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しずまりすきとほる
時空の畔に佇み
流れゆく無常
観て居ると

行方知らずのあの方
秋の透明な風に
吹きさらしのまま
駆けて来る 薄明の途を
長く華麗な影を引き連れ

しずまりす ....
それから
ごめんなさい
ありがとう

銀河の岸の公園にある
古びた青色のベンチに座り
星々をぼんやり
眺めていると
向こうから小鬼がやって来て
私の目の前でにっこりほほ笑み
「こん ....
あなたを音にする
わたしも音になる
狭いけれど
小さく響き合う
梨の実のように
透きとおった瞼に
指先で触れてみる
それだけでもう
抱きしめている

古い通り
澄んだ廃屋 ....
あすは大事なひとに会う
あかりを落として伽羅を焚く

あすでくるりと生きざま変わる
あかりを落として伽羅を焚く

あすでくるりと生が変わるなら
いまのわたしは今宵かぎり
さいごのわ ....
時には
仕方無いこともあるが
私は
選んだのだ
命を
 
 慈悲とつれあって深夜のスーパーを歩いた
 あるいは慈愛とつれだって萩の花をばらまいて歩いた
 おれたちにとっての幸運が猫のしっぽであったような、
 あるいは取り残された者たちの最 ....
地球は青いだけじゃない
生命の熱を感じる赤色や
全てを優しく包み込む黒色
身体を潤す美味しい水色がある
そして醜く汚い人間色も
ここは色とりどりの世界

玩具のミニカーに乗りたい、と
息子が言うので
助手席に乗せてあげた
エンジンが無いと動かない仕組みを
なるべくわかりやすく伝えた
息子は勉学に励み
大人になって
ミニカーに ....
膣は穴じゃない
日頃、閉じている扉の向こうにあるものは
それは穴じゃない
迷いこんだ樹林の枝を入れるべき穴はない
天空に唾するとき岩の戸は閉ざされ空が落ちる
雷鳴 豪雨の闇の中 
あれは穴 ....
考えたらすごいことよね
昭和 平成 令和と 3つの時代を生きてるのよ
昭和生まれが明治生まれの人を見て驚いてるのとちょっと同じ感覚かしら


私が生まれたのは昭和51年 西暦でいうと1976 ....
もし足立区がガザ地区だったら
常磐線を使う人は
とても大変だなと思う

そう考えるとガザ地区が
足立区だったら良かったのに
とも思う

足立区の人は幸せを噛み締めて下さい
手はさわり
落ちていく
あたらしく
たどりつく波
その波のかたち
平日の空気を
涼しい寝台特急は泳ぎ
車体を残して
溶けていく

あなたは積木の
手本をしている
手は繰 ....
アラームの鳴る朝はいつもくびまで浸り
電柱をたよりにからだをとどける

夜中に
空気を入れかえようと
窓をあけ
寄せる金木犀のかおりに
みちていく
いつもの朝から
今日は
水平線ま ....
立った 残念、捻挫だった
たった ざんねんねんざだった


白く溶けたい 月に気付いたけど黒し
しろくとけたい つきにきづいたけどくろし


「誰?」眩しい月の中 魚の傷、石踏まれた
 ....
目を
つむると
鳥の声が
聞こえて
ここに在る私

在るものは
在るのだが
在るからといって
在るとは限らない
愛の姿を
追えば
逃げてゆく
だから
見守る
愛の姿を
 ....
食べることは生きてる証し
我が人生は、食べることが目的
──でもないけれど、
事実は、かなりそれに近い

さて、今日は何を食べようかな?  

中華そば大好き
煮込みハンバーグ激ウマ
 ....
観葉植物に餌をやり忘れて
餌はやらなくていいんだよ、と
言葉で教えてくれた人がいた
階段のよく晴れた踊り場のあたりにも
エタノールの匂いがしていて
その間、何本かの準急列車に
乗り ....
  めざめ



なにか黒っぽい

いくえにも重ねた

すき間だらけのガーゼ的なにかに

ゆっくりと眠りは

溶かされ絡まりながら

そろそろ吐きだされそう

視界の芯 ....
試着をし続けている間に
ぼくらはすっかり
年を取ってしまった
兄は定年退職を迎え
父と腹違いの叔父は
ベッドから起き上がれなくなった
会津に帰ると言って聞かないのよ
叔母が愚痴を ....
これは骨
これは皮膚
血もある肉も内臓もある
食べたことはないけど
食べたら美味しいかもしれない

これはぶよぶよ
これはどろどろ
よくわからない生き物で始まった
すぐに名前がつけら ....
もうひとつの夜の街が動き出す
灯火はみな偽蛍
背筋を伸ばした猫は
糸を池に垂らしてザリガニを釣り
夢遊病者たちは公園に集い
おとがいを比べ合う
看板描きの落としていった
無邪気な絵筆は
 ....
ずっと夜に引っかかっていたい
蜘蛛の巣の落ち葉みたいに
まさぐる闇に身をまかせ
ふるえながら黙ったまま
水中に咲く花のよう
静かに息を
ひらいてとじて
やがて夜光虫が模様を描き出し
嘯 ....
静かに狂う
私を
認めつつ詩を
書いていたのであった
私は昔

こころの底に
流れていた
川の音を
ずっと聴いていた
生まれることが出来なかった私の子は
愛を知ることもなく
や ....
ひとつひとつ
背中が消えていく
街は少し
そのようなところ
空っぽのエンジンを載せて
車がいつまでも
変わらない信号を待っている
きっと
そのようなところ

駅前で酔った
 ....
今日は風が強い
全てを吹き飛ばし
音を撒き散らす
このままずっと風が吹けばいいのに
私の嫌いな大人達を
どこか遠くへ吹き飛ばして
私の目から消してほしい
そして風の音で
大人達の人間を ....
かつて私は
小鬼だった。
銀河の岸でありがとうと
私に手をふる小鬼も
元気である
理由もなく濡れるのが嫌で
だから雨が嫌い
蔑まれてでも私を救ってくれた
その人から逃げ出して
遠い軒の下
晴れ間を待っている

だから世界に雨が降る
だから世界は濡れたがる

今日 ....
猫が液体なら
花は気体だ
空が固体なら
あなたは液体だ

あなたは卵を茹でながら
何処へ行こうか考える
アンドロメダは遠いけど
映画館ならすぐ行ける

あなたは景色で映画を選ぶ
 ....
いくつもの
物語の
すべてが語られて
ひとりの人として集められて
終わるころには
陽の光から逃げるような
細く長い影が
やっぱりひとつ
薄く 揺れるだろう

生まれてからは
笑い ....
罠にかかった小鳥を
まだ暗い空に放した
迷いのない姿にほっと胸をなでおろす
百のけものが
身体の中で溶けて通らなければ
どんな鳥も放せない

太陽が空を焼きはじめるのを
部屋の影から見 ....
AB(なかほど)さんの自由詩おすすめリスト(2134)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
BEFORE_AND_AFTER_SCIENCE_- ひだかた ...自由詩323-10-28
銀河の岸の思い出より- こしごえ自由詩4*23-10-26
愛おしい- たもつ自由詩423-10-26
伽羅を焚く- 福岡朔自由詩4*23-10-26
※五行歌「選んだのだ_命を」- こしごえ自由詩5*23-10-25
黒犬の眼球- 中田満帆自由詩623-10-24
いろいろないろ- リィ自由詩1*23-10-22
落とし穴- たもつ自由詩723-10-22
膣は穴じゃない- 松岡宮自由詩8+*23-10-21
昭和という時代に生まれて- 涙(ルイ ...自由詩5*23-10-20
東京都ガザ地区北千住- 花形新次自由詩223-10-19
積木- たもつ自由詩723-10-19
いつもの朝- wc自由詩323-10-18
ヨル回ルヨ(回文)- 水宮うみ自由詩2*23-10-17
共鳴- こしごえ自由詩2*23-10-17
世界の果ての卵かけご飯- atsuchan69自由詩13*23-10-15
夏の予定- たもつ自由詩7*23-10-15
めざめ- soft_machine自由詩5*23-10-12
試着室- たもつ自由詩623-10-12
してしまう生活- 妻咲邦香自由詩6*23-10-10
よるのぜんまい- そらの珊 ...自由詩10*23-10-10
夢魔の膝枕- ただのみ ...自由詩8*23-10-8
未来の私の影- こしごえ自由詩6*23-10-8
街路樹- たもつ自由詩323-10-8
消したいもの- リィ自由詩2*23-10-6
※五行歌「かつて私は_小鬼だった。」- こしごえ自由詩4*23-10-6
私とマドリ- 妻咲邦香自由詩5*23-10-6
液体- 夏井椋也自由詩10*23-10-4
郷愁_二- 乾 加津 ...自由詩11*23-10-3
朝の天使- soft_machine自由詩723-10-2

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