まあ俺が言えた義理じゃねえが
詩を書きなぐっていい奴と
だめな奴がいる
書きなぐっていい奴
そいつは小物しか釣りあげられないが
次々にかかるやつをどんどん捕まえて
当然小物だが生きがい ....
あなたの写真を 一枚も持っていなくて
あなたに よく似た絵があったから 売ってもらいました
ありったけの貯金をおろして 買ってしまいました
もう墓標を背負う男は飽きただと
俺はちっとも飽きてない
まだまだ言いたいことは沢山あるし
第一墓標が立ってねえ
だが女たちに言わせたら
俺の言葉遣いはいかにも男を演出してるっぽくてムカム ....
僕が少し思春期に染まり始めた
中2の夏
おじいちゃんの家から
自分の家に帰る日
おじいちゃんの声がして
2階から降りてくる
階段の天井には
手を伸ばせば届きそうだ
のしのしと足音を ....
いつか君の病気が治ったら
どこにでも行こう
そのときまでに俺は
いろんなところを見ておくから
いつか君の病気が治ったら
カンパイしよう
缶ビールでいいよ
もう薬はいらない ....
花の悲しみは
自由に色を変えられないことだ
今日たとえ世界が終わるとして
そのことを知っていても
紅いバラは紅いまま
その生涯を終えるだろう
紅いバラは紅いまま
そのトゲ ....
お別れは
それが現実でも 架空のものでも
もう会えないことに変わりがないなら
涙を流すにはそれで十分
流れたものは
地面に染み込み 空に還るのか
風に砕かれ 水面を揺らすのか
....
せかいの おわりに
きみとだけは いっしょに
いたくないと いわれたら
がんばって
せかいを すくう
叫びとは
少女のためにあり
それを聞くのは
いつもきまって鳥だった
少年は歩いている、夕暮れの帰り道
見慣れた町並みにサヨナラをして
彼は彼だけの家に帰っていくのだ
....
なんか久しぶりに目が覚めた
眠ったって疲れるだけだ
しかし体ってのは
動かさねえとなあ
そういや
動かねえ奴がいたな
体は何ともねえのにベッドから起き上がれないんだと
何か用事が ....
どうも!
かくれんぼで鬼になったのはいいが。
百数えている間にみんなに家に帰られた事のある。
そんな日の夕焼けが目に沁みて仕方なかった僕がここにいます。
どうも!
当たりつきのアイス ....
背中がまがっているよ
葉巻が落ちたよ
おじいちゃん
手を 貸すよ
おじいちゃん
買い物のビニール袋が
たくさんだよ
おばあちゃん
手を 貸すよ
おばあちゃん
....
木漏れ日が
骨だけの大きな大きな傘を回した隙間から
傘の役目を果たすため
たくさんのいろんな帽子をのせて
落っこちそうな大きな隙間には骨を渡そう
回すのが重いからベダルをつけよう ....
古いアニメのように
のっぺらぼうの観客の僕らの主人公の後ろの僕らの主人公
同じことを繰り返し
同じことを繰り返す
せっかく年末に片付けたのにもう特に2月
どんどん ....
?.
日が沈むぜ
ウォッカの氷に
日が沈むぜ
おまえの鎖骨に
観覧車に
モップ犬に
道行く人に
カモメの声に
書くしかない
書くしかないんだ
おれたちこんなに ....
今日はずっと雨だ
だから歩かない
雨が降るとこのへん一帯
泥沼みたいになって
すげえ時は渦を巻いてその奥へ引き込まれる
墓標の上に座っていれば引き込まれることはない
さあさあ降り続 ....
実を言うと俺は男の身体も好きだ
前も言ったっけ
そう言うとゲイやバイの奴らが集まってきそうだが
残念ながらその気はねえ
天国に連れてってやると色々誘われたりもしてたんだが
ツボをよく分か ....
キャッチボールする
子供のときのように
幼馴染と
キャッチボールする
幼馴染の大ちゃんの球は速い
少年野球やってたから
川島イーグルス
俺は 嫌いだった
疲 ....
ついにお前は前世紀の真夏となって
果実の薫であつめた
くらく重たい天盤をひらく
太陽のとどかぬ深い森は
禽の歌の皮肉なかがやきと歓喜と
植物のむせ返るような熱を
....
俺らがヌード写真てやつを
舐めるように見てるからって
勘違いすんなよ
お前ら女だって男になってみれば分かる
ヌード写真を見たら
すげえ綺麗だよなあと言うだろう
なんだよこのなめらかな曲 ....
そういや桜の季節ってあったな
夜中でもぼーっと光ってるあれ
雨だとざーっと流れるあれ
そういや
ずっと昔じいさんに会った
俺の墓標を見て桜の樹だと言いやがった
ちょっと待てじいさん ....
うなだれた湯船に乗って対岸へと渡ると
おもむろに湯を三度かぶり
最初はシャンプーと決めてある
目をいつまで開けていられるかという挑戦をいまだ続けつつ
怒られた記憶を引き出そうとして ....
鼻毛出てるよと言われた。
まあいずれにしろ出ていたので善しとした。
体調の悪そうな亀みたいと言われた。
まあいずれにしろ亀は好きなので善しとした。
あなたっていつも煙草吸ってるねと言わ ....
どうもさっきから耳鳴りがするんだが
耳の中を覗いてみてくれ
おいおい
俺が墓標を背負っている男だからって
こんなもん期待すんなよ例えば
サーカスのブランコ乗りが
星屑の中で行ったり ....
目覚めのとき、夢の表象が、広がり続け硬さを増す内部へと吸収されるとき、あらゆる色を超えた色をした薄片に、「犬」がそっと重ね合わされる。押し寄せてくる覚醒の光や事物、そして世界に対抗して、私は「犬」の重 ....
名古屋から来た君は
動物園通りを抜けて
髪の毛ぼさぼさで
連絡を待つ
ろくでなしの
連絡を待つ
ろくでなしは
その時ある一つのやさしさに抱かれていて
抱いていて ....
犬を飼ってた
猫に出会うまでは俺は犬派で
朝っぱらからクーンクーン鳴きやがるから
うるせえなこんちくしょう
やめろやめろ顔をべたべた舐めまわすな
こいつめ
うわはは
書いてて気色 ....
現代詩フォーラムというところに
詩みたいなものを投稿しているが
ほんとすげえ時代になったよなあ
チャットやメール
言葉だけで繋がるって奇跡に近い
一人一人微妙にとらえ方が違う言葉ってもの ....
想いは儚く
残す轍 遠き道のり
荷の重さ 辛く、
そぞろ立ち止まっては
見上げる空の哀しみの果て
日ごと人目に
焼かれる背の
痛みさえ忘れる夢、
また夢の夢
花に狂う、
....
耳たぶは感じるというが
神経が集中してるってことで
おっさんに齧られたらめちゃくちゃぞっとするだろう
耳の神経がおっさんに集中だもんな
猫の甘噛みって知ってるか
猫がじゃれてきて耳たぶを ....
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