木の枝が重ならずに生きていくことを
描き言葉と伝え言葉が生まれる
それぞれの心の在処を

まるでひとり言でも呟くように静かに
少し楽しげに君は教えてくれる

大きな木の根元に寝転んで
 ....
今宵も偽りの服を着て 裏の門をくぐる
嘘を吐くクチビル 罪悪感はない

ムズカシイ言葉を喋りだす テレビの音を消して
砂漠への時間を 優雅に楽しむ

タバコに火をつけないで 白い煙を吐かな ....
僕は怪物なので
あなたを犯してしまってもいいと思った。

有毒な手であなたの体を触る
汚染襞で同じばしょを何度もほふる

結局僕は
あなたが嫌がらないのが嫌になって
愛撫をやめた

 ....
「私は狂えるモンスターだ!」

と突然、君が叫び
13秒後

ああきっと、今聴いている音楽の影響なのだろうと
僕は理解し

もう一度テレビを見ようとした。
ちら、と横目で君を見てみる ....
肺が焦げる夜
盲目の影は忍び
言い訳の暗室で
嘆きの雫を
垂らすならば

今すぐ探しにいこう
星屑のマーケット

弓をひく光線
孤独を突き刺す
白矢は流星
この心臓を貫 ....
君に対する僕の心は

ほとんど愛で


蝋燭たてとか

傘たてとか


ドアノブとか

靴べらとか


そういうものに

僕はなりたい


 ....
換気扇の音が気になって眠れないよ。
そういう君のいびきは換気扇の音よりはるかに大きかったけど。
僕は換気扇を止めてベランダで煙草を吸ったんだ。


角を取るなんてズルイ。
そういう君には一 ....
                     2007/04/03

同人に
駄作と言われ
項垂れて
今晩寝ないで書き直そうと
とぼとぼと帰宅する
明日の朝
早く起きて書き直しても良いのだ ....
楽しいのか

いま

楽しい

いま

楽しいとき

うん

楽しい

楽しいよ!

と言って楽しがる
ような楽しさがふと晩ご飯の後なんかにあって
またはそれは昼ご ....
明星が
響いて
眉間から
無邪気さだけが
踊りだす


畦道から
蓮華の色彩だけを
怯えながら
手折るように
ことばを
間引くと
やっと

 ....
なげつけて
ながして
つぶやいて
つたえて
ささやいて
はきすてて
ないて
どなって
たたきつけて
ないて
つたわらない


こみあげて
かざして
みせて
どれだけを
 ....
             2007/04/02


椎の木林のすぐ傍に
小さな小山がありまして
小さな杉の子育ってた
育って育って大きくなって
美しい御国のためになりますと
 ....
吾が植えし稲は早や穂を出しにけり
そも刈らずして行く身はかなし


豊かなる無形の情は一層に
此の地離るるは苦しきものよ


娘のもらいし記念アルバム開きみれば
笑顔並びし子等達の顔 ....
取引先と切れた
親友が転勤で遠くに行った
母が再入院した
そして今、
花見をした帰り

前を歩くわが妻
うまくいけば
子ができて
うまくいけば
その子は老いた妻を
今の私と母のよ ....
朝の天気予報を
朝の占いを
朝のアナウンサーの
今日も一日がんばっての一言を

手相をみた占い師を
株価の上昇を
日本経済の上向きを
今日巨人が勝つことを

地震が起きないことを
 ....
それはなみだでした。
ひとしずく、
わたしをたたいたのは、
なみだでした。
それはぽろぽろと、
わたしをたたくので、
わたしはひとしずくずつ、
ひとに、
 ....
 その少年は、少女で動いていた。
 少年のどこかに少女が埋めこまれている。
 少年はときどき吐き気がする。
 そういうとき、たいていそれは夜だけれど、砂浜を思い描く。すると、少女が少年の砂浜を歩 ....
亀を背負って
懐かしい人の苗字を呼びながら
塩を舐め続ける
水が飲みたい

+

かまきりの新しい
亡骸を
司書は黙って
見ている

+

カンガルーが直立したまま
波音 ....
コンビニの入口脇で。
ホームレス風情のおじさんが。
焼きそばパンを貪り食う姿を見た。

よく分からないけれど。

こんな光景を見るといつも。
僕は胸を締めつけられてしまい悲しくなる。
 ....
ある
ありふれた
想い
という
呼び名の比喩が
争え
という
プログラムの元
生まれて初めての出航をし、
次の刹那
辿り着いた先が
温かい
実は
腹の上
だったと
結局
 ....
さっきから
緑色の孤独の箱で一人
いや
僕の左耳はさっきから君とつながってるし
ここだけは明るいし
透けてるし
さっきからぴーぴー言ってるし
そんなにテレカが欲しいのか

さっきから ....
春になっても苺を摘みには行かない

それでも時々
その世界観に浸りたくなる場所

花男のF4よりもメジャー(ではないだろうけど)
エドガーメアリーアランの三人組

硬質の黒い線で描 ....
あたたかいに誘われて、
陽射しの中へ。
ぽかぽかと微睡み微笑み、
ひだまりの中をひとまわりすると、
そこはひまわりさんの中なのでした。

こんにちは。
あ ....
待っています。
待っているのです。
あれを。

私は誰だって?

ふふーん

どうか、苦笑しないでくださいよ。

わかりました、ではヒントをあげましょう。

私は、
バス停に ....
月の下で見つめ合う孤独

僕はひとり
あなたもひとりですか

風の声が聞こえていますか
つやつやした
川の声が聞こえていますか
すべすべした

僕はひとりじゃない
あなたもひとり ....
うちの家は 本屋

昔から 本屋

 駅前に 大型書店ができた


うちの家は 本屋

昔から 本屋

 駅前に 大型書店ができた
あなたの
書いたもの

読みたい

なんでもいいから

淋しくならないように
たくさん たくさん
書いて書いて
そしたら

わたし
白ヤギさんのように
おいしく
食べる ....
なじみ深き土地を去る日の迫りきて
一日短く覚ゆ昨日今日


何事も知らぬ猫といて この土地を
離るる事を息子は言ふており


感傷にひたるひととき青梅が
音たてて落つ庭石の上

 ....
白く鮮やかに咲きほこる、
一本のモクレンの木の孤独を、わたしは、
知ろうとしたことがあるだろうか。
たとえば、塞がれた左耳のなかを、
夥しいいのちが通り抜ける、
鎮まりゆく潜在の原野が、かた ....
クレパスを持つ
春の手のひら
細雨に包まれて
風が囁き虹の出番
すくった水に日のカケラ
見上げた空に青のサカナ
濡れた画用紙乾かして
透かして見えた
春の手のひら
腕まくり緩 ....
藤丘 香子さんのおすすめリスト(1956)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
さくらの日- 松本 涼自由詩1207-4-3
No_Smoking- 北大路京 ...自由詩14*07-4-3
傲岸- チグトセ自由詩5*07-4-3
スモーキン- チグトセ自由詩11*07-4-3
流星群- たね。自由詩11*07-4-3
君に対する僕の心は- 水在らあ ...自由詩56*07-4-3
真純。- もののあ ...自由詩18*07-4-3
駄作- あおば自由詩13*07-4-3
青空で出張- 水町綜助自由詩18*07-4-2
蓮華- はらだま ...自由詩15*07-4-2
どこまで- 水町綜助自由詩14*07-4-2
噛みつく童話- あおば自由詩14*07-4-2
5P_「短歌2」より_〜塩田より京都へうつる時_昭和三十四年 ...- むさこ短歌4*07-4-1
バス停から玄関まで- 七味とう ...自由詩14*07-4-1
信じる- 乱太郎未詩・独白9*07-4-1
「_ひと、しずく。_」- PULL.自由詩14*07-4-1
少女式- 今唯ケン ...自由詩16*07-3-31
かなしみ- たもつ自由詩37*07-3-31
焼きそばパン。- もののあ ...自由詩16*07-3-31
少年少女/まわる星- 石田 圭 ...自由詩4107-3-31
緑色の孤独- 七味とう ...自由詩6*07-3-30
*ウ”ァンパイアでポゥ*- かおる自由詩7*07-3-30
「_ひだまりひまわり。_」- PULL.自由詩10*07-3-30
待ち人- 蔦谷たつ ...自由詩807-3-30
ひとりじゃない- 乱太郎未詩・独白6*07-3-29
うちの家は本屋- 北大路京 ...自由詩9*07-3-29
黒ヤギさんへ- とうどう ...自由詩22*07-3-28
4P_「短歌2」より_〜塩田より京都へうつる時_昭和三十四年 ...- むさこ短歌11*07-3-28
三月の手紙__デッサン- 前田ふむ ...自由詩32*07-3-27
春の手のひら- ススメ自由詩507-3-27

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