧散文(批評 ...1*08-8-26
詩人のシノギ_(薄田泣菫の巻)- みつべえ散文(批評 ...608-8-23
もし私のポエムがおっぱいならば- キリギリ散文(批評 ...408-8-20
歩くワカメの集まるバー- 詩集ただ ...自由詩208-8-13
_暮らすように歌う- あおば自由詩4*08-8-12
追伸- くま出没自由詩308-8-5
EF55の復活- あおば散文(批評 ...15*08-8-4
俳論- m.qyi俳句408-7-28
ばついち- ヤム自由詩14+08-7-16
無題- 妖刀紅桜川柳6*08-7-12
うたぐりよせる- 黒川排除 ...川柳408-7-11
「星越峠」- たりぽん ...自由詩5*08-7-9
変り種/069/500文字の本棚- ピッピ自由詩608-7-2
鷹と音叉- 井岡護自由詩3*08-6-26
おくりもの- 三州生桑自由詩4*08-6-26
詩人のシノギ(上田_敏の巻)- みつべえ散文(批評 ...908-6-21
ムラサキサギゴケ- AB(な ...自由詩23*08-6-20
砂着き場- 黒川排除 ...川柳408-6-18
スローターハウス7- モリマサ ...自由詩2508-5-27
行く春- 三州生桑俳句608-5-1
粗野、小火。- 石原ユキ ...俳句3*08-4-26
漂着/083/500文字の本棚- ピッピ自由詩608-4-22
重脚- 黒川排除 ...川柳7+08-4-19
詩人のシノギ(訳詩集「於母影」の巻)- みつべえ散文(批評 ...808-4-16
夜の童話- ニシオギ ...自由詩308-4-13
詩人のシノギ(新体詩抄の巻)- みつべえ散文(批評 ...1008-4-6
マンタレイの夜- mizu K自由詩13*08-4-3
さくら祭り- AB(な ...自由詩9*08-4-1
天体観測者に告ぐ- たりぽん ...自由詩6*08-3-30

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35