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スペースシャトルの打ち上げが映っていた
アトムや鉄人28号の時代から ずいぶん経っているのに
いまどきロケット噴射とは なんて野蛮なイメージだろう
ぼくは未来からきた人のように かんがいぶかく
 ....
夜には似合わないのに
とてもきれいに見えた
スカイブルー
じっと見つめていると
吸い込まれそうに
青くて
青は
海も
空も
青いから
きっといつか
還ってゆくところも
青いのだ ....
ところで
夕暮れはもう間近に迫り
みんな精一杯に迷っているので
その足元を照らす明かりも
その足で踏みしめているものも
記憶は近さも見せないくらいに
空で燻るものだから
こうやって今日も ....
うすい月が窓までおりてきて
わたしの絶望を笑うのだった
からっぽになったところで出発だ
ほんとうの旅は いまからはじまる
なんて こともなげに言うのだった
日が落ちて 暗い川に
すう とよぎる物がある
魚のひれに
背の高い草
それから
釣りのおじいさん
長い棒で
水をかき
橋をくぐる

なにがみえるのか
なにがきこえるのか
波紋と ....
しらない をおいかけたら
からかうように空をすべった
梅雨のあいまの明るい風に
しらない しらないと
はしって逃げた

いつだって
しらない は遠く
つかめそうな距離でも
生卵のよう ....
一日に一回
空は夕焼けに染まる。
晴れていたなら、だけど。もちろん。

夕暮れてゆく世界は私の手の中にあって
私は一杯のコーヒーを飲み干すみたいに
簡単に
それを飲み干す。

でも確 ....
時間を移動する物体がある
精神を乗せた物体である
「超低速」といっても
時間と同じ速さである
ただし3分遅れている
それが僕
ゆえに僕は3分遅れている
産まれてからずっと

     ....
カギっ子を見た

21世紀のこの時代に
まだカギをクビからぶら下げているんだな
って、感心する一方で
とてもなつかしい記憶がよみがえった


かく言う僕もカギっ子だった

両親が共 ....
ジャララ
6月の弾力はぼくらを弾ませる水力が
そこらじゅうで揮発する
近すぎる誤解を向日葵の種の側に埋めたりする

ジャララ
太陽の方角を追い続けていくことも
ぼくらには必要なことかもし ....
すべてが終わると
その町にも銃を担いだ人たちがやってきた
彼らはこの国の言葉や
この国の言葉ではない言葉で話すものだから
町の人々はますます無口になった

少年は喧騒と沈黙でごったがえ ....
なんてことはないんだ。

今朝、母は雪を見ながら(正確には彼女にしか見えていない雪だ)卵焼きを作った。
キッチンに立つ母を見るのは久しぶりだけれどやはり、しっくり、とくる。
料理をするために洋 ....
土の匂いに目を覚まし
光の朝に種をまく
爪の先に腐った葉が入り込み
くちゅりと匂う
一緒に植わっていようかな
れんが塀に背を預け
足を埋めて空を仰いだ

となりにはトマト
誰かの植え ....
恋をしたら
ひとはみんな
詩人になるっていうけれど

詩人のつもりのぼくなんて
いつまでたっても
恋ができないのでした


六月の
ベルベットの小道を
今夜もぼくは歩きます

 ....
隻眼の花にこぼれる
はじまりの波のはじめから
めぐる魚からほどける光
片方の目はまばたいて
沈みくるものを受け入れる


敗れつづけてなお勝つものがあり
不幸せの上に成り立 ....
ええ レモンの花は咲きません
ええ こがねの柑子も実りはしないのです

くらい森に目立つのは
変にほうけたタケニグサ
それからキノコ
ススキの穂

でもあのはるかかなた森の奥
湖があ ....
思ったよりも駅から近くて
古いけど
コンクリで出来てる
アパート

問う
問う
自分へのいろんな

振り切れれば簡単なこと

電車の音が聞こえて
窓を開けた
見えないけど
 ....
太鼓橋が渡れない

友達が言うので
回り道を教えてあげたら
来なかった
さつきに許されないうちは
五月をさつきと呼ばない
ことに決めた
さっき

しどけ
ぼんな
あいこ
こごみ

その不思議な名前の来歴は
山に入る者だけが知っている
雪解け
呪文 ....
いろんな気持ちを煮込んでいたら
すっかり煮詰まってしまった
僕はふつふつと夜にとけてしまいそうになる

お腹もすかない
最後に口に入れたものは何だったか
そんなことを思い出す気力もない
 ....
                   − 素子へ、特別版 −


子供の頃は戦後のモータリゼーションが
発展し始めた時期で
うちの車は初代パブリカのデラックス
その頃は車のグレードと言った ....
その時 私は恋をしていた
好きな彼が眼の前にいて
その無邪気な笑顔は 私の胸を締めつける

彼の打ち明け話とは 苦痛極まりないもので
そうね、彼女は女同士でも信頼できる
などと私に言わせた ....
さかさまつげ と診断され
父に手をつないでもらって
眼科に通って いた頃

診察してくださった先生は
遠くをみつめなさい と言った

遠くの山の緑 遠くの景色を
とても 眼にいいか ....
母をおくる と
おそらく
わたしの半分が終わる

半分が終わる と
わたしには
守るものがたくさんあって

後戻り
できないことも
また
たくさんあるのを知って

さみしさの ....
ぼくらは、とかく秒刻みでしか生きられない
ようにできていて
あわただしく
世界は今日も明日へと足をすすめる
そこに待っているたったひとつも
ぼくらは知らない

世界はどうしてか
いつも ....
鍵を拾った

それは確かきのうの鍵

みつけたおかげでおもいだした

なくしたおかげで見つけだした

見たくないから飲み込んだのに

みつけちゃいけない 捨てたはずの鍵

あふ ....
「おやすみ」という言葉は
「さよなら」よりも痛い
貴方がたった独り わたしの手の届かない夢に堕ち
幻影達と 誰も知り得ない言葉を仕草を表情を交わすのを
わたしはとめられない

「おはよう」 ....
じかんのかんかくが
すなにまじって
とうめいのいれものから
こぼれる








きそくただしいせいかつのなかから
あるじゅうだいなことのしだいを
つつみかくさずあ ....
いつものファイブコールで
留守録に替わったとたん
がさがさとなにやら
騒がしい摩擦音

あ、おはよ、って言っても
何も答えない

切ったつもりの携帯が
つながったままなんだ
あなた ....
江戸っ子の
おきゃんといなせがくっ付いて
魚屋を創めたよ
時々遊びにいくと
人工甘味料のだけの
昔はそれしか無かったんだ
オレンジジュース
好きなだけ飲ましてくれた
 ....
AB(なかほど)さんの自由詩おすすめリスト(2100)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
そろもん(映像の話)- みつべえ自由詩905-7-27
スカイブルー- チアーヌ自由詩705-7-25
水底の、走る船の- 霜天自由詩1205-7-19
そろもん(月夜の話)- みつべえ自由詩1505-7-14
暗い川- 竹節一二 ...自由詩1205-7-13
しらない- 竹節一二 ...自由詩805-7-11
PRESS_ENTER■- 佐々宝砂自由詩11*05-6-13
寓話_超低速時間移行機- クリ自由詩4*05-6-9
前略、京都駅で見かけた茶髪のカギっ子へ- ヤマト自由詩8*05-6-3
現代詩フォーラムに書く詩人達に捧ぐ「ジャララ」- tonpekep自由詩7*05-6-2
すべてのあとで- たもつ自由詩4705-6-2
かすみそうを送る- 吉原 麻自由詩11*05-6-1
いきる- 竹節一二 ...自由詩3*05-5-30
恋をしたら- 青色銀河 ...自由詩905-5-29
ひとつ_小さな- 木立 悟自由詩405-5-21
ミニヨンならざる者の歌- 佐々宝砂自由詩605-5-21
引越し- チアーヌ自由詩705-5-18
太鼓橋- チアーヌ自由詩805-5-17
さつき- 岡村明子自由詩205-5-16
朝焼けカレー- ベンジャ ...自由詩7*05-5-5
スタンダード- 大村 浩 ...自由詩55*05-5-4
恋の時間- 自由詩7*05-5-1
とおくを_みつめなさい- 砂木自由詩58*05-4-20
母をおくる- umineko自由詩31*05-4-19
おにごっこの、- 望月 ゆ ...自由詩7*05-4-10
かちり- かぜきり自由詩2*05-4-7
ゆるして。- 桜鬼弓女自由詩205-4-6
月夜- 捨て彦自由詩205-3-28
だけどなんて遠いんだろう- umineko自由詩1*05-3-26
オレンジジュース- あおば自由詩3*05-3-26

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