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     まだ未明である
     カーテンは閉じられたままだ
     あらゆる可能性がある
     土曜日には
     未来がある
     音楽を聴くのもいい
     ビデ ....
 薄情だとおもうなよ
 友よ
 準特急が来る
 君は一人残されて
 各駅停車だ
 待てない
 待てないのだ
 一分でも早く
 ぼくはぼくの家に帰り着きたいのだ

  ....
  夕焼けがうつくしいのは

   あれは人魚が大空に薔薇をまいたからです

    なんて歯の浮くような科白をはいたら

     おまえは詩人 失格だと頭をなぐられそうだ

 ....
  人間は
  一生をかけて
  彫刻刀で
  自分の名前を  
  彫りつづけるのだ

  死後にその
  印鑑は輝き始める

  だが彫り続けているときこそ
  花なのだ

 ....
   (演歌でも歌いたくなるときがある
   淋しい夕暮れ
   帰り支度に遅れて
   ひとりぽつねんととり残されて
   あんなに人がいたのに
   もうみんな帰ってしまった
    ....
   泡沫のように
   一瞬にして
   消えていった
   ファイル
   失ったものの
   奇妙な果実
   長い文字列だった
   戻ってくれ
   戻ってくれ
  ....
 
  黄海をはたはたはたと飛んでくる蝶の背中に銀杏のコピー

  燃えている書類の中の拳銃を持って少女は大空を舞う

  ぐるぐると螺旋階段のぼってく400メートルの空中楼閣

  腐 ....
   庭先に咲いているのはブーゲンビリアではありません
   あれはあなたの愛の緋文字です 少しくたびれた

   海岸の珊瑚礁は美しいリングではありません
   あれはあなたの母を呼ぶこだま ....
  この{ルビ売女=ばいた}好きなんかじゃねえ花いちもんめ

  歓楽街の窓から覗くスラックス
 
  木枯らしが出番を待ってる幕間かな
 
  今宵から口裂け女になる男

  吉原を ....
  


   さみしくないなんて人はいない
   哺乳類人類なら知っている
   口に出していわないだけだ
   言ったって仕方ない どうにもならない
   人類は壊れた機械のようにさ ....
  


  モウレツな猿が異星人のように
  人間社会にもぐりこんでいる
  そうしてわれわれの情報を盗み取っている
  もう体毛は退化しほとんど人間と変わりない
  モウレツな猿は早 ....
  

  薔薇
    ガラス
       ライナーマリア・リルケ
  薔薇の芽に刺されて死んでいった 破傷風の血
       詩人はなぜうかつだったのか
       {ルビ薔薇 ....
  {ルビ蝸牛=かたつむり}のような疲れが
  雨のななかを
  這って行く


  葉裏ではいましも
  一滴の雫が水没しようとしている


  ニュートリノがふるなかで

 ....
廃墟に紅葉が溜まっている、捨てられてもう何年がたつのだろう。窓も壁も風雨にさらされて、朽ち果てている。草も枯れかかって、陽を浴びている。兎も、狐も、狸も、熊も、ここを宿にしたに違いない。獣の匂いがする ....  


  アルファベットjのような
  日本
  列島に
  ぐんぐん
  侵略してくる
  台風23号の
  暴風圏
  15k以上の
  突風で
  秋雨前線をおしあげる ....
  


  ジャック・デリダが/
  が/
  死んだ日/
  チベットのモーツアルト*は/
  差異のユートピア/で
  ざわざわ/
  ざわざわ/と
  さわ蟹に/
  囲 ....
 


 夜明けはちかい
 けさは3時から起きて
 調べものをしている
 ほんとうはきょう
 水曜日はぼくの公休日なのだが
 うちあわせがあって午前中だけでも
 でてくれといわれたの ....
    

   十月はたそがれの国
   と呼んだのはレイ・ブラッドベリだ
   木の葉が散っている街路樹
   シャベルでかき集めては掬うのだ
   そうよんだのはジャック・プレベール ....
  
 
  カマキリが地球に足をかけている
  130億年の宇宙のいのち
  そんなにもわずかなのか
  カマキリの雄は交尾のあと
  産卵のため
  雌に食われるという
  ちいさ ....
  
  

  物片の衝突するときタナトスの涙は燃えて銀河を弾く

  欝没と
  クリトリスなりき
  桃色の宇宙の果てを濡れてゆくもの

  ふるふると痺れて
  120億光 ....
     
天野茂典+古川由美


風の通り道には
いい匂いのレストランがある
新鮮な野菜と
おいしい魚の塊が
ゴッホのひまわりのように
置かれている
これからどんな料理ができるの ....
        
    
     


 ぼくには子供がいない
 そのことは太陽のようなことなのだ
 ぼくには子供がいない
 そのことは月のようなことなのだ
 ぼくは一個のDNA ....
佐々宝砂さんの天野茂典さんおすすめリスト(22)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
土曜日サンバ- 天野茂典未詩・独白705-2-26
薄情なんだ- 天野茂典未詩・独白305-1-11
冬の夕焼けはタイ焼きか- 天野茂典未詩・独白705-1-4
時には郵便配達夫のように- 天野茂典未詩・独白5*04-12-21
演歌が聞きたいときがある- 天野茂典自由詩304-12-7
詩は青春の文学である- 天野茂典自由詩104-12-5
lLOVE_ME_TENDER- 天野茂典短歌304-11-28
南国の淋しい鳥たち- 天野茂典未詩・独白304-11-28
完全即興俗物廃刊その2- 天野茂典川柳104-11-27
いまは禁酒している人のための歌- 天野茂典自由詩604-11-24
異星の客- 天野茂典自由詩404-11-17
エクリチュール- 天野茂典自由詩304-11-13
神岡地下天文台- 天野茂典未詩・独白204-10-30
悲しい遺跡- 天野茂典自由詩204-10-29
ぼくはマックであなたの記号を考える- 天野茂典未詩・独白304-10-20
現代思想は何を問題にしてきたのか?- 天野茂典自由詩304-10-11
淺野悦子さん- 天野茂典自由詩704-10-6
卒業写真- 天野茂典自由詩7*04-10-1
ジャンプ- 天野茂典自由詩2*04-9-28
宇宙物理学- 天野茂典自由詩2*04-8-15
風の道- 天野茂典自由詩8*04-7-4
鷺草のよう_________- 天野茂典自由詩6*04-6-30

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