わたし
猫好きやねん
本間に
大好きやねん

この前
小学生が木の上の猫に石投げててん
許せへんから
わたし石拾って力一杯投げたってん
そしたら小学生の前歯と猫
一緒に落ちてきてん ....
大きな花火があがります。

小さな花火もあがります。

中くらいの花火もあがります。


きらびやかな色という色が

夜空を照らすのではなくて

夜空を背景にして

星の合間 ....
埃っぽい風が立つ
ざわめきの中浮かんでは消えるように
表情たちが行き交う
楽しげでも悲しげでも
逃れがたい虚ろに巣喰われたまま
とめどなく流れつづける
呼び声や歌声が
ざわめきに尾を引い ....
あの頃 夢の方角が記された地図を胸に抱いて
光る線路の上を閃く流星の姿で走り抜けた若人よ
気まぐれな強風に振り落とされた君は
いつしか線路上から姿を消してしまった

「腐った瞳の大人にならぬ ....
右へ行くと睡蓮が
左へ行くとアヤメが
池の真ん中で
悩むわたしは錦鯉
卵をたくさん産んだよ
こどもたちは
みんな
ヤゴに食われたよ
わたしは錦鯉
ゆらりと泳ぐ
バクバク食べる
太 ....
ある時世界は小さく頷いて
私の肩に優しさを呼ぶ

私は水の中でユメを見ていた頃のように
水の外で地べたに頬を添わせていた時のように
優しさの幽かな震えに私を預ける

しかし気が付けばいつ ....
玄関のドアを引く
駆け込むようにして進入してくる朝は
少しだけ暗い白
今日も天辺まで積み上がった世界で
濡れたままの人たちが歩いていく

傘を忘れたわけでもなく
濡れることに気付かないわ ....
わたしは わたしの中に
帰る仕度をしている
わたしは わたしの中に帰るために
たくさんの本を読んで
否 そんなに本を読まなくても
大丈夫な気はするが
帰る仕度をしている

わたしは わ ....
あなたが暗くならないために
わたしは夏になれば
旅行を計画しなければならない
身体のために
美味しい空気を吸わなきゃならないと言ったなら
わたしは山の温泉を
インターネットで調査する

 ....
色画用紙に一日の花を描くよに



夏服の少女の贅沢なアトリエは
少し柔らかなメイプルの
敷き詰められた木床の上で
重なるパウダービーズのクッションが
転がる足先まで受け止めた ....
こんにちは
頼りのない足取りの青年が囁く
こんにちは
つぼみのままの桔梗のようなからだが
治療病棟の個室に吸いこまれる
「若松さん。」
人の傷跡が残る廊下に ただよう消毒液のにおい
若松 ....
雨に濡れるのを忘れた人が、信号の前で返り血を浴びている。どんよりと、ただどんよりと生きていけ。おまえの夜の病はいまだ進行中だ。魚群探知機に映る影の人びと。探そうとしてもけっして探し当てられない影の呼吸 ....   
  君の歌が聴こえる朝には
  泣きたくなってしまうんだ
  少しだけ風の冷たい、
  土曜日の始まり
  齧りかけのトーストと
  マーマレードのかすかな苦味
  それから君がア ....
ヒトに生まれてきたのでした

死を放った放物線に
何も絡ませる事も無く
時の歪むのも構わず
日を含んだ風に戦ぐ葉に
影をゆらす

私が揺れている
火の声を聞くようになってから
いつ ....
さよならの「さ」は
さよならの「さ」

さよならの「よ」は
さよならの「よ」

さよならの「な」は
さよならの「な」

さよならの「ら」は
らっぱの「ら」

突撃らっぱ ....
 十月

忘れられない人がいる やわらかな白いカーディガンをきて 水辺のそばに佇んでいた人 手をふりやさしくぼくに微笑んでくれた あかるい霧のような雨が降っていた 
ぼくは何気ないそぶりで 自然 ....
日曜日に夕日があたるので
さらに 奥まで入り込みますと

サヴォイの 看板が

悟ったように私は

このままの 状態で
さらに 奥へと進みました



壮健な 壮健な  ....
庭先にバイクの部品
雨に遊ばれて
貝が話す声を聴く

雲はただ
自在さに気づかず
恵む心が溢れて
太陽を説く

転がる部品が
小さな光を生むことをやめ
ただ風が吹けばいいと
雫 ....
あなたからの手紙、
「。」が全部ミジンコで
「、」が全部ゾウリムシ
だったよ
どうでもいいから
早く会いたい
手に手をとって

風に陽に

戯れて咲く
走って行く風船を
追いかけて
ぼくは手を触れるのでした

手を触れたとき
楽しいものがありました
楽しいものはそこここで美しい時間でもありました

それは見えないものでありました
夏 ....
思い出が居眠りをしているのでした
今日も少しづつ暑くなりそうな感じがしています
揺すって起こそうかと思いましたが
そのままに

夏 それぞれの葉が今にも喋り出しそうな
明るさの中で 震える ....
あまりにも心地のよい風 曇り

宇宙があの時ないてから
わたしは何番目の生き物なんだろう

風がめぐり雨
道を横切り空

カーテンが立てかけているギターを弾く
ぽろろんぽろん

 ....
「絶望を{ルビ殺=アヤ}めてください」

広く遠い
わたしの果てで
またたく星が連なって
高く深い
ゆらいだ空に 光射しこむ。

逢いましょう
契る想いは風に乗せて
あなたの流れへ ....
言う男 の 言う が
ぷかぷかと空に浮かんで
言う の 雲になり
言う の 雨を降らせる
言う男 は 言う の雨にうたれながら
言わない
言う男 の 言わない は
地面にこぼれて ....
夜になると
魚は目を閉じて
消えていく泡の行く末を思う
消えていく
自らの姿に思いを馳せ
静かに
目を閉じている

夜になると
魚は目を閉じて
自らの見ることのなかった風景を見 ....
みてはいけないものをみてしまった
それは、おそらくヘビの
そこのない くろくすんだつめたい瞳
よこしまの真実は
ひどく
くらくしめった うずまく混沌



その晩のこと。
「今日子 ....
さらさらと さよならが ながれて ゆきますから
わたしは手に掬ってみるのです
手に掬いますと さよならは さらさらと
さらさらと 儚くも消えてゆくのでした

夏の
陽は さよならの中で
 ....
 誰かの記した言葉を読むとき、自分自身がそっとその言葉の傍らに寄り添っているような気がすることがあります。詩集に頬を寄せるわけではないけれど、言葉のひとつひとつに愛しささえ感じるような想いで、その .... 眠りの中心にたたずむ
黒いしずかな球
その球を無垢な白い身体で抱きしめて
いつまでも眠っているのは誰だろう
藤丘 香子さんのおすすめリスト(1956)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
猫を救った日の事- 月山一天自由詩15*05-6-23
花火- ブルース ...自由詩7*05-6-21
- 塔野夏子自由詩8*05-6-21
線路の枕木に伝う音- 服部 剛自由詩5*05-6-21
池の鯉- チアーヌ自由詩305-6-21
頷き- 松本 涼自由詩10*05-6-20
雨が積もると- 霜天自由詩1205-6-20
帰る- tonpekep自由詩7*05-6-19
愛_彩- tonpekep自由詩4*05-6-19
花模様スケッチ- 千月 話 ...自由詩9*05-6-19
こんにちは_若松さん- たちばな ...自由詩11*05-6-19
蒸し焼きの雨- 岡部淳太 ...自由詩37*05-6-18
遠く響く朝- 嘉野千尋自由詩12*05-6-18
- こしごえ自由詩7*05-6-18
さよなら- たもつ自由詩1405-6-17
十月_十一月_十二月_虹- 青色銀河 ...未詩・独白7*05-6-17
情状酌量- 山内緋呂 ...自由詩8+05-6-17
空中回転- 木葉 揺未詩・独白6*05-6-16
。、- たもつ自由詩12*05-6-15
三姉妹- こしごえ携帯写真+ ...7*05-6-15
夏の日(I)- tonpekep自由詩8*05-6-14
夏の日(because)- tonpekep自由詩12*05-6-14
宇宙がないてから- ふく未詩・独白305-6-14
アヤメウタ- こしごえ自由詩4*05-6-14
言う男- たもつ自由詩905-6-13
夜になると、魚は- いとう未詩・独白3905-6-13
鬼ノ園(おにノその)- こしごえ自由詩3*05-6-12
言い訳- tonpekep自由詩7*05-6-11
言葉の距離- 嘉野千尋散文(批評 ...7*05-6-11
眠りの核- 塔野夏子自由詩14*05-6-11

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