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我ガ大日本帝国ハ戦争ヲ永久ニ放棄スル。
国ノ交戦権ハ、コレヲ認メナイ。
他国ニヨル攻撃ニ対シ、武力ヲ以テ当タル行為ハ全テ禁ズル。
ソレニ依ル国土ノ喪失、又ハ国民ノ生命ノ喪失ヲ、国民ハ甘受セヨ。
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その標識は、私がひょいとしばらくの間滞在した町の交差点に立っている。
私はその標識を見て、はっきり言って当惑してしまった。体裁は普通の交通標識と同じなのだ。一方通行、とか、止まれ、とか、そういうたぐ ....
「私は何も言いたくない」という言葉が孕んでいる事態について考察してみよう。そうすると人は「言いたくなければ言わなければいいだけじゃない」と言われるかもしれない。しかし、事態はそう単純ではない。
例え ....
「わかる」ということについて考察してみよう。人は本当に言語を理解しているのだろうか?こういうことを言うと、何を言っているのか、と思われるかもしれない。しかし、結論から言うと、極言すれば、人は、言語を理 ....
「ちょっとわかって、ちょっとわからない」詩が、人気がでる詩のひとつの条件である。と書くと、怒る人が多いかもしれない。例えば詩は自分の心の素直な表現であって、わかるとかわからないとかの問題ではなく、真実 ....
詩は売れない。詩で収入を得ることは困難だ。はっきり言って詩は絶滅危惧種だ。なのに絶滅しない生命力を持ち合わせている。
なぜ詩は絶滅しないのか?どのように詩人は生計を立てているのか?いくつかのパターン ....
「現代詩フォーラム」の出現はある意味相当な事件であった、と思う。それは単に新しい詩の場を提供したのではない。新しい「質」の詩の場を提供したのだ。既に言及されているのかどうか私は寡聞にして知らないが、「 ....
先日あるシンポジウムで、「活字」の場の現代詩のシーンで活躍しておられる瀬尾育生氏と話す機会があった。氏を嫌うインターネット詩人は多い。なぜなら氏は「ネット詩は認めない」と公言しているからだ。しかも氏は ....
吾輩は病人である。病名はまだない。名前のわかる病気はまだ簡単だ。誤解して頂かないで頂きたい。どんな病気もつらい。病気に優劣はない。病気の人のつらさを考えていないわけではない。そんな私も名前のある病気を ....
「あの人は「よい詩人」だ」と言われると普通詩を書く人は喜びます。しかしここにはいろいろとむつかしい問題が孕まれています。まず誰にそれを言われたかという問題。様々な人に認められている人にこの言葉を言われ ....
・手頃な袋に「胃袋」と名前をつけてみる。
・「浮遊」という生物に鎖をつなげて飼い主になってみる
・愛猫のあくびの回数を数えるためだけの一日をつくっておく
・友人に会う時の挨拶を「によ ....
・「空」という言葉で想像した空の高さまで上昇して地上を眺めてみる。
・左回りの時計を持ち歩き、時間を知るための鏡を常に携行する。
・「孤独」という言葉で想像したものに体温計を差し込んでみる ....
・煙草に「肺」と書いて、吸ってもらう。または自分で吸う。
・「人間」と名付けたバッタを飼ってみる。
・友人にある言葉を紙に書いてもらい、封筒に入れる。自分には決して中がわからないようにした ....
母国語を持たない人々の
差し出す別のコトバが
手渡されたそのとき
息吹の記憶をよみがえして
ひとときある音色をなす。
居心地の悪さかき寄せた
縫い目のある壁紙が部屋を裁ち落とす。
呼吸する天井は敵意ある
複数の声を孕み、
意味なく嗤う床板は、
脈のある砂塵に化して容赦なく近寄ってくる。
・文章を書く基本原理として文法があるのではなく、私達は文法によって書かされているということに自覚的であること。
・明治期からの文法研究は、国学の文法研究をベースとしながら、バックボーンに西洋文法の体 ....
言葉の裏側は、足の指のような不揃いさで、
感触 呼吸と名付けられた ふわりと
羽根を広げる 鳥のような舌 見上げられる影 のように歩き
足音 おそらく成長の凍え 沈着と 隣り合わせの揮発
重曹 ....
Fiorinaさんや原口くんや山田さんの後塵を拝するつもりは全然なかったのだが、たまたま私事が一段落して現代詩フォーラムに来てみたら、みなさま方の力作がありました。
Fiorinaさんは「批評」 ....
ご存じの方もおられるかと思うが私はとある詩の批評サイトを運営している。それを始めて、来訪者の方々に接してみてはじめて気づいたことは、「批評」というとちょっと、と後込みをする方が想像以上に多いということ ....
生殖生物 の 群がる 波打ち際 を 歩く。
私 は 音飛び する 身体 を 持ち
失われた 記憶 の 痕跡 を たどる。
吃音 の ような 世界 に
繰り返し 寄せ 返す 過剰 は
縁取られ ....