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{引用=光に向かい その光で自分たちの闇を照らす
私たちの音楽だ すべては私たちの音楽だ
by JEAN-LUC-GODARD『NOTREMUSIQUE』}
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遠き田の隅に孤独は佇みて親しきわれの呼ぶ声を待つ
白きゆり手折る微々たるゆびさきの力でわれをあやむるおまえ
君が代をふたりで唄うさつまいも甘き田舎の夏の縁側
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どちらかがいるんだろうよ檻の中ぼくかゴリラか知らないけれど
ずっとふたり一緒だったね動物園 檻の中でも一緒だったね
挟まってあなたの頭ぬけなくて慌てて呼んだわ飼育係を
赤 ....
ビ ー 玉 や 転 が り ま わ る 春 の 山
舌 つ づ み 打 つ 手 の ひ ら の し じ み か な
鞦 韆 の 上 に 忘 れ た 漢 字 帳
脱 ....
兄は崖ましたに見ゆる睫毛越し美意識以前の黒髪を抱く
弟が洪水前夜飲んだ水うしなわれてゆくものがけだるい
姉をさらえば十億年弥勒に届かぬ短き長さ噛み砕く
妹の髪梳く流れ見て ....
身 を 任 せ 川 の 流 る る 渓 谷 や
冬 の 雨 宿 る 旅 人 つ ゆ 知 ら ず
さ わ る 脚 さ わ ら ぬ 脚 の 炬 燵 か な
冬 座 敷 少 年 ....
青空は世界の王である午後にやきそばパンを買いにゆくとき
みとれてるあなたの美脚やきそばの麺の細さを味わうように
屋上であなたとふたり風に似る高鳴る胸の火災報知機
焦がれて ....
閉じ込めて鍵を閉め忘れたがゆえに青空今日もひろがってをり
低地へと雨がながれてゆくはるか彼方の名も知らぬやま
生活のにおいを捨てて枯れすすき遠くに見ゆる鬼と目が合う
彼方 ....
どっちを向いても砂浜だらけの砂
部屋が思い出砂漠しているのでゴースト バイ ゴースト バイ ゴースト
あなたが沼へ帰るというので
わたしは途方にくれる
あの森はあなたの兄を食べ
わたしの妹を ....
イカロスときみに呼ばれた五月から芽吹きだしてる背中のつばさ
滑走路駆けるあなたを追い駆けて追い駆けられて閉じてゆく恋
鋼鉄の翼たたまず夜を待ちどこへ飛び立つ思春期の冬
無 ....
幽霊もいない病院もうひとり幽霊じゃないきみとさまよう
麻酔薬月夜にぬれてこぼれてるコンクリートはすでにふにゃふにゃ
スタンバイされても困る手術室「メス!」ってあたしのことかしら
....
罪の森きみの手を取り「逃げよう」と言った途端に僕も罪人
森のなか追いかけごっこふたりして迷い込んだねもうひとつの森
瓶詰めの蝶を埋めます木の根元「飛び立つものはすべて埋めます」
....
蜜 蜂 や 甘 い 寝 床 は ど こ に あ る
茶 の 花 の 語 ら ぬ こ と を 飲 む ば か り
両 足 が 棒 の よ う だ と 案 山 子 か な
赤 ....
縁側で闇を見ている妹の白いうなじが僕を呼んでる
夏野山汗ばみながら駆けてゆくゆくえふめいの妹の兄
鉄塔の錆びた階段昇りゆく100階したから姉とは呼べづ
鏡台に映る妹べにを ....
ゆふぐれに君とふたりで春の墓地ここでひととき幽霊しようか
「五千年前の約束忘れたの?」花火しながら妹が問ふ
昆虫がふたりの為の出会いなど知らづに運ぶ花粉かな
警報機こわし ....
佐々宝砂さんの本木はじめさんおすすめリスト
(15)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
NOTREMUSIQUE
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本木はじ ...
短歌
14
05-10-25
転向。あるいは秋のいかづちの降る
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本木はじ ...
短歌
12
05-7-12
ZOO
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本木はじ ...
短歌
7
05-4-12
春のうたた寝
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本木はじ ...
俳句
7
05-3-25
四重螺旋
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本木はじ ...
短歌
3
05-1-3
冬の村雨
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本木はじ ...
俳句
9
04-12-14
若者的最高峰
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本木はじ ...
短歌
12
04-12-12
大和未遂
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本木はじ ...
短歌
6
04-11-6
DEEPHITOFMORNINGSUN
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本木はじ ...
自由詩
8
04-10-15
ICARUS,FLYMETOTHEMOON
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本木はじ ...
短歌
11
04-10-3
To_Cure_A_Weakling_Childish_So ...
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本木はじ ...
短歌
8
04-9-10
瓶詰めの森
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本木はじ ...
短歌
16
04-8-26
秋風記
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本木はじ ...
俳句
8
04-8-18
夜光中
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本木はじ ...
短歌
35
04-7-14
廃失者
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本木はじ ...
短歌
26
04-5-24
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