淺野悦子さん
天野茂典

 


 夜明けはちかい
 けさは3時から起きて
 調べものをしている
 ほんとうはきょう
 水曜日はぼくの公休日なのだが
 うちあわせがあって午前中だけでも
 でてくれといわれたのだ
 フェステバルがあって
 ぼくたちの出しものは
 フラダンスとコーラスなのだが
 一月ほど練習してきた
 ぼくはその曲紹介をまかされたのだ
 淺野さんの提案だった
 淺野さんはぼくに
 スパルタ・ストレッチをしてくれる
 雨にぬれたら
 いま天野さんがんばってるから
 かぜをひいたらいけないと
 Tシャツとギャップのシャツ
 をきがえさせてくれ
 靴下はアイロンをあてて
 かわかしてくれた
 ぼくだけではない
 ほかのメンバーの面倒や相談事や
 事務処理におわれている
 美人なのだ
 夜明けはちかい
 さっきカラスが一羽
 だみ声でないて去ったが
 まだへやのカーテンはしまったままだ
 ちょっとあついモス・グリーンの
 落ち着いた色調だ

 インスタントのこーひーは飲んだ
 本も調べた
 きのうはQUEENのGREATEST HIT
 WE WILL ROCK YOU
 きいていたのだがきょうは
 THE SOUNDS OF SILENCE*だ
 カーテンのすきまがほの白んでいる
 静かな朝だ
 淺野さんきょうもぼきぼき
 スパルタ・ストレッチやってくれるかな

 日本列島ののすすきがいっせいに弾けるように
 朝は始まる
 太陽が顔をだす
 こうし毎日くれてゆくのだ


 京王線はぴかぴかなのだ
 魂をつかめ!


          *サイモン&ガーファンクルの曲
           2004・10・6


自由詩 淺野悦子さん Copyright 天野茂典 2004-10-06 06:50:17
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