ほらまどのそとがわではかぜにゆれるきぎがへへってわらいながらやねやねこやでんしんばしらとひみつをはなしあっているからぼくはちいさなちょこれいとをかじりながらだれかがあたたかいこうちゃをそそいでくれるの .... 夕立の中で君は背骨を読んでいた。

真っ暗な瞼のうらに現れているみどりの正三角形を、
くうきを吸い上げた則妙筆でなぞるように
繰り返してみる。

大地を這う蛇に似た、
千万(ちよろず)の ....
蛍光塗料で
発電したような、
剥き出しのエポック

僕は感動して
いやらしくニヤけていた
ここが先端

ひき裂かれ
乖離した阿吽が
子作りをしていた

終焉の人々は
自由に蹂 ....
どんなに カッコよく
靴を鳴らして歩いても
右手に 長ネギ
左手に トイレットペーパーじゃ
ちっとも だ

所詮 君には 勝てないって ことだよ。
◇コスモス


炭鉱の閉山跡を

コスモスが埋め尽くして


炭鉱夫の青春が還つてきた

背景はあまねく

コスモスと青空



◇金魚


金魚は

いくら ....
さくらがみたいのと
おまえは呟く

けれども
おまえの為に
こんな時期に
桜は咲いてくれないのです




ようちえんにいきたいの
とおまえは呟く

しかし幼稚園は日曜日に ....
とおく 君のもとへと
とおく ちかく とどかない 声
とおく とおく
彼方から の 光は
鈍く 鋭く
僕の 瞳 貫く

甘えたがりの
君 の嘘
困った顔で 答える 僕 は
偽善 の ....
真夜中
雨の音で目覚めた
まだ家にはカーテンがないから 
部屋の中は 
街灯のオレンジ色で

隣に寝ているはずのおまえが
窓際に立って
そとを見ている
おまえのい ....
女にふられたので、
稚内へ行って死んできた。
稚内へは、羽田から直行便が出ている。
うすぐもりの空がまるでばけものの飛ぶ空のように広い。
ツアー客のでっかいトランクのなか、
浪人生みたいに手 ....
どんな虚言を吐いたって
xとyの次元なら
すべて真実
立体交差も
ただの戯事

真実も嘘も
自分の中で咀嚼して
勝手に
その身の糧となる

世界に“ほんとうのこと”なんて
ない ....
朝顔の 露に張りつめた花びらは
美しい
しかし 弄れば弄るほど萎れていく
ダイヤは研けば研くほど
耀きをます


あなたはどちらが真に
美しいと思ふだらう
いや 野暮な問ひは止め ....
灰青の砂に
うずもれていく白いかかと
すがる花がらと
たちのぼる月、銀色


行き
来する鳥が
銀盤に あばたをこしらえ
あちらに巣がある、
と君は僕を振り返らない
 ....
どうやら
あの絵の具たちに
とりあえずでは
あるものの
蓋をすることが
ようやく
できたのか

足りない色
新たな色
質朴に
買い足せばいい
純朴に
もらえばいい
さらなる ....
マリーゴールドと
マーガレットの区別がつかない
ツバキとツツジを間違えて
笑われてしまう
アヤメとカキツバタにいたっては
はなっから諦観の境地で
でもそれはちょうど
パスカルとサルトルを ....
あなたがいなくなってから
私の書く詩は
あったかくなったと
ひとが言う

あなたに向けられなかった
優しいきもちは
今になって
紙の上に溢れている


滝のように
伝えるべ ....
お天気がよいから
ぼんやりと
窓の外を眺めていたら
あれが伊豆の大島だと
若い人が
得意そうに教えてくれた。

太ったサツマイモを
横に置いた
そんなのっぺりした形が
遠く ....
この時を封じ込めるように
祈る

静かな瑠璃色は
両のてのひらを祈りのかたちに
そこに少し息を吹き込むようにして
そっと閉じていて
ひそやかに夢を育んでいる

あなたは
わざと大雑 ....
ひざっこぞうは
いつでも
こぞうのくせに
ぼくがころんだら
いちばんに
まっさきに
そこだけでいいとでもいうように
すりむけてくれるんだよ

赤チンキぬってさ
カットバンはってさ
 ....
秋がわたしをとおり越す
わたしはわたしを置いてゆく
いつのまにかわたしは
残されたものをふりかえっている

ずいぶんと昔が重なりつづけている
重なったところどころのすき間から
青いものが ....
そらの藍に背中を押されて
家路をたどるころ
夕餉の細い煙が
むんと鼻先に迫る 
白い炊きたての匂い に
立ちすくむ
かきむしられるこころ 
そして行き着くのは


誰かに会わなくて ....
 唄声 


曙光が
窓ガラスを割つて
侵入した

籠の鳥が
砕け散つたガラスを
呑込む

ガラスは
小鳥の胃の中で
金平糖になつて溶けていき

それからといふもの

 ....
?.

あなたを
あなたのすてきなところを

一日
大切にする

あなたを
あなたの汚れたところを

裏返して
日に透かしてみると
おかしな影ができるから
その影に指で ....
卓袱台の上に並んだ、小鉢――
蜆の佃煮/ 沢庵/ 茄子の煮びたし/
大粒の南紅梅/ めざし/
玉子焼き/ 烏賊の塩辛/etc

大皿に「戻り鰹のたたき//
足摺岬から我家の四畳半に
ザブ ....
空を
見上げようともしない、君の
泣きはらした頬の ぬくもり が
染みる

舌足らずな恋は
時を止めるすべも知らず
いたずらに季節ばかりがすぎて
最後の秋

西日を受けた
一面の ....
遊ぶために生まれてきたんだ
それだけだ
それが人間だ
仲良くみんなで遊べばいい

それなのに俺はここ最近
とらわれてる
檻の中に
自分の模様に

なあ月が 
見え ....
夏の終わりの河原は
餌付けされて、もはや野生とは呼べない鴨たちの
小競り合いを眺める人、も まばらで
あなたは
鴨と
餌をまくジャージ姿の老人を眺めて
微笑んでいた
すこし曲がったそ ....
まあるい月を見上げる

自分の居場所に疑問を抱く

メールを打つせわしない指を見る

こころの反対側に浮かぶ言葉へのとまどい

ああ 思春期にピリオドなど存在しないの
自転車の立ちこ ....
(かじって
 すてて)


レタスを洗って
いたい
今日はずっと
レタスを洗って
一枚一枚
丁寧に
拭いて
いたい
今日はずっと


知るのがいやで
本当はもう ....
ミリンダ/メリンバ  /夏の山
 とおく遥かに海の碧(あお)
  白いさざなみ 風の吹く
 寂れた町へも吹き降ろす
   ちぎれた葉っぱは飛んでゆく//

ミリンダ/メリンバ  /乗る葉っ ....
山小屋の煙突から
真つ白い煙が

―まつすぐ―

碧空へと
昇つてゐる


何と
多くの下界を
省略しきつて
昇つていくのだらう


枯木に留まつて
これを見て ....
藤丘 香子さんのおすすめリスト(1956)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
愛撫- はらだま ...未詩・独白3*06-10-31
背骨を読む- はらだま ...自由詩9*06-10-31
終焉の間、僕を住ませてください- はらだま ...自由詩20*06-10-30
秋の小路- 李伍 翔携帯写真+ ...406-10-29
コスモス_金魚__・・・・・- 杉菜 晃自由詩13*06-10-29
さくらはなぜさくの- 自由詩92*06-10-27
綺羅星_〜_嘘_-_d_r_e_i- 李伍 翔携帯写真+ ...106-10-23
真夜中- 水在らあ ...自由詩25*06-10-23
稚内で死んできた- しゃしゃ ...自由詩1906-10-22
K_O_S_M_O_S- 李伍 翔自由詩106-10-18
それは_あなたの中に- 杉菜 晃自由詩12*06-10-16
帰葬- フユナ未詩・独白506-10-14
色付け- FUBAR自由詩4*06-10-11
花の名前をおぼえようとする- 角田寿星自由詩28*06-10-9
そしたら- とうどう ...未詩・独白12*06-10-9
大島- あおば未詩・独白6*06-10-7
りんどう- 銀猫自由詩18*06-10-4
ひざっこぞう- しゃしゃ ...自由詩706-10-3
伝言- tonpekep自由詩13*06-9-21
夕餉の寂寥- 松嶋慶子自由詩7*06-9-21
唄声___花の枝__岬- 杉菜 晃自由詩5*06-9-21
あなた- 水在らあ ...自由詩76+*06-9-19
ちゃぶ台を囲んで- atsuchan69未詩・独白6*06-9-15
狗尾草のころ- 松嶋慶子自由詩10*06-9-13
ゼブラ- 水在らあ ...自由詩37*06-9-13
焼き付ける- 松嶋慶子自由詩12*06-9-10
さよなら。- ミーナ自由詩3*06-9-10
レタス- 水在らあ ...自由詩33+*06-9-5
ミリンダ/メリンバ_☆- atsuchan69自由詩9*06-9-2
まつすぐ- 杉菜 晃自由詩5*06-9-1

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