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いや、むしろ語れないほうがいい。
あの空をみる
黒水晶の
あの空をみろ。
蒲公英の繊毛には色がある
白色は視覚化されるが
赤、青、紫、橙は花の妖精しか見ることができない
その色によって着地点は既に決められている

人間の心も同様である
人間の妖精は太古に滅んだ
 ....
吐き出すだけの私だ。
ゴミ箱は逆に溜め込むしか能がないが、
誰かに空にしてもらえない限り、役には立てぬ身だ。
明日誰かの役に立ちたいと思うがために溜まった思いを吐き出す必要が私にはある。

 ....
台風のあと散らずにいた
白い小菊の花びらの中に座り
濡れた髪など乾かしながら
やっとひとごこちつく
清涼な香りに
生き返るここちする

草むらで横たわった猫は
生き返らなかった
その ....
ジョン・ケージのような一陣の風が
時折吹き抜ける早朝に
雨は既に止んでいた
誤算を重ねて扉が鳴る
別にゴジラがいるわけでもなかった
父と母が降りて来る
バナナを食べる父
私はバナナを決し ....
投票の後に
プロジェクトAばかりを
見て居た
でも私は
プロジェクトAの見栄や
プロジェクトAのワイルドな間を
厭うので
プロジェクトAそのものを厭う
空と海を見つめると
雨が落ちて ....
ひと晩中
雨が降ってる

長い夜を
長い雨が
覆い尽くして

時が
止まったみたい

許すよ

とか

許さないよって秋の会話が
心の中に始まって

私は目の前が水浸 ....
紙の上を動き回る鉛筆が面白くて
描いた絵が動いたら面白いのに。と
いつしか思うようになった。

クレヨンと鉛筆を握り続けた幼い手と
走り続けた先で見えたもの。

ここにいる証を残せるよう ....
県道沿いの山は粘土質だ。
いつも湿っていて、
一歩ごとに靴底へべったりと張り付く。
私は墨染みた卒塔婆を背負っては、
暗き夜に忍び歩く。
夜露は私の身体をぬらす。
ぬれながら、泥で汚れなが ....
こころ美しく 生きたい
誰かの幸せを うらやんだり
今日 私にできること
生きていくこと
 
泣き出しそうな曇り空
子供の消えた公園
何も伝えずに
貴方は逝った
すべての死者が私をい ....
なにかを
おおきく まちがったんだろう。

ふつうに
生きると いういみわからないなんて。

たにんとは
ちがうしあわせ のぞむこころはいやしいのか。

とおいそら
みつめつ ....
風邪を引いたら桃缶と相場が決まっている家庭で
炬燵に蜜柑を乗せる程のステータスには包まれなくて

冷風を待ち侘びながら真夏に食べた冷風麺は
かの土地で「冷やし中華」と呼ばれた風

素材 ....
ロバートは売れない小説家
それでも彼は諦めない
波乱万丈の人生が
彼を大人にしてしまった

ロバートは少々太り過ぎ
誰も指摘する人はいない
ざらざらの肌と黒い巻き毛
見栄えのする外見で ....
はなしたいはなしたくないはなしてよたわむれにつきはなさないねこ〈小品四篇から成る戯れ〉


通じない話:psychopathy

話したい
話したくない離してよ
戯れにつき
離さないね ....
{引用=ひび割れ}
雨音は止んだが
雨はいつまでも
乾くことのない冷たい頬
満ちることも乾くこともなく
ひび割れている
  悲しみの器



{引用=天気雨}
泣きながら微笑むあ ....
詩が鳥にならないので途方にくれています。羽ばたかないのです。目的地があるわけではないけれど、もう魚は泳いだのだから鳥にだって飛んでほしいのです。その次には兎に草を食んでほしいのだけれど、そこまでで一カ .... はがされたばかりの空が、海が。詩へんをついばんだカモメのくちばしを読めばことばはなく、この街は。木洩れた庭先に女の子が水やりをする、ひかりに水をあげているの、と首を傾げる。チグハグなあいがまっ .... 知らない季節に
知らない人とすれ違う
のっぺらぼうの街を
毎日、行ったり来たり
そのうちに
私には顔が無くなって
泣くこともできない
ぽつぽつと
仕事に行ったり来たり
そのうちに
 ....
朦朧と夜を徘徊した

あの日眺めていた月が堕ちてきて

治水が入れかわる

二日目には

新しい月がうまれた
公園には裸体がある
川のせせらぎの裸体に
虫の鳴き声の裸体
私もまた人間の裸形となって
身体中から言葉をこぼしていく
仕事の息継ぎのように
溺れまいとしてとった休暇
ここには社会がな ....
笑い声は好きじゃない
怒鳴り声も号泣も
演説も告発も
講壇やテーブルをガンガン叩くのも

古い写真の笑った顔が好きだ
どこかの いつかの 誰かさん

笑い声は好きじゃない
だけど幼子 ....
ウッドデッキの
木と木の間の細い隙間に
花びらがすすっと入っていくのを見た
少し離れたところから
目を凝らすと虫が抱えていたようだ
蟻にしては大きかった
ごく小さめの細身の黒っぽい蜂の ....
未知へ
タクラマカン砂漠を越えて
間氷期のほそい水系が
稀有のしばりとなるあたり

雪豹の瞳 罅割れて凍る水晶体
天山山脈から崑崙山脈へと
迂回するいのちの循環 
毟り取られた緑の草原 ....
夏の暑い日
しょっぱいおっぱい飲みたい
ぼくは泣いているのに
どうしてひとり置いてくの

病気がちな ぼくを
病院まで連れて行く
握った手が いつもより固く繋がれて
いつもより ....
土曜の昼下がり

アスファルトの水溜まりに

蝶々が舞っていた

ひらひらと ひらひらと

白線を追いかけ舞っていた

捕まえようとすると

ひらひらと飛んでいった

傘が ....
木々が襟を立てて拒む間
風は歌わない
先を案じてざわざわと
意味のないお喋りを始めるのは木
いつしか言葉も枯れ果てて
幻のように消えてしまう
すっかり裸になると
しなやかに 風は切られて ....
捨て石を書こう
ほらこんな形
見てごらん
ありふれてる
どこにでもある



誰かが、
僕が
君が



石を投げる




土煙
草の根
花びら
しも ....
ガラスのように光るその蛇は
青草の影を躰に映し
すべらかに移動していた
怖くはなかった
わたしを無視して
まっすぐ母屋に向かっていくので
なんとか向きを変えさせようと
木の枝で
行く手 ....
幸せになって
たいせつなお友だち

惜しみなくきれいなおいしい
飴をくちづけたい
そんなものまだ
わたしのなかに壊れきらず
のこっているならば

幸せとはなんだろうね
つらつらして ....
珈琲の渦の奥に一つ
小惑星が沈んでいます

あれは浮かんでいるのです(彼方側では)

音は滴り落ちるので
雨さえ頭上へと上がってゆきます

すべての事象があべこべなのです(此方側では) ....
AB(なかほど)さんの自由詩おすすめリスト(2132)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
馬鹿でも詩話かける- ツノル自由詩317-11-27
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ゴミ箱の一生- マリア・ ...自由詩317-10-30
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早朝- 間村長自由詩1017-10-30
溺死(居る、入る)- 間村長自由詩6*17-10-29
水と水の間- ガト自由詩4*17-10-19
夢のあと- 梓ゆい自由詩217-10-19
卒塔婆を背負いて山をゆく- 渡辺八畳 ...自由詩1217-10-18
ちいさな日- umineko自由詩4*17-10-16
なにもかわらない- 秋葉竹自由詩2*17-10-16
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ロバート- 無限上昇 ...自由詩617-10-15
猫が月と会話をするためのいくつかのピース/即興ゴルコンダ(仮 ...- こうだた ...自由詩1*17-10-14
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のっぺらぼうの街- かんな自由詩4*17-10-11
のっぺらぼうの街- 小原あき自由詩10*17-10-11
月よ哭け- ツノル自由詩3*17-9-28
東ヶ丘公園- 葉leaf自由詩317-9-21
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ウッドデッキの細い隙間に- Lucy自由詩17*17-9-19
水系- 白島真自由詩13*17-9-18
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蝶々- 星丘涙自由詩7*17-9-9
風の痛点- ただのみ ...自由詩18*17-9-6
捨て石- 黒田康之自由詩217-8-27
優しい人- Lucy自由詩18*17-8-26
- 田中修子自由詩12*17-8-25
加速する山羊の角- 黒崎 水 ...自由詩7*17-8-23

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