すべてのおすすめ
のちの世に現る大つむじへ遷都

空洞に発律した胸開く響き

絞め終えた腕青紫まだ蕾

円盤消ゆ数年後の同じ景色へ

生命に結ぶ糸縦穴に垂らす

白夜の森に吊られたくす玉鈍く映る
 ....
せなかをたたかれはっとふりむくのっぺらぼう 蜃気楼の港に棲む体毛薄き猿

鍬を捨てる恥じらうほど山が近い

水面に枝吸う葉また葉の降る音

遠方のドアノックするシャボン玉

花の籠実は籠売る籠売りも籠

造天の深みに澱む書の ....
騒ぐ火空に馴染み食む噴出口を北に

板張りの床反り返る双子を抜け

憂えば街は閉じられ日没後の表紙

工場の窓に万力つけ口吹く

ビン持つ手と逆の片目に格子戸ひらく

字も画数もや ....
瓦礫と郵便ポスト白く白く輸入

歩み寄る 影で谷底汚すべく

伝え聞く神話の沖にブイひとつ

島に立ち残像から残像見下ろす

和紙の空二重に見え足首から見た

まだプールに飛び込む ....
四角い仕切りから踊ったままの少女サークルへ

供物の書開く度開く音疼く疼く寺院

接続部位死ねば友の思考に割り込む糧

湿布の群が河となり流れる岩沿い

市が粒に見える坂の天辺から粒
 ....
春めいてうとうとしててお正月


俺パソヲタだから眼鏡買わなくちゃ


耳のある方へ曲がっていく轍


日に一度指の本数確かめる


可哀そうな美人倒れていないかな


 ....
柱研がれて朝焼けの六対になる

思い出の本に無くした腕の跡

肺に達する狐を揺らして教会に行く

重い気泡徐々に浮上し階下で弾ける

熊の手を熊から降ろす階段長い

だれもかも老い ....
透けるまで薄着して森のわたしためす

集まる紙風を背中でせき止める

不審な針を持ち歩く動きを落日に焼く

筆跡集う闇市に服着せて隠す

雲が昨日工場を飲み子供らの嘲笑

羽根付き ....
砂巻き上げ騒ぐ海ひたと光に遭う

ラジオ壊れて六歳児の名を呼び続ける

指の腹を故郷に向けて押しとどめる

雨に濡れた前髪に目と水たまり

本当は白い青葉を冬に透かす

怯える者の ....
鏡のない部屋で山火事を知っている

三角の絵の前に浮く栓から泡

においする村を静かに人呼ばわり

土壁に脆い鴉が鳴いている

空席の朧に縋り尽くす妻

友の内側に鳴り響く湖底があ ....
パネルの群れ従え死す鳥パネルは北へ

公園にノコギリ引き右肩に担ぐ

模型都市あらゆる白い布以外

鉄降る夕方ガス立ちこめ手探りの赤目

眠りを這う温い蛇舐めた目さめて黒

ふめつ ....
心臓の裏から散る紙吹雪赤

時差で今発煙筒を挙げている

刺した画鋲の並行世界で画鋲抜く

引き裂く手の感覚思う丘の上

人魂がある草原はずっと青

何を思えば月のように浮かんでい ....
・2007-09-09

頭脳線ふたつに裂けてゆく体

あっぽうと呼ばれて赤くなる林檎

煙草から目薬にして十日間

この中にまわしを取った奴がおる



・2007-09-1 ....
薄い封筒重ねていく青ざめたスクリーン

花うしろひらく色すみればたふらい

水面の鳩分裂し沈む石

絶えず笑う女と袖を結ぶ習わし

搾られる以前の果汁内包する墓

雨に浸るきれいな ....
ウォーキング石仏いちいち撫でている


どこへ行こうが地球ばかりさ笑え


あからんの間で何人でも殺す


虫の音が なのでテレビをつけている


ひろしまと書いたがコンビニと ....
天気図に愚妹押し当て銅線引く

鞄に灰詰め旅人塔遠くから見る

時が止まれる木を育てている砂漠の真ん中

零時着現地解散十九頭

立ちすくむ響きの行き止まりの野原

月にあるという ....
・2007-07-21

おうさまは裸だぼくも脱ぎましょう

生きている人のものだね神様も

俺の血でいい子を産めよ蚊のばばあ

脱獄のあとでこっそり寝に帰る

行間にアンゴルモア ....
俺の稼ぎは飲み屋が使う

におい嗅ぎ大丈夫なら大丈夫

お隣が寂しい顔でほっとする

棒きれに耐久性で負けている

トイレが綺麗 おそるおそるだ

すぎた事を占っている泣きながら
商店街が天と地 逆手に線香花火

悪路にゴザ敷いて電子ルーレット回す一団

冷淡に吐き捨てるネジ 汽笛遠く

星座低い宿破れて何もない空

受け皿に砂糖盛り上げ相容れぬ

ポテチこ ....
炎天の亀キャラメルと取り替える

花失い壁画に孤児の不滅見える

踊る文字 遺跡の空欄に向かって

祖父来ず農地の爪楊枝に近付けとある

こころ以外なにももたず砂漠に凹部

佳作の ....
凶と出よ地上百メートルの長箱

指紋消して他人の庭を跳ね歩く

港の突端あるいは渦巻くプランクトン

農夫立つ雨後の田舎に真っ黒に

近眼にクリーム自ずから尖る

シャツの下に死ぬ ....
ワンルームほくろを薄くして眠る


はみだした生命線をツッタカター


葉が風を揺らしているよいつもいつも
・2007-04-14

このごろは平和が白く見えますね

錠剤の錠という字に諭される

東ハトは菓子屋なんだよなあ中田

百円で三分動きますけれど

尻尾にはピアスを開ける予定で ....
たまねぎの黄色いところないしょだよ


固結びこれでいいよねって胡瓜


大根がググと突き抜けてブラジル
気化に耐え盆地に移り住む水滴

旅先のしじまに杖をなくすだろう

洞窟の続きは青く夢でみる

家具から饐えた匂い 窓に海を貼り直す

腕見えて口の位置からカウントダウン

危機はカ ....
9本目の足があったよ恋わずらい


100円のライターの暖100円分


退社時にきりきりねじ巻き背が伸びる


喧騒とすれ違うたび冴え返り


夜勤明け太陽肴に寝酒する

 ....
光る眼連れ大空にかじかむ岬

軒先は森宿りの場所十字に裂かれて

裏路地に塩乾き谷思い出す

読み聞かせる目録に黒い羊ばかり

田に積もる雪より微かな交響曲

柵嵌め込む洞窟内部の ....
真っ赤なポストを死顔みたいに撫でると雪

灰踏み固める笑顔第二波期待して

テーブルを隔てて海と侵し合う

降りるあてのない壁の上歩いている

暁の尖端で虫が震えていた

悲報掻き ....
奴隷らの金歯くすます誕生の飛沫

茶したたる階下を泳いで出ていく

土踏む葉に涙し たかが宿命など

足を損い渡せぬ絵画に群れなす御魂

山よりもクレーン高い場所から息

逆流に佇 ....
佐々宝砂さんの川柳おすすめリスト(63)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
九月炉- 黒川排除 ...川柳2*08-9-15
無題- 妖刀紅桜川柳6*08-7-12
うたぐりよせる- 黒川排除 ...川柳408-7-11
砂着き場- 黒川排除 ...川柳408-6-18
重脚- 黒川排除 ...川柳7+08-4-19
清音とまがりくるもの- 黒川排除 ...川柳408-3-25
無題- しみまん川柳4*08-3-15
姪肉- 黒川排除 ...川柳308-3-7
キキキ- 黒川排除 ...川柳308-2-25
かたがなしい- 黒川排除 ...川柳708-1-30
金属曲- 黒川排除 ...川柳508-1-17
閃四散- 黒川排除 ...川柳4*07-12-27
受動パラレル- 黒川排除 ...川柳607-12-20
雑句(2007-09-09〜2007-12-13)- 若原光彦川柳507-12-13
餡陥- 黒川排除 ...川柳307-11-12
今日書いて寝かしてないぞ、いいのか川柳!わりと気軽- しみまん川柳3*07-9-15
キモチセブン- 黒川排除 ...川柳6*07-8-25
雑句(2007-07-21〜2007-08-11)- 若原光彦川柳907-8-24
俺の男気- しみまん川柳6*07-8-14
クラップクライクラップ- 黒川排除 ...川柳407-8-3
シュトッペンテアリー- 黒川排除 ...川柳607-7-25
クトヌエアルカージ- 黒川排除 ...川柳10*07-6-27
朝日が夕焼けのむなぐらつかんで言った「沈んでんぢゃねーよ」な ...- しみまん川柳1*07-6-25
雑句(2007-04-14、2007-05-27)- 若原光彦川柳1107-5-31
そんな感じで川柳- しみまん川柳7*07-4-18
グレフェリン溶液- 黒川排除 ...川柳607-4-17
尾てい骨3%のせんりゅう- しみまん川柳5*07-3-20
無言ゲーム/不在モニュメント- 黒川排除 ...川柳707-3-16
水、ガラス- 黒川排除 ...川柳607-1-27
ウツロジック- 黒川排除 ...川柳807-1-15

Home 次へ
1 2 3