すべてのおすすめ
尿が漏れるのと
音が漏れるのは一緒なのかもしれないと
木田さんは考える
母と姉がストックホルムへ
旅立った後に
木田さんは哲学者
木田元になった
パブロフの犬みたいに
唾液も漏れる
 ....
助手席に猫がいる
仕事を終えて帰ろうとすると
どこからかやって来て
そこへ座る
猫といっても猫らしくなく
長靴など履いて
シートベルトもきちんとしめる
近くの事務所に勤めているらしいが
 ....
私は妙好人ではないけれど
生駒山の山上で夕陽を見て単に
西の方角に西方浄土があるとか思わないけれど
阿弥陀如来の本願を壮大な『ストーリー』とかと
言う奴に共感は出来ないけれど
ただ、南無阿弥 ....
いつもの二階への階段をのぼっていたら
いつしか階段が森になっていた
のぼってゆけばゆくほど
森が深まる
樹々が茂り
鳥の声も聞こえてくる
のぼってものぼっても
いつもの二階にはなぜかいっ ....
私の家には
借りてきた猫がいる
私が生まれる以前から
それどころか
祖父の代よりもっと前から
この家に居座っているのだけれど
どこかから借りているものらしい
そのくせすっかり家族の一員で ....
to belong to
ということばのひびきはあこがれだ
(父のキングス・イングリッシュはほんとうにうつくしい)

遠い、遠い
名も知らぬ
国を想うように
to belong toをく ....
【チンダルのはしご】








●●●●●●●●
●●●●●●●
●●●●●●われ
●●●●●かい無
●●●●つまりは
●●●てがかり無
●●いままで苦 ....
私の部屋にテレビが入れられると
彫刻家も入って来て
ショックだった
甘すぎる彫刻家に
肉を食わせて懐柔すれば
調子に乗って恋人の
シイちゃんまで連れて来て
いい詩に反対する

宇宙で ....
やがて宇宙が滅びることは数式に証明されちゃったらしい
終末のラッパはとっくにわたしの中に高らかに吹かれてた

人も言葉もすべては星の爆発の灰燼に帰すのかしら

いえ、きっと
書かれた人読ま ....
罪人を眺めている
誰かの腹の中のように風のない夜
迎え火が目蓋の此方
灰に包まれた心臓のよう
ゆっくりと消えて往く
ただ罪人を眺めている
正義については微塵も語らない
なにかを殺し続ける ....
ビ              る
|              れ
チで履くサンダルのビーダルと呼ば

可              ア
能              の
性程度に ....
四月に降る湿った雪を眺める憂鬱は
終わらない梅雨を眺める憂鬱に似ているのかもしれない
月日は愚直に戻らないが
季節はマンボのステップで
なんて陽気な気分ならいいけれど
四月に降る湿った雪を眺 ....
∇茶摘み歌 服だぶだぶの 少女かな

 入院した母の代わりに、少女が母の着ていた茶摘みの支度をして、茶摘みに精を出している。
 スピーカーからは、村中に茶摘みの歌が流れている。

♪ 夏も近 ....
そんな時は 薬を一錠多くのみ
明日の仕事に備えたほうがいい
働くといっても 決して無理はせず
職場で働いているふりでもすることだ
あまりにも生真面目な僕たちは 休んでしまうと
小さな そして ....
そのみえすぎる目で満開の桜の花の下をみて
ひとがみてはいけないものさえみたくせに

あなたったら全然気づかないんだから鈍感でもう
待ちくたびれてあたしとっくに腐っちゃったのよでも
きらきらと ....
驢馬の群れを率いて仏壇街道を行くと
息が弾んで来て
その息が良かった
驢馬を連れてのモンスターハントは
あまりうまくいかない
ライバルのハンターたちが
とってもモダンで
私を上回るやり方 ....
僕の部屋の片隅に
久しく再会した
幼稚園の頃の先生が呉れた
ご主人の形見の下駄が
置いてある

夜の部屋で、ひとり
黒い鼻緒の下駄を見ていると
あの大きな背中と共に
からん、ころん、 ....
目を覚ました
しとしとと音がしている
しずかな朝の、
雨音の音階を調律するひとがいる
誰だ。
調律師は物憂げな顔で指先を動かす
ふと音がなめらかに
なったかと思うと
その指先は ....
霊的なこと以外は、妄想であったりふたしかなものだと痛感しています。
私が彼女と別れたのもそれに気づいたからでしょう。気づいたというか、確信したから。確信というより、思い出したから。
私は女の子が好 ....
土産選ぼう慣れたもの
ロビーの匂い広く乾いて
手続き検査も慣れたもの
ロビーの匂い広く乾いて
明るいけれど暗いのだ
VHSの画像のようだ
他国語集う多国語は
VHSの早送りだ

雲の ....
さんがつのあきのかぜ
さんがつのあきのかぜ
さんがつのあきのかぜ
さんがつのあきのかぜ
さんがつのあおいそら
にくらしいえりくび
とり いきているとして
すとうぶ もやせ
くえ
いい ....
ひとかたまりのきょうが
三和土でふるえている
ドアは開いてるというのに

もしかして、きのうも
ふきだまりみたいなこの部屋の
どこかに
きえかけながらいるのかな
きのうも、あし ....
埃を被った地球儀に
息を真っ直ぐ吹き込むと
海が捲れて地面に落ちた

もう線香は消えたのに
祖父の口は真一文字のままで
煙だけが漂っていた

ユーゴが描かれた地球儀なんて
誰も使わな ....
空が綺麗な青色をしていました。
なんだか、得をした気分になりました。

空が綺麗で、それに何の意味があるだろう。
と思うけど

意味を付けるのは自分であって
元々、空に意味なんてなくて
 ....
季節の変わり目に痛む傷は
誰かがそっと舐めてくれたら良い
願い事をぶら下げた耳たぶの
真っ赤な祈りが少し恥ずかしい

ララバイバイ君の鼻歌と
さよならの印は胸の中に
抱え込んできた想いは ....
木の椅子に座る
カウンターに休む
ブレンドを頼む
眼を閉じて一口
珈琲屋に行ける
珈琲屋に行けるのはいつだ

黒砂糖が光る
いれないけれども
賛美歌が流れる
知らないけれども
珈 ....
郵便受けに 虹が光っていた
空に沈んでしまった
まほろばからの便り

封筒に眠る妖精を剥がすと
中から懐かしい花のかおりが

≪こんなにも甘やかな手紙が
かつてあっただろうか?≫

 ....
さっきのバスに座っていた女は美しかった
この夕焼けとどちらがより美しいだろうか
空にひとつかみの鳥がばらまかれた
部屋に入れば祖母の匂いがした
人攫いが家に来た
     革靴はいて背広着て
     お父ちゃんを借金のかたに連れ去った

人攫いが家に来た
     病気ばかりする子はいけないと
     私を家に帰しに来た

 ....
お国のためにと兵隊さん
家族の写真を首からぶら下げ
敵国目指して進めや進め

かたや敵国兵隊さん
家族を守るためならば
命なんぞ惜しみやせんや

大事なものは皆同じ
失うものは二度と ....
AB(なかほど)さんの自由詩おすすめリスト(2132)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
哲学者- 間村長自由詩7*18-5-13
猫次郎- やまうち ...自由詩7*18-5-10
南無阿弥陀- 腰国改修自由詩1*18-5-6
階段の森- 塔野夏子自由詩11+*18-5-5
借りてきた猫- やまうち ...自由詩3+18-5-5
名も知らぬ国- 田中修子自由詩16*18-5-4
即興ゴルゴンダ三部作【嗚呼__夢よ_うつつよ】- るるりら自由詩1018-4-26
寝入って仕舞った様だ- 間村長自由詩418-4-25
葉桜の数式- 田中修子自由詩10*18-4-23
愛や情けを書けば良いそれは君らの仕事だから- ただのみ ...自由詩13*18-4-18
チンダルのはしご/即興ゴルコンダ(仮)時間外- こうだた ...自由詩3*18-4-10
ウイスキーを飲みながら- ただのみ ...自由詩11*18-4-8
茶摘み歌- オキ自由詩1*18-4-8
そんな時は- 鶴橋から ...自由詩218-4-8
桜の樹の下では- 佐々宝砂自由詩6*18-3-23
収入- 間村長自由詩5*18-3-23
下駄の音- 服部 剛自由詩9+18-3-22
雨の日と月曜日は- かんな自由詩10*18-3-21
明日のテーゼ- ペペロ自由詩518-3-21
伊丹発鹿児島行- 朱い狐自由詩218-3-14
あかいてのまあち- 若原光彦自由詩218-3-3
かたまり- はるな自由詩1418-3-1
地球儀- じおんぐ自由詩318-2-28
ロジック- そらいろ ...自由詩318-2-28
ララバイバイ- ミナト ...自由詩318-2-27
珈琲屋に行ける- 朱い狐自由詩318-2-25
雨上がりの- ヤスヒロ ...自由詩318-2-23
- Yurodivy自由詩418-2-22
ひとさらい- 為平 澪自由詩2*18-2-22
- 櫻花 葵自由詩318-2-22

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72