砂時計まで辿り着けずに錆びる鼠

誰にも言わない物置静けさ滝の跡

地球かかる空眼底の真空つぶる

肺に泉転移して斧咳き込むたび

故郷を捨てて砂金と蟻を握ったまま

疑う余地をシ ....
少年少女の斜線部 成長のたび減る

針金で縛られた書簡霞に吊るす

コンパスの上半身を他国から見る

栞は砂しかもサハラの貧しい村

魚の形の輪乱すダンスいつか陸へ

火の粉に礼  ....
川辺でグラタン食うソーセージは笹舟で来る

美しい涙に沿って目をさがす

覚えたての言葉で「疲れている」と言う

板立てる音の目覚め深き上海

黒い咳計る無傷のメトロノーム

流れ ....
水際でいきしにくいうつたびおもう

プリンどけて密林の密を吸い上げる

日没とはなんらかの焼却であり点呼

軽石でかかとを削る息ふきこむ

はじめとする蛇の出てきた空腹を

メロン ....
あばらが広がる音木星を抑えきれず

雉逃がして頸動脈を光らせる

きれいな布の折り目からつがいの妻

さながれて時々の口笛で育つ

あと一滴を水筒は滝の如く欲し

リバーシに赤混ぜ ....
降り抜けば雨も積んでやろう

家々々から人々々がゞゞゞゞゞゞ

鵜が羽ばたきをやめ虚空を見つめていた

仮の名は嬲ってあるためよく見えない

雑草に甲羅を着せて森語らず

俎上にい ....
夕立や子猫の腐る竹林

重き夜や夏に狂うて血のちぎり

うたも絵も美しくあれ夏の闇

病んでなほざくろの花は輝けり

筆先に落つる泪や花ざくろ

しづけさやプールに沈む我がいのち
 ....
壁に塗り込められてしまった!

この近在では、向かふところ敵無しの大やもりの俺様が、あらうことか漆喰の中に閉ぢ込められ、身動きがとれなくなってしまった。
このボロ家に迷ひ込んだのが運の尽きだった ....
あなたにメールをおくったあとは
ねこのさかな
ぼくのけいたい

ぎゅっとにぎってつかれちゃう
から
ゆかにおく

しばらくしたら
ぼくはせいざ
けいたいに むかって
のぞきこんで ....
佐々木好(ささきこのみ)って、知ってますか?北海道出身のシンガーソングライター。急に思い出して、ネットで検索してみたよ。

するとね、ちらほらヒットはするんだけどさ。でもたとえば楽天などでも、タイ ....
こんこんと水のまま鴨の口から

亜人の腕輪を交換しに行く砂漠のバザー

抹茶薄い皿に永遠に落ちてくる

突如生えた角で広場に十字刻む

火のないところの煙は目印卵を産む

灰色の空 ....
魔王は 生まれるだろう
余人の吐息を嫌って選ばれた修道院の建つ
青空のように堅い岩塊の園から
誰もが逃れられぬ「人称」を彼もまた大気に放ち
口伝えの反復に摩耗したイコンも
魂の生き延びる道を ....
父の日に夢を見た

   §

大地震があった
私は、すぐには故郷に帰れなかった
車も電車も無い

やうやく故郷に帰ると、或る男がかう言った
あんたの家は無いよ
全部盗られちまった ....
今朝、校舎の前で
無口な少女を見た
目が合うと
少しだけ笑って
そのまま自転車の
静かなスピードで
追い越してった、八時十五分。

無口な少女の
名前を知らない、
先生が出席をとっ ....
満月ぽっかり
いや
ぽっかりじゃないな なんだか
もっと

おろーん
満月おろーん
いや
しかし

おっきいなあ今夜のは
なんだかおまえに食べさせたい
イグアナに
イグアナの ....
喪でつながる距離を冷たい指先まで這う

クッキーの型から皿へくるしみぬく

盲点へ脳傾けてビー玉吐く

窓に干してあるさそり揺れる殴られて

散らばる石に祈る冥福もあるだろうか

 ....
岩木山の
奇妙に底抜けた反射が
冬の林檎樹を
切り絵の風景にする
小泊に向かう一本道のそばで
その昔、十三の湊が
あったという
巨きな黒鏡が夜を
地吹きの中で待っていて
ため息を飲み ....
ちょっとポイント制について言わしてくれ。

気を緩めると、ついつい説明的になりすぎるので、あくまでアグレッシブに行こう。

えっと、ポイント制に不満を持って退会したり、問題を提起したりする人が ....
の丘に
咲いたダリアの一輪の
唇の頬のうなじの太ももの蹄鉄の
隠された場所の

の丘に
びっしりと生えそろう数億のダリアの一輪の
唇の頬のうなじの太ももの
暴かれた場所の

の丘
 ....
そう、かでも、かなでもかなりでもかなりやでもいいんだよあの鳥の名前は


電話ってさびしがりやのぶきようが作ってしまった手作りのうで


知ってるよ、リサイクルショップに陳列された ....
ママンが僕を殺しに来る
大きな拳銃を手に
銀色の拳銃を手に


小奇麗な喫茶店であなたは突然の告白をする
「俺って童貞なんだよね」
人生の先輩である貴方は
どうしてそんなに悲しい眼をし ....
教父が恐怖した歌を聞きながら
アパートのベランダ三階から視える宇宙、スバル散開星団が胸中に宿り
踊る蛇のLSD 林檎を取るイブの子孫、虎の息吹く徒ライブの
マドリガル、窓から覗くガルーダの眼がダ ....
いちばん
すぐれた楽器は
わたしたちの耳である

どんな音でも
鳴らすことができる

もっと
すぐれた楽器は
わたしたちの心である

どんな音でも
きれいにすることができる
 ....
<前文>論ずるより書けとは御尤も、かと思います。論ずるのは専門外ですし、例え中傷を受けようとも毅然と書いている方が粋だと思います。ですから、此方での発言者として考えを投稿するのは一度きりにしようと思い ....  タケニグサはケシ科の多年草。毒草であるが、虫刺され、便槽に沸く蛆などへの殺虫剤に昔はよく使われていたそうだ。
 私がこの草を知ったのはかなり小さな頃からだった。中空になっている茎を折ると、黄色い汁 ....
 ぼおとしながら、顔を正面から左の方へ廻し、窓の外をなんとなく眺めていると、何かが動いていた。
 うすぼんやりとしていたからよく認識していなかったのだけど、何故だか、それだけは認識できたのだ。
  ....
BSをぼんやりみてたら、映画やってた。イマジン。ジョン・レノンの伝記みたいなもの。

半分くらい終わってたけど、それでも十分楽しめた。私が強く感じたのは、ジョンの孤独だ。アーティストの孤独。仲良し ....
目を閉じた赤子の笑みに触れる花


ひとひらをくちうつしする涙かな


赤子の手何を語るや散る桜


とどまらぬ光の糸をたぐる花


名づけても名づけきれぬ日花 ....
その舌の根の
乾かぬうちに
あやしく
くるしく 
はじまる わたし
ホット・ペッパーください
く、くださいませんか
クーポンついてますから
剥いたブルー・チーズですから
まだ、だ、でしょうか
え、駅前のあなた
く、くだい、ってば
というより、ください ....
佐々宝砂さんのおすすめリスト(1055)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
naanaanananaaanaaanaaaaaanaaaa ...- 黒川排除 ...川柳3+06-9-10
結界樹- 黒川排除 ...川柳706-8-31
内部ナイーブ- 黒川排除 ...川柳4+06-8-25
発覚- 黒川排除 ...川柳406-8-18
キャトルミュー- 黒川排除 ...川柳406-8-13
アンドシー- 黒川排除 ...川柳6*06-8-4
夏に狂へる- 三州生桑俳句806-7-15
やもりの首- 三州生桑自由詩406-7-13
あなたにメールをおくったあとぼくはねこになる- 日朗歩野自由詩1006-6-27
アーカイヴド・私- umineko自由詩2*06-6-25
ハンマーによる抽出実験- 黒川排除 ...川柳206-6-20
魔王- 吉岡孝次自由詩206-6-19
イノック・アーデン- 三州生桑自由詩406-6-19
無口な少女のうたう放課後- 夕凪ここ ...自由詩15*06-6-17
イグアナで待ってるぜ- 水在らあ ...自由詩8*06-6-13
このくれやみ- 黒川排除 ...川柳306-6-11
津軽・十三湖- たりぽん ...自由詩16*06-6-6
ちょっとポイント制について言わしてくれ- 美味散文(批評 ...9*06-6-2
の丘- ふるる自由詩33+*06-5-29
バイバイ、古語文法- ピッピ短歌706-5-25
おっぱい- 虹村 凌自由詩4*06-5-14
暗い日曜日- 六崎杏介自由詩5*06-5-13
楽器- ZUZU自由詩106-5-13
論ずるより書けとは御尤も- きりえし ...未詩・独白12*06-5-11
折れずに伸びよ、タケニグサ- 日雇いく ...散文(批評 ...2*06-5-10
陰翁- 日雇いく ...散文(批評 ...2*06-5-8
ビートルズが壊れた理由- umineko散文(批評 ...5*06-5-7
花の国- 木立 悟俳句1406-5-7
そろもん(カルマの話)- みつべえ自由詩206-5-6
浴室密閉ブルーチーズタイム- たもつ自由詩8*06-5-6

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