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8憶光年離れた所から
昼寝中の僕の所へ
死んだ母親がやってきた

わざわざ
「もう、あなたのことを守れない。」

言いに来たのだ
天井に映る暗い顔

約束が違うな
思いつつ
 ....
西で三角形がもえつきると
靴ひもはぐすぐずほつれ
朝は 鳥たちの夢になる

はばたく
さいしょの一羽が泣いていて
さびしさは空をあかくした

群れは ゆっくり
ゆっくりこま切 ....
雲の切れ間から
青が光って覗いている
俺はくたびれ脱力して
道端に腰掛けている
わけの分からない宣伝カーが
ゆっくりと通り過ぎて行く
ひんやりと動かない空気
傾きかけた太陽
何も変わら ....
いびつに切り貼りされた現実の、ぺらとぺらのすきまにきみはしがみついていた。きみの顔をのぞくこの瞳はさながら怪物に見えるだろうか。差し出した爪の先を巨大な肉切り包丁とたがえるだろうか。鏡なんて当てになら .... ○「情報過多」

朝インターネットでニュースを見て
それをまた朝の新聞で読んで
それをまた朝のテレビで見て
それをまた昼のテレビで見て
それをまた夜のテレビで見る
リタイアすると情報過多 ....
遠い声を聞いた 海の底のようなはるかな声だ
耳に残る 今はおぼろげな記憶のようだと
貝殻の奥にある秘密の旋律のようだと


遠い道を歩いて抱いてしまった憧れに逢いに行く
人々が集って来る  ....
クロワッサンの
生地を丸める時

過去と未来を
決めなきゃならない

左に置き忘れた
約束は
右へ向かってく
希望の尻尾と

同じ味なのに
心が違う

クロワッサンの
生 ....
半球を描いて
鰯雲が流れていく
哀しい目の名無し人は
気付けば人波に逆らって
鰯雲の後を追う

途方に暮れてあてどなく
ただひたすらに勇気持ち
座(すわ)ろうとすると
私の椅子に浣腸の指が
置かれて居て座(すわ)りづらかった
しまった旧石器人に浣腸された
新人のクロマニヨン人である私は
普段から旧石器人である
旧人のネアンデルター ....
 よく晴れた十月の午前
 山の上の一軒家にひとりで住んでゐる松倉さと子さんのところに
 郵便局員がたずねてきた。

「ごめんください、お届けものです」
「あら、何でせう」
「どうぞ ....
雀ほどの大きさの塊が手の中にある。線路に沿って歩くと片側がコンクリートで補強した斜面になり、さらに行くと竹藪の奥に家屋や井戸が打ち捨てられている。その先には登山道に続く道端に白い花の群生。あそこまで行 .... ゴールデン街の飲み屋には
色褪せた「全員野球」のお守りが
ぶら下がり
小窓のぬるい風に、揺れていた
灰色のまちが

悲しくも懐かしくも

なさそうに佇んでいる

言葉でそれをとらえたとて

電車からじぶんの職場を

見てゆき過ぎるようなものだ


世のため人のために君は生き ....
俚諺

…た、たぬひこ?

なんや、おまえかいな
もっとこっちき
なんでだまるん

こおへんときいひんの五段活用に、ばあむくうへんも
いっとこか? いちおう

でもな、
神木隆 ....
白梅/

三月の梢に白梅が一輪

打つ、打つ、秒針が打つ
朧夜の風は一握の砂
一握の砂は白梅の香
散る、散る、白梅が散る

白梅の梢に静寂が一輪



竪琴/

月の寝台 ....
わたしの 中の 美しい言葉よ
わたしの 中の 憎しみの言葉よ
わたしの 中の 哀切の言葉よ
わたしの 中の 怒りの言葉よ
わたしの 中心 全ての想いを
燦き 輝き 憤って 震えよ
燃え上が ....
多彩ないい句が出来たので
私は回って回って回って喜ぶ
市電がイチョウ並木の間を縫う様に
行けば車窓から見える田圃よ生きろと
思う、稲穂、刈田、稲雀など
季語もいっぱい
ちょっと前まではもう ....
水門が開くと 溜まり水が 一気に落ちる

白く泡立ち 轟音と共に せめぎ合って 混ざる

やがて静まり ゆっくり下る

水門が閉じると 鴨が ウグイが 水苔を食べに集い 鋭気を蓄える

 ....
雨のひと粒は私の涙
あの夜の排水口にするりと流れた
今日の雨は
あなたの肩を湿らせましたか

今日の雨はあいつの一滴
アパートの窓からじっと見つめる
今日は外には出ないと決めた日
傘に ....
鬼の頭に恣意的な物を感じ
旧石器時代にマユごもる私
恣意的な札ビラにも納得出来なかった
私は異常な差異を制御できず
植物が茂る秘境を目指した
「旧石器時代は植物相が豊かだったんですよ」と
 ....
マスカットの中には

小さな 赤い心臓が

微かに 鼓動していて

薄い 綺麗な黄緑色の中に

その心臓の赤が

微かに 透けていて

あまりに 綺麗で

ぱくりと 食べて ....
夕べのそらの木の下で
かぜふくしげみにひざをかかえた
おれの顔のちいさい一人がすわっている
きまじめな面つきの
むかしのテレビドラマのような
ひどく地味なふうていで
(なあに 貧しいだけさ ....
月夜
そのまんげつの
スーパーマーケットみたいなかなしさ
まるく あかるく
孤独で 遠い

タクシー
今すぐに運んで
わたしの足が濡れていても
乗せてくれますか?
いつぽんの川がながれてゐる。

川べりの道は夏枯れた草に覆はれてゐる。

川はゆつたりと蛇行して その先はうつすらと 野のはてにきえ

太古の記憶へとつづいてゐる と村びとたち ....
そうか

おまえもひかりが好きかあ

すりガラスのむこうに

みつけたよ

そうかヤモリくん

おまえもひかりが好きなんかあ


かなしむことはないじゃないんだよ

わか ....
赤い線が
皮膚の上に浮かび上がる
今朝
バラのとげが作った傷が


わたしのからだの中の
赤いこびとたちが
あたふたと
いっせいに傷をめざして
走っていることだろう

猫を飼 ....
三日前、一度だけ会った新聞記者が
病で世を去った
一年前、後輩の記者も
突然倒れて世を去っていた
彼の妻とは友達で
今朝、上野の珈琲店にいた僕は
スマートフォンでメッセージを、送信した
 ....
いつの間にか落ち込んで、本棚の隅に引っかかっていた文庫本を見
つけた。手に取って頁の目地に溜まった埃を払う。

金沢市片町1-1-23 07**−61−7950

古い住所のその ....
便器の渦から助けた蜘蛛に
自己満足という名をつけて
窓も餌も無い場所に張られた巣を
ぼんやりと眺め泣いている左目
むごい位置にゴム印が
落ちて居た
押すと五重塔が現れて
今を更新する
ケーキが食べたい願望を
不自然に抑圧するのも
不健康だから
五重塔のてっぺんのカラスを
目指して昇って行けば
柿 ....
AB(なかほど)さんの自由詩おすすめリスト(2132)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
約束- ゴデル自由詩3*18-10-19
- はるな自由詩518-10-19
道草- ひだかた ...自由詩13*18-10-18
親愛なる虚像たち- 青花みち自由詩3*18-10-17
独り言75集_- ホカチャ ...自由詩118-10-17
遠い集会- 石瀬琳々自由詩18*18-10-17
- ミナト ...自由詩318-10-16
名無し人- ひだかた ...自由詩6*18-10-16
失望した- 間村長自由詩5*18-10-15
やさしい世界の終はり方- 石村自由詩26*18-10-14
南の信仰- 春日線香自由詩10*18-10-13
お守り- 服部 剛自由詩4*18-10-13
誰かのために- ペペロ自由詩318-10-11
ぺぷふみソウル- nemaru自由詩1*18-10-9
白梅/竪琴- 新染因循自由詩4*18-10-8
コトバ__/__言霊- beebee自由詩15*18-10-8
俳句- 間村長自由詩8*18-10-7
閘門物語- むっちゃ ...自由詩6*18-10-7
誰のためにもならない- 福ちゃん自由詩118-10-5
秘境を目指す- 間村長自由詩6*18-9-30
黄緑と赤のゆめ- 赤椿自由詩418-9-24
ちいさいひとり- 「ま」の ...自由詩7*18-9-23
月夜- はるな自由詩318-9-22
小さな村で見た- 石村自由詩22*18-9-20
さよならヤモリくん- ペペロ自由詩118-9-20
猫とバラ- そらの珊 ...自由詩25*18-9-19
光の欠片- 服部 剛自由詩1318-9-18
片町書店へ__/__悪戯電話をして- beebee自由詩11*18-9-16
ノート(空白)- 木立 悟自由詩418-9-15
ケーキ- 間村長自由詩10*18-9-15

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