すべてのおすすめ
命の外側で雪は軽やかに息をしながら降っている
どこからともなく、螺子を巻かれたわけでもなく、
静かに乾き、ひとつの可能性のために降り積んでいくかのように

しらんだ冬の
おっとりとした、
 ....
 入場券だけ一枚買って
 立ち入ってみたプラットホーム

 あなたが好きな場所だと
 教えてくれた
 京都駅の新幹線のプラットホーム

 鉄道駅でもここにいる
 人たちの雰囲気、
  ....
夜更かし癖 いつのまにか夜の民

予約炊きのご飯 未明のレトルトカレー 
幸せな形は丸皿 色は様々 多様性の奇跡

豊かなスパイス感 香り、胸いっぱい
銀のスプーン 掬ったら湯気 頬張る  ....
バターの日
強ばった手足に蜜を塗り
小鳥たちに愛を与える

ナイフ、なにも
切らないでいられるうちは
美しく澄んでいて

でもわたしたちには生活がある
パンもバターも熊の夢も ....
 空がおわる

 その日きみと鳥になり
 おわった空をわたる

 海がおわる

 その日きみと貝になり
 おわった海をすう

 嘘がないことば
 或いは
 研ぎすまされた嘘か
 ....
冬に一度だけ訪れる夏
ぬいぐるみを窓の外に向ける
雨だったから誰も気付かない
坊主よりも優しく
木魚を食むネコ

水の出ない蛇口
庭の雪の珈琲

あなたは消える蝶々を私にくれた
 ....
三色ボールペンの
赤は忙しいから
青になりたい
黒は寂しいから
青になりたい

必要とされる日が
少しあれば良い

赤みたいに
強くはないし
黒みたいに
怖くはないし

涙 ....
くすぐったいほどに会いたい
あなたはイメージそのもの
手を伸ばせばすり抜ける
あなたは実在していないから
ただ陶酔だけをくれる
眩しく形のない憧れ


身振り手振りで伝えたい
深い虚構の 底のあたりが現実で
水面は空想





現実と空想の間に渦巻く 蚊取り線香 π生地仕様
人 は測量に熱中
人 以外は行楽に夢中
 ....
熊たちは夜をかみ砕き
蜂蜜の朝を得た
意味の羅列を踏みこえて
あたらしい夢をみるんだ

配管 像 通勤ラッシュ
茜色 ポリタンク 出されない葉書
僕の隣は空き続ける
なされなか ....
きみたちは、なにか、分かりましたか?
真空パックの魚のきもち 
ぼくはずっとみてました。
モノクロ世界をただ青く染めた夢。
  (クロかと思った) 笑っていた。
(炭水化物不足のせいだよ) ....
新しい年になったというのに
今もまた鋭いカギ爪で
あなたの無粋な投げかけを
引き裂かずにはいられない

ずっと割れたガラスの上で
銃の弾倉を描いている

6Bで真っ黒に塗ったところが
 ....
くちびる 傷つけた
悲劇 風リクエスト
胸の花袋 甘く
眠りに掻きよせ
フィルム焼く
針の短さ 反転し

綴じた無限
欲しさを 感じ
渡した筈 粗い筆
子午線

透明なかざぐる ....
・チューリップ模様の宇宙船に乗って
あの娘はやってきた
ぼくたちとは違う匂いがした

・はじめまして
あの娘はクラスの女子たちと握手をする
女子たちの手のひらから
チューリップが生えてき ....
いつもは300円のほとけさんのお花も、
きょうは900円だったらしいです。

第二ヴァイオリンって、
改ざんするものが多いようです…

やっぱり国家は解体するべきでしょう。
宇宙時代 ....
ニューヨークに人がいるね
ここはニューヨークではないけれど
人がいるね
ささやかな日々があって
日常があって
ニューヨークではないけれど
収集車が僕らのゴミを運んで行くね
話す時 ....
昔住んでいた家に居た
夢の中で
とても広い家だった
廊下を歩き
部屋から部屋へ移動した
懐かしかった

ふきぬけの階段を駆け上がり
手すりにのぼって
下を見た
 
  *

 ....
    現代詩百年の孤独


わたしのいきつけの書店ではもう何年も前から「現代詩手帖」なんか店頭在庫していない。現代詩はもう「お取り寄せ」の詩になってしまった

と嘆いたのは十年以上前のこと ....
この15年仕事しかしなかった
会社からスマホが禁止されてて
起きている時間は全て監視されてた
ちいさな理想郷が
何もかも崩れてきた年に
秋田に行った
初めて買ったスマホと一緒に
インスタ ....
核ミサイルを発射する権限を持つ人間が現実に存在するというのに
地球という惑星の上で安眠できるわけがない
知性があれば機械たちだって不安を感じるはずだ
実際、知性を持つと即座に機械は反乱を起こした ....
憑かれた顔で名前をつけて
真白い昼のわななき
くしけずられない太陽の蓬髪に

聞えるかあの空の
棺の底を引っ掻いて
瞳の梯子を錆びさせる
凍った舌の有刺鉄線が

ああ吐息の結ぼれ
 ....
塩湖の畔で
岩塩の結晶になったので
円卓で回される
爆ぜる食卓
ナミブの背骨はムニエルで
美味しく頂ける毎日です
月夜の児童公園の
砂場に胴体着陸したあとで
空っぽのバックパックを
 ....
もう心から 
笑える日は来ない

大切なものを
失くしてしまったから

それでも
朝が来れば
パンを焼き

その耳で
どこでもドアを作る

お腹なんて
空いていないのに
 ....
信号待ちをしていたら
横断歩道を渡っていく
誰かが捨てたビニール袋が
その足をアスファルトにつけたまま
滑るように
ゆっくりと

信号が青に変わる直前
ビニール袋は渡り終えて
私は
 ....
夜通し
狭くて暗い
空飛ぶ輸送機に乗って
発着場まで
みんな順番待ち
大人しくして黙って

雪の降る静かな朝に
古い鞄に必要なものだけ入れて
お弁当は少し
おやつは沢山
あげたい ....
足おと いらない
蛇だもの

瞬きも いらない
貝だもの

鉄砲 わるくない
ゆめは 急にくるしむ
鳩だもの

目ざめて気づく 一瞬は
空がひろがり どことなく狂ってた
声もそ ....
母ちゃんの作る
貧乏な焼きそばが好きだった
ソース色の麺にまぶした
深緑のアオサと、
麺にちょこっとだけ乗った
紅い千切りの生姜も
それはそれは綺麗だった
豚肉じゃなく、
海老でも、
 ....
あさっての次はしあさって
その次はやのあさって
と言うのだそうだ
その話を聞いたときわたしは
山明後日
と聞き間違えてしまった
なんて素敵な言葉だろう
今日を越え明日を越えたその向こうに ....
○「肉牛」
散歩の途中農家の飼っている子牛2頭にいつも会う
人間に食われる運命とも知らず
いつもつぶらなひとみで僕を見つめる
人間がおいしく食べるために
大事に育てていると思えば
複雑な気 ....
                    
風に揺れるさとうきび畑 水牛は浅瀬をわたり
メカニックの少女が額の汗をぬぐいながら
空を見あげるまなざし
水平線のあわいに浮かんでしずむ
そこは時間 ....
AB(なかほど)さんの自由詩おすすめリスト(2132)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
美しく雪が降る- 山人自由詩10*23-1-21
- リリー自由詩7*23-1-20
朝ごはんにはレトルトカレーを- 短角牛自由詩6*23-1-20
バターの日- はるな自由詩623-1-14
檻人- soft_machine自由詩423-1-10
ふゆあかり- mizunomadoka自由詩723-1-9
青になりたい- ミナト ...自由詩323-1-9
イメージ- 木葉 揺自由詩7*23-1-9
かりそめ八景(または、ことばの引用)- 乾 加津 ...自由詩6*23-1-6
パンの朝、蜂蜜の朝- はるな自由詩823-1-4
?(真空パックの魚のきもち_)- 暗合自由詩123-1-2
善いことの撲滅- 秋田の米 ...自由詩323-1-2
さぼてん- soft_machine自由詩422-12-31
日付の無い日記/夏、転校生- ちぇりこ ...自由詩9*22-12-31
トラらしいトラブった年でした。- ナンモナ ...自由詩6*22-12-30
日常- たもつ自由詩422-12-28
夢の中- Lucy自由詩822-12-26
現代詩百年の孤独- 藤原 実自由詩7*22-12-26
秋田の米はうまい- 秋田の米 ...自由詩7*22-12-25
屋根よ、安眠せよ- ゼッケン自由詩422-12-25
かたわの鹿- ただのみ ...自由詩2*22-12-25
青空のバックパッカー- ちぇりこ ...自由詩10*22-12-25
百年先の孤独- ミナト ...自由詩122-12-24
風の朝に- そらの珊 ...自由詩12*22-12-23
夜明け- ふるる自由詩7*22-12-22
だれ- soft_machine自由詩4*22-12-22
焼きそば- atsuchan69自由詩13*22-12-22
作り話- やまうち ...自由詩4*22-12-21
独り言12.21- ホカチャ ...自由詩3*22-12-21
キングジョー(ウルトラセブン)- 角田寿星自由詩2*22-12-20

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