すべてのおすすめ
 又 戻って来た
 物憂い瞳で 上手く口説き
 心をさらいに来る悪魔

 親しげに抱きしめてくる腕
 あたしがいつも
 浮き草の様に揺れ動いているのを
 充分に知っている男

 取り ....
雨が降っている
雨だと思う
すべてが細くなる
無い言葉
はずれた草花
消えていく庭は
町工場のところで
途切れてしまった
ノートの中にある
わたしの罫線
罫線に隠している
 ....
高校に入って部活ばかりの日を過ごした僕が
はやく帰ってきた土曜の夕方
テレビを観ていると父が隣に座った
あたらしいガンダムが始まった

父はしずかな男だった
と言われたそうな男だった
こ ....
虹色アゲハをご存知ですか
あなたの夏を
叶える蝶です

虹のたもとには
たどり着けない要領で
どこにも留まりません
その蝶は


伝説だとか
まぼろしだとか
ひとは気づ ....
水の 
なか
に、
泳ぐ


記憶のなかを
 明滅する光
濾過されて
 蒸留する

西へ、
それから再び東へ
ゆく鳥は
籠を抜けて
飛び去った

 八月の日 ....
 
まどろみの午後、鼻毛を抜いていた

また白いのが一本

何事もなかったように、また鼻毛を抜くことにした



鼻毛
まどろみの午後、鼻毛を抜いていた
おや、白いのが一本
ち ....
ふたり分の沈黙を乗せて
笹舟は遠ざかる
意識を過去へ葬るための
ひとつの光の繭となって

むかし使っていた腕時計が
どこかで針を揺らしている
重ねた手が夜の魚のよう
夏の体温に静かに跳 ....
どこいったっておんなじさ
あのまちこのまち
もう少しでなくなる
さわやかな減少の中で
さまざまな現象の中で
大きな音で音楽を聞きながら
泣き言がいつか
尽きるのを期待して歩いているん ....
天道虫畑の朝露に
濡れながら
もうすこしできる話が
あったような気がした
痩せ細った夏草の礼儀正しさ
わたしはすっかり
風邪をひいてしまった
少しずつでも構わない
そう思ってい ....
草は
大地(ほし)からあふれるエネルギーの現れ
こんなにも草が育つ
私たちの国

水が豊富な
土が肥沃な
明るい
恵まれた土地なのだ

砂漠化が進む
この地球(ほし)の上で
特 ....
君が「孤独」と名づけた場所
そのさらに奥に
小さな部屋がある

くすんだ象牙色の壁紙
いくつかの黒ずんだ木の棚
そこには本 小函 硝子壜
円い置時計 何処かの土産といった風情の
人形や ....
新聞屋は忙しい
その日のうちに記事を書き上げて印刷する
日が明けてまだ暗い夜明け前、遅くとも2時までには配送される
各々集積所から各家庭に配らなければならないからだ
だからといって投稿欄の ....
日差しの刃に斬られ
だらしなく溶けてゆくかき氷の
まだ冷たいスプーンをなめながら
またひとつ星がおちたのに気づく

小豆とぎと河童と
座敷わらしとあと誰だっけ
訃報を連絡するために
黴 ....
左手に溶けたアイスクリーム
右目に遠ざかる稜線
風の音しかしない口笛

右足で蹴ったゴミ箱
左耳で聞いた流行歌
海の匂いしかしない溜息

右手は枯れたサボテン
左足は錆びた自転車 ....
 ホントに海なんだって
 あるつってんだよね車座のばあちゃん連が
 あの丘をこえたらザザザ

 と、むかし たぶん一度きり
 お波とお供からあっとさらわれると云い
 舟のり達なら躊躇うわず ....
目も悪くはないのに、
しじみ汁をすすった。
みんなきれいに殻を開いていた。
身をすばぶっては、
殻を空の小皿に捨てる。
最後に残った貝は殻が閉じていた。
そうか、お前は先様だったの ....
剥がれた分度器を
落ちている人のように
並べていくみたいに
拙い息継ぎが
街の柔らかいところに
終わっていくみたいに
コンビ、ニエン、スストアで
スストアで
淡い方の手を近づけ ....
○「ふれあいの旅」
千葉へは仲間とのふれあい
上高地へは自然とのふれあい
どちらも感謝感激の旅だった

○「ユーモア」
「どちらまで行かれたんですか」
とすれ違った山ガールが
可愛く尋 ....
草を刈る
草を刈る
草を憎しと
草を刈る

草を刈る
草を刈る
作物を愛しと
草を刈る

どちらでも力はでるし
同じ作業だ
でも
全然ちがう

身体に蓄積する
疲れが違 ....
駄々をこねて
手に入れたものは
すべて行方知れず

罪の数と罰の数が
同じでないと知ったのは
ずいぶん後になってから

誰かのために摘んだ
花の毒に侵されて
薬指を枯らした
 ....
○「他生の縁」
登山道で
交わすあいさつも
他生の縁
山小屋で
同室になるも
他生の縁
洋式トイレで
尻つけ合うも
他生の縁

○「下山途中」
冷たい雨に降られて
飛び込んだ ....
{引用=まなざし}
鉄鋼団地公園の横
線路に突き当たる一本路で車を止めた
遠く路幅いっぱいに電車が駆け抜ける
一枚の幕 昔の映画のフィルムみたいに

時間について考えた
わたしは今という ....
わたしは箸を置いた
箸はわたしを置いた
わたしと箸は同じ置かれたもの同士
夏休みの端に腰掛けて
初めての話をした
眠たい話をした
存在に挨拶をする
挨拶は水のように沈黙する
や ....
我は燃え盛る火の玉
より良い人生を送りたいという願望の権化

願望が強いほど 不安や緊張は大きくなるが
それらをいじくらず あるがままに感じつつ
突き動かされるように 努力前進
怠けること ....
後悔しても
後悔を味わう

未来の今に
今を生きるために


その人のその時を
私が生きることは出来ないので
私は私の今を生きる
誰のものでもない
私の人生を生きる


 ....
たどたどしい指が生み出す
バッハのプレリュードを
小さな鉢植えに収まったサボテンだけが
棘をかたむけて聴いている

他の観葉植物は枯れて
手元に残ったそれは
巣立っていった息子が置いてい ....
裏路地、提携する眼
蔓延る窓
分裂する窓
その狭間で女は窓を拭き続ける
手にしたウエスは適度な温度を保ち
それはまた彼女の無口だった

無口の中には一人の海がいる
私と私たちは ....
生まれ変わって、小さくなって、街でかわいい服を少しだけ買って、少しだけ仕事して、たまごボーロ分け合って食べて、少しだけの恋愛があって、少しだけ争いと仲直りがあって、春が来て夏が来て春が来て冬が .... 未だ血圧の上がりきらない朝
乳白色の靄がかかった意識の西側から
コーヒーの香りが流れ込んでくる

オールを失くしたボートさながら
廊下をゆうらりと彷徨いながら
食卓のほとりに流れ着く
 ....
○「今日」
年を取ると
今日が「何日」というのを
言えなくなる

○「人生の季節」
若いときが
さまざまな人との出会いを通して
人生を豊かにしていく季節なら
老いたときは
さまざま ....
AB(なかほど)さんの自由詩おすすめリスト(2134)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
小悪魔- リリー自由詩7*23-8-3
落書き- たもつ自由詩14*23-8-3
月光頌(らいこう29)- れつら自由詩3*23-8-2
虹色アゲハ- 千波 一 ...自由詩223-8-2
八月の幻影- ryinx自由詩10*23-8-1
鼻毛_それから- 殿上 童自由詩223-7-30
怪異のはだえ- ただのみ ...自由詩5*23-7-30
reveairth_enghage_ean_reings.- 竜門勇気自由詩1*23-7-30
夏風邪- たもつ自由詩523-7-30
- 日朗歩野自由詩5*23-7-29
小さな部屋にて- 塔野夏子自由詩11*23-7-29
太郎新聞が行くよ- アラガイ ...自由詩9+*23-7-29
失う夏のソネット- 佐々宝砂自由詩6*23-7-28
- 夏井椋也自由詩5*23-7-28
ザザザ- soft_machine自由詩8*23-7-28
しじみ汁- ナンモナ ...自由詩4*23-7-26
スストアで- たもつ自由詩10*23-7-26
独り言7.25- zenyama太 ...自由詩7*23-7-25
草を刈る- 日朗歩野自由詩11*23-7-24
此処- 夏井椋也自由詩6*23-7-24
独り言7.23- zenyama太 ...自由詩3*23-7-23
惚けの呪法- ただのみ ...自由詩5*23-7-23
名残り- たもつ自由詩5*23-7-23
FIREBALL(ファイアボール)- ひろのふ自由詩1+23-7-22
※五行歌_四首「後悔しても_後悔を味わう」- こしごえ自由詩8+*23-7-22
夏の日のプレリュード- そらの珊 ...自由詩11*23-7-21
裏路地- たもつ自由詩7*23-7-19
プーチン来世- 片野晃司自由詩11+23-7-18
食卓に朝を置く人- 夏井椋也自由詩14+*23-7-15
独り言7.14- zenyama太 ...自由詩5*23-7-14

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72