【カントウタンポポ(Taraxacum platycarpum Dahlst.)】
タンポポという名前はどこから来たのでしょう?
漢名の「蒲公英」の別名に「孛々丁菜」というのがあって、それ ....
○タスマニア・タイガー=フクロオオカミ
1960年頃 絶滅?
オーストラリアにいた有袋類。形態は狼に似る。背中にトラのような
縞があった。紀元前2600年頃、人間が持ち込んだディンゴによっ ....
荒木さんが
すっぽんが獲れたから
食べにおいでよ
と言うから
友達誘って
焼酎抱えて
出かけていった
すっぽんは
みごとに捌かれ
くつくつと
鍋の中でうまそうなすき焼き風味で
....
日本の現代詩の中で散文詩の占める割合は、無視出来ないほどに大きい。ある程度名のある詩人たちのうちの多くが、散文詩を書いている。散文詩とはいったい何か? ここのところ、個人的に頭の中が散文的になってし ....
俺とお前は同じ黄色で
できたら
緑色に生まれたかった
と言ったのは
ギター片手に歌う兄さん
そうだね
俺はからだぢゅう毛に覆われて
いてもよかった
そして日長毛繕いをして
過ごして
....
うすい月が窓までおりてきて
わたしの絶望を笑うのだった
からっぽになったところで出発だ
ほんとうの旅は いまからはじまる
なんて こともなげに言うのだった
腕から生える腕
腕から生え他の腕に潜る腕
すべて腕
てのひらの無い腕
てのひらだらけの腕
今日の天気は腕ときどき腕
ところによりにわか腕
という天気図を指し示す腕
腕そば一丁、腕大 ....
私小説というものがほぼ死に絶え、小説はエンタテイメントとして書かれ・読まれ・消費されるものになって久しい。それに対して、詩というものは、未だに“私詩”とでも呼ぶべきものが大半を占めているように思える。 ....
2005.07 政治記者、情報源についての証言を拒否し収監
2005.11 フジテレビ、すべての報道番組を終了すると発表
2005.12 朝日新聞がタブロイド判・夕刊のみに
2006.01 人権 ....
Lサイズ核シェルターの中で
滅菌処理をした使い捨ての衣服に着替え
抗菌処理をした使い捨ての靴を履き
エクササイズしエクソサイズし
陰陽五行に則ってカロリー計算し
カウンセリングを受けて活性酸 ....
チョコレート
チョコレートの包みを
あけたのは
退屈なカエルが
土の中から這い出て
鳴いたから
スカーフ
ほめたら{ルビ白髪=しらが}まじりの
老婆がくれた
....
遠き田の隅に孤独は佇みて親しきわれの呼ぶ声を待つ
白きゆり手折る微々たるゆびさきの力でわれをあやむるおまえ
君が代をふたりで唄うさつまいも甘き田舎の夏の縁側
....
闇の中で
光る私を
あなたは
見ないで
小さく
尖って
咲くか ら
口を覆い
潜む私を
あなたは
見ないで
声に
あ ....
潮風に混じる、うっすらとした腐肉の臭いが
たなびいて
夏休みは 濃く淡く、
かがやいてゆく。
デデキントはタイムマシンを発明した
彼は狂気の科学者であった
1分前に戻って自分を殺したらどうなるのか
彼は禁断のタイム・パラドックスに踏み込んだのだ
デデキントは過去へと移動した
目の前に ....
スピルバーグはすすり泣いた
「2回に1回は好きに撮らせてくれると約束したではないか!」
やはりユダヤ系の初老の男がせせら笑った
「事情が変わった。それに契約書があるとでも言うのか」
「次は『宇 ....
手詰まりにしてはさっさと続きが出てくる。そして手詰まりな時はいつもこの言葉が
私を支えてくれる。今回、話は脱線する。
はばかることなくよい思念(おもひ)を
私らは語ってよいのですって ....
トニーはテストの最中にたった一本の鉛筆を落としてしまった
音の大きさに比して精神的な衝撃は相当なもので
クラス全員の視線がトニーに集まった
鉛筆はケレケレケレとどこまでも転がって行く
軍事国境 ....
その死は所見で自殺と推測されたが、念のために聞き込みが始まった
隣人A「俺じゃねーって。挨拶もしたことないしー」
上司B「えっ、夕べ? みんなで飲み会してましたよ、全員が証人ですよ、ワッハッハ」
....
「聖餐」 「最後の晩餐」に由来するキリスト教の儀式。とても簡単に説明するとみんなでパンを食べ、ワインを飲むこと。
実はこれを詳しく説明しようとすると、ここだけでは到底終わらない。
まずパンとワイン ....
ホテルや旅館に泊まる時、部屋に入って、まず一番にぼくがすることは、壁に掛けてある額縁や鏡をめくって、その裏側を見ることだ。これは、出張でもプライベートでも、素面でも泥酔状態でも、必ず、やることにして ....
夏のことをよく知っている人がいて
その人は
例えば緑の葉っぱを重ねたような人で
ときどき
鮮やかな花を咲かせていたりする
ただ画家がその人の絵を
描こうとするとき
その人は
たちま ....
錐揉みしながら
落ちてきた
とおいふる里のことも
すっかり忘れて
妖精が
家庭菜園造りに
精出す日曜日
ゴーヤは
伸びきった蔓を
なんとか
風に巻き付かせようと
精一杯の ....
世界のフィーリングで今ぼくは奇跡
よく聞いてよ星のくしゃみを
ためいきがピンクになるまで愛し合う
カーテンを閉めるまでの人間形態
×と書かれた改札にも入 ....
*
嵐の夜の、その翌朝、ひるがえるはずのない翼の夢に目醒めて、少年は歩き出した。岬の奥の家から、岬の先端の、海を臨む小高い丘陵へと。四年に一度の大きな時化の夜。その騒乱を波の背中に残して、空はひ ....
その目
口
息
そのひそやかな
かなしみ よろこび
土のように
草のように
這うゆめ
翼は
灰色の空へ
海へ
(失うもの)
忘れる力
忘れぬ力
(沈 ....
みんな投げやりだってこと
私たちは
体感したいのだ
本能には抗えないってこと
おなじ
罪人になりたいんだ
しかたないよねって
あなたの言うままに
ハンドルを切る
国道は
....
木葉からもれる独り言を浴びる
風は羽をからかいながら、
ツートーンの一瞬
鳥が夕にけたましく鳴く
みんみん島のミンミン
みかん好き
頭にみかん乗っけてる
風が吹いてもみかんは無事よ
ミンミンみかん頂戴
やよ
みんみん島のミンミン
ミシン好き
手作りのお洋服とバッ ....
イカサマ
占い師が私の手相を見て言う
「あなたは二度結婚しますよ」
一度ならともかく
二度だなんてとんでもない話だ
昨日嘘をついて会社を休んだ事を思い出した
ゆっくりと私の手の ....
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