すべてのおすすめ
異国のバーバーで髭を剃ってもらうのが夢です。
僕の髭はその為に生まれ、その日を夢見て生え揃う。
木目に触れてつま弾いてみる
腕にしみる音だった
慌てて左手で右腕を抱く
静かに響きが止んでゆく

無粋ないたずらはするまい
たとえ喫茶店の壁が木目であっても
誰かがベースを弾くように
 ....
壊れかけた百葉箱の中で眠っている僕の架空の妹
いろいろと短いのに産まれた順番だけで長女になってしまった
安心して眠れるように頭を撫でてあげるけれど
架空だから忘れられていくものがある
 ....
洗濯物が乾くのを死んだ目をして眺めている男の目が
違う世界を視ているのを私は知っている
夢もハンカチも青もいつか汚れてしまうのを
当たり前に魂が記憶している

向日葵を旗にして歩いていこう
 ....
いつか何処かで
人は誰でもその身体を無惨に千切られて
灰にされて
風に飛ばされる

そんな
ご不幸を
御愁傷さまですと
何度も見送ってきた
けれど

いつかはきっと
御愁傷さま ....
木立の間にはkたちがいて、
秋の陽のいっぽんの光線を見つめている。
アクビばかりしているけれど、
朝焼けだか、夕焼けだか、
それがわからない。
光線の中にはオレンジ色の微粒子が、
血球 ....
耳鳴りが気になって眠れない
そう言う君の耳に自分の耳を当てて
同じ耳鳴りを聞き続けた

あれしたい、これしたい
語り合う夢はまだまだある
この年になればいっそのこと
実現しない無 ....
雨季、冷たいだけの
椅子に腰
かけて
朝方の蝉が穏やかに
絶滅していく様子を
眺めていました

手を伸ばす
伸ばす手が
その手が
範囲
何も守れない

窓があってよか ....
裏山の湧き水でできた小さな池に
動物たちの残していった
木の実が沈んでる

私は薬罐に水を汲んで
庭でとれた渋柿を置く

いつか絵が届いたら
匂いをかいでみて

今年もここで枯れ葉 ....
爪から
ほそい光がでるようになってしまった
愛されすぎですね

医者が言った
でもだれに?
という問いには答えずに

気をつけてください
光のぶんだけ
影がたまっていきますか ....
雪平鍋に鍛金職人の金づちの跡、沢山。
雪平鍋という雪原に彼らの足跡、沢山。
もし
地球が半分腐っていたとしても
残り半分まともなら
それはそれなりに
バランスは保たれて
朝はやってくるし
日は暮れるだろう

何の根拠もなしに
そう思ってしまう私は
心が千 ....
干上がりかけた沢の縁
山椒魚は怒るまい
ペンケのダムもパンケの家も
知らずに不幸と泣くだろか
ただ生きるのみの今世に
祖父の語つた魚に逢へずとも

  謳歌せよと、
  忘れられ、た、 ....
少し長めのマフラーを
砂漠の上で
引きずり汚した

誰かの踵だったかも
知れない

何かの予兆なのかも
知れない

ぐるりと見渡す
景色の中に

あなたを置いて
行ってもい ....
書き損じた天気図の余白に
僕らは昨夜見た偽物の夢を書き続ける
筆圧があまりに強いものだから
明日見る予定の夢まで記してしまう

つけ放したラジオから聞こえる
ネジが酸化していく音
そ ....
音楽が聴こえる

それは海のさざめき

貝殻の伝える記憶

次の子らに残すために

仕舞い込んではいけない

次の子らに残すために

貝殻の伝える記憶

それは海のさざ ....
ワカメは波平とフネの娘
サザエを姉に、カツオを兄に持つ
ワカメ、増える
増えるワカメちゃん

アニメのワカメは小学三年生の設定
以降、歳を取らない
永遠に歳をとらない
永遠に増えるワカ ....
きょう、おまえは二十歳になる
もし、生きていてくれたら…

特別の思し召しで
神様がいまのおまえを1日だけ
天国から地上に降ろし
会うことができたら
父はおまえと何をしよう?

まず ....
電車に乗ると自宅の電気が消えた
おかしいなと思い電車を降りて電気をつける
大丈夫そうなので再び電車に乗る
今度は台所の水が止まらなくなってしまい
電車を降りる
蛇口を逆にひねると水は止まり改 ....
かれん。もくせいのはながさいたの。
かれん。ちいさなゆきのかけらだわ。

かれん。せっぺんのようにちらして。
かれん。ひくいしろいひざしのなか、

かれん。かたちとかげがとけたんだ。
か ....
夜が胸に叩きつけられていく


まだくすぶっていたものが
無数の靴音にまぎれて
いつか悲鳴を上げそうな
古い洗濯機に放り込まれる

長い長い妥協の列に並んで
気が遠くなりそう ....
海の部品が落ちていた
大事な部品を落として
海は今頃
どこで凪いでいるのだろう
行方を捜すにしても
持っている地図は改訂前のものだし
海に関係する友達も
親戚ももういない
海を作っ ....
大きな雨が一滴、地球へ落とされた。
ピペットでポタッと、宇宙の理科室から。
冷房消したら亡霊も消えた。
夏が終わると部屋が広く感じる。
冷蔵庫にお土産のマグネット、大群。
小さな磁力で日本各地から集まってきた。
近所に世界の果てが出来た
白いベンチがひとつあった
僕らはベンチに腰かけて
パストラミのサンドイッチを食べながら
突き当りで折り返して行く飛行機を眺めた
世界の果ての地面にも小さな虫はい ....
一日の終わり、日めくりカレンダーをビリッと。
その紙を正方形に整えて、今日は今日の鶴を折る。
郵便受けの側に男が立っていた
誰なのか聞くと
まぼろしです、と言う

最近のまぼろしは良く出来たもんだ
そう感心しながら
差し出された朝刊の尋ね人欄を見る

今日も僕は
行方知れずら ....
澄みきった青空のブルーシート。
傷ついた人々を雨ざらしから守って下さい。
人の息と
息の間で
僕は
息をした

僕の息と
人の息の間で
君は息をした

僕の息と
君の息の間に
朝はあった
毎朝
朝があった

生きていれば良いこともあるさ ....
AB(なかほど)さんの自由詩おすすめリスト(2136)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- クーヘン自由詩3*19-11-24
喫茶店にて- 木葉 揺自由詩619-11-23
架空請求書- たもつ自由詩3+19-11-23
破片- きみのて ...自由詩5+19-11-22
よみがえります- こたきひ ...自由詩619-11-20
kと言う生存者- ナンモナ ...自由詩10*19-11-19
片思い- たもつ自由詩1219-11-17
範囲- たもつ自由詩619-11-15
どうぞのいす- mizunomadoka自由詩16+19-11-12
愛される- はるな自由詩1319-11-12
雪平鍋- クーヘン自由詩4*19-11-12
仮定の連鎖- こたきひ ...自由詩419-11-11
挽歌- 自由詩4*19-11-7
panorama- ミナト ...自由詩319-11-7
余白- たもつ自由詩1319-11-7
海を聴く- もっぷ自由詩2*19-11-6
増えろワカメ- たもつ自由詩419-11-3
きょう二十歳になるおまえと- 日比津  ...自由詩519-10-17
帰宅電車- たもつ自由詩419-10-16
etude- 朧月夜自由詩9*19-10-16
リンゴと残響- カマキリ自由詩619-10-15
鼓動- たもつ自由詩1019-10-14
大雨- クーヘン自由詩7*19-10-13
亡霊- クーヘン自由詩7*19-10-9
マグネット- クーヘン自由詩5*19-10-8
世界の果て- たもつ自由詩519-10-6
- クーヘン自由詩8*19-9-22
まぼろし- たもつ自由詩719-9-22
青空- クーヘン自由詩7*19-9-21
毎朝- たもつ自由詩14+19-9-13

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72