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宇宙の本とか見ていると
詩だとしか思えない言葉があります
著者氏にはおそらく
これっぽちもそのつもりがなくても

Can you see it ?！
おまえたち見えてるかと
飛び込んでき　.... まず本
本が絶滅する
たとえば資源の枯渇、高騰

工場で印刷される書籍はなくなり
図書館やブックオフはレンジャーによって守られていて
古書街は聖地と化している

それからネット
イン　.... さかなやさんがやさがししてる
やさしいおさしみつくるひと

やさいやさんがめさいやうたう
いざやいざなえやそのくに

ささらえおとこはきにさわる
ささゆりささやくささめごと

ささら　.... シーラカンス
君なんてちっとも不思議じゃない
何億年なんて
君が生きてきたわけじゃない

連綿と続いてきたことをいうなら
私だって同じくらい古い
姿かえようと体制かえようと
生き物たち　.... 「彼は悲しい」

これは詩の言葉です

「わたしは悲しい」

これとは違って

「彼は悲しそうです」
「彼は悲しがっています」

「彼は悲しいそうです」
「彼は悲しかった」
　.... http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/fs/

全ページと項目のリストは
http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/fs/md/li　.... 花はそのままで美しい
草木もそのままで美しい

根も葉も茎も枝も美しい
葉が還る土も美しい

あれらは光の受け手である


ケイソウはそのままで美しい
渦鞭毛藻類もそのままで美しい　.... 多感な馬鹿
果敢な馬鹿
彼岸の馬鹿
此岸の馬鹿
対岸の馬鹿

たおやかな馬鹿
物静かな馬鹿
小うるさい馬鹿
夢見る馬鹿
現実の馬鹿
石橋を敲いて渡る

三途の川も馬鹿
地獄　.... 水晶の針の折れる音を聞いたことがあります
ピキンとも
ピリンともつかぬ微かな音

聞こえない音を確かめたかったのです
音がするものならばと
指先で二つにしてみたとき
まさか聞きとれるほど　.... 月が
川に映っていたので
石を一つ
投げ込んでみると

水ではなくて石

石ばかりが
ごうごうと流れているのであった

けっこう危険な川である

言葉の川 流れて行く
言の葉　.... 古タオルに黒マジックで
ぞ う き ん と書いた
ぞ う き ん

なので反対側の端っこには
き り ん き ん と書いてみた
き り ん き ん

家人に見せると
きりんきん では　.... 年明けの雑煮は夏の尻子玉
君がため汲みし若水 皿に注ぐ

寒施行 狐と分け喰む小豆飯
そっと割る頭氷の鏡開き

水底は青女の朝より温かく
名護岳のキジムナーから花便り 冬の芽を切り開き見れば春花のホムンクルスが折りたたまれて

ビロードは蕾の守り手のひらを合わせたかたち銀の針山

溢れ出る支度を整え旗手は待つ溢れ出るとき合図するとき 白鳥は冬の渡りの鳥
"冬の白鳥"
なんにも不思議なことはない

けれども白鳥は夏の星座
南十字とともに
銀河鉄道のもう一つのステイション
北の十字

冬至間際の日　.... 黄色いまだらな生き物は
首を伸ばして
鍋に盛られた青草を食んでいる

青草には黄色い花ものぞいていて
ぎざぎざの葉っぱなど
なかなか新鮮そうだ

黄色いまだらな生き物の故郷　.... 春じゃない小春日和の
雨じゃない木の葉の雨に
木漏れ日がほどけて夜が織りたされる
真昼の空に
佐々宝砂さんの小池房枝さんおすすめリスト（16）
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
おまえたち見えてるか- 小池房枝自由詩7*09-10-14
いつか最後の現代詩が- 小池房枝自由詩908-9-23
おさしみ- 小池房枝自由詩12*07-9-12
草原のラティメリア- 小池房枝自由詩14*07-2-28
感情形容詞の人称制限について- 小池房枝自由詩10*07-2-22
「『水からの伝言』を信じないでください」のページへ- 小池房枝おすすめリ ...2006-11-9
たとえないばなし- 小池房枝自由詩21*06-3-15
馬鹿につける形容詞- 小池房枝自由詩17*05-4-21
こしかたゆくすえ星あかりのみ- 小池房枝自由詩9*04-5-24
レテの果て- 小池房枝自由詩6*04-4-7
ぞうきん- 小池房枝自由詩1004-1-24
一月の河童たち- 小池房枝俳句6*04-1-11
十二月の白木蓮- 小池房枝短歌503-12-25
冬の白鳥- 小池房枝自由詩303-12-19
きりんたんぽぽ- 小池房枝自由詩5*03-12-6
木々は光をまた土にゆずる- 小池房枝自由詩303-11-16
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