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回転寿司屋に入ると
寿司といっしょにジュースの缶が回っていた
しかもプルタブはあいていて
中身が入っていない

すいません、これ何ですか

ええっと、空き缶ですが

何の意味があ ....
シンメトリーな物体は
すべて顔に見える
ということに気がついた

カーテンの柄
絨毯の模様
古ぼけた衣装ダンス
服についてるボタンのひとつひとつ

みんな息をじっと殺して
わたしの ....
ばくばくと奇妙な声で嘆いて八つ足は怯えて。

八つ足が食い散らかした誰かの足。
腕を伸ばして拾い集めるとどこかで呼子が鳴る。
あれが合図なのだとしても、
立ち上がることはできない俺には足がな ....
冷蔵庫が嫌いな人になる
それが唯一の特徴になる

ぶつ切りのチーズ
ぶつ切りのフィルム
どちらも最後には朽ち果てるので

本当なら何もない部屋がよかった
断面図はシンプルなのが ....
エレベータの中で
一人の羊飼いと出くわした
私はその羊飼いのことは知らないし
羊飼いも私のことを知らない

二人とも
なんでこんな所で出くわしたのかわからずに
どうしたものかと
す ....
不治の病にかかった

「愛している」と言おうとすると
「うすらトンカチ」と言ってしまうらしい

もう
うすらトンカチと言える君は
そばに居ない

ああ、うすらトンカチが
死語でよか ....
まず言っておかなきゃならない
これを読んでるあなたは
(あなたが誰であれ)
この雑文における「あなた」ではない
あなたと「あなた」は別人である
筆者と「私」も別人である
まずあなたにこれだ ....
お墓参りに行くから早起きしよう
しかも
いつものように バスと電車とまたバス
ということでなく
自転車で行ってみよう。

そのとおり
めずらしくみな早起きした
長男 長女 二男 三男
 ....
http://po-m.com/forum/upfile/418/070107232821.jpg
poem5
山田せばすちゃん
seba_yamada@hotmail.com

はためくもの

ネパールの
いや、みんながよく知ってるサガルマ ....
1.
「理解が世界というのなら、あまりに世界は小さい」
ブルゾンかぶって 青い瞳の彼は言う

男の人ってみんなそう
理解さえ信じてないもん わたしは

それにしても
画面いっぱいに青い ....
しずかだとおもうほど
わたしはここにいたいわけではない

となりにすわるおとこと
たわいない会話をかわしながら
わたしはよいを隠している
すきだとかあいしているとか
ねたいとか
そんな ....
画家が
夜に立っていたので
話しかけた

きっと
目はジャイプールを向き
首から下が
飾り立てた子蛙だったので

「まだ見ぬ恋人」とは
昔の恋人のことですよね?
と 聞きたかった ....
今日は見えないゴミの日だ
見えないゴミの収集車で
見えないおじさんたちが持っていく

見えないゴミのステーションで
隣の岡田さんに会ったけど
見えないので何を捨てているのかわからない
も ....
蝶々が空を飛んでいきます

信号が青に変わったので
横断歩道の白線を跨ぐ
振り返って立ち止まると
車のクラクションが鳴るので
よく見ると信号は赤だった

白い傘を差した人が歩いています ....
サナギの行列
おしなべて
コンニチハ

ウルトラ兄弟
こらえて
コンニチハ

バナナの枝房
どうもどうも
コンニチハ

洗濯バサミ
これはこれは
コンニチハ

去年の冬 ....
いまはただ
雨が降り
石にしみるまま
あけないおくで翳のかたちを追っている
ひがしの空だけが
ゆるやかに
くちびるをひらき
すきまから虹彩をのぞむ
わたしは
まるい眠りを
かきわけ ....
雑然とした東京の
とある駅前の話
そこにはリサイクルショップと
ラーメン屋しか無い
他の店もあるにはあるが
とにかく目立つのはそればかりだ
そして
そこに行き交う人々は
誰もが幸せそう ....
テーブルの上に何かを忘れてきてしまった
いったい何を忘れてきたのだろう

それは大きなもの
ではなかった
かといって小さなもの
でもなかった
賞味期限が切れそうなもの
でもなく
 ....
「ずっと恋人でいましょう」
と言って 結婚をしました
結婚をして15年
ずっと敬語を使っていますね

「待たせました」
「出来ていますか」
が好きです

ついに私達の娘は
ロングス ....
こびとは手紙の最後に
「こびとより」とそえたあと
「こ」と「び」のあいだに
小さく「い」の字を書きくわえた

しばらくながめているうちに
恥ずかしくなったのだろうか
てのひらで手紙を丸め ....
( L )

風邪の時はちゅうできないからね
と言って作ってくれたシチュー

( O )

もうそんな会話はしなくなったけれど
風邪をひくと作ってくれるシチュー

( V )
 ....
 Aさん(女性)
 Bさん(男性)


 2人の被験者はすでに
 遠心分離装置の所定位置にいる
 時間を流して実験スタート
 遠心分離装置は
 2人の被験者がその動きに気付かぬ位に
 ....
天ぷらを揚げているうちに
この世にいるのがわたし一人きりになった
キッチン
みんないなくなってしまった

父も
母も
あなたも
娘も
隣の中村さんも
隣の隣の西野さんも
裏の ....
虫歯が痛んだので歯医者に行った
虫歯を治してください
口をあんがあと開けたのはいいけれど
白衣を着たおじさんに
ここは目医者ですと言われてしまった

仕方なく
僕は自動車の整備工であ ....
二十数年前
大量の醤油を飲んで自らの命を絶った科学者がいる
それが私の父だ
いったいどれくらいの醤油を飲んだのか
警官が説明しようとすると
母はそれを遮り
私の手を引いて長い廊下を歩き ....

目覚めましたらそれはそれは
パパもママも窓の外を歩く人も皆
片方の手に小さな人が絡み付いていまして
乳白色の柔らかそうな人が絡み付いていました

五月に入ったばかりだったので ....
つらいと言わない君が
ベッドの中
一人泣いてる

淋しがり屋の私は
そんな君のこと
ぎゅっと抱きしめる

二人でいれば
何よりも心強い
例え夜の悲しみに
のみこまれそうになっても
簡単に分け与えた
朝を隔てて越えるもの
下向きになって思う空気は
まだ近く 目の中で止まらせたままの
駅の中で

何も 言えないほどには
透き通っていた
その時間僕達の足が
誰かと  ....
(一)すべてのものは

日が翳っている
四月は末日
冷たい図書館の
その片隅で


ある日、男が生まれ
ある日、死んでいった


たった二行の
歴史書が
誰にも読まれること ....
AB(なかほど)さんの自由詩おすすめリスト(2132)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
空き缶- たもつ自由詩1003-11-9
シンメトリーの法則- 卯左飛四自由詩4*03-11-7
- 佐々宝砂自由詩1*03-11-7
前日のソーダ- Monk自由詩403-11-6
エレベーターで- たもつ自由詩603-11-6
うすらトンカチと言えずに- ミサイル ...自由詩603-11-6
「私」のノンレトリック- 佐々宝砂自由詩6*03-11-5
おぼん_’86- 狸亭自由詩403-11-5
なあシロ- 青色銀河 ...自由詩1203-11-4
はためくもの- 山田せば ...自由詩803-11-4
小詩集「平日の朝の小さな映画館」- バンブー ...自由詩903-11-4
車上にて- 竹節一二 ...自由詩403-11-3
電柱の下_1時間- 山内緋呂 ...自由詩703-11-3
見えない- たもつ自由詩803-11-2
またとない別れのために- ふある自由詩503-10-31
コンニチワ袋- 湾鶴自由詩203-10-28
「しののめはあなたのなかのまるい眠りに棲む」- キキ自由詩2103-10-27
リサイクルショップとラーメン屋ばかりの町- 紀ノ川つ ...自由詩503-10-26
忘れ物- たもつ自由詩1603-10-24
告白- 山内緋呂 ...自由詩36*03-10-24
風にわたって- たもつ自由詩1403-10-20
シチュー- ミサイル ...自由詩203-10-19
時間の流れを動力とした遠心分離装置の性能とその顛末- Six自由詩103-10-16
天ぷら- たもつ自由詩1403-9-17
素敵なこと- たもつ自由詩1303-7-14
醤油- たもつ自由詩9203-7-9
ある、朝- 容子自由詩503-6-29
泣きたくてたまらない夜には- ももか自由詩203-6-13
恐竜の背中のカーブ- 合耕自由詩503-5-13
旅路- たもつ自由詩1003-4-20

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