すべてのおすすめ
膨らんできた
はくもくれんの
銀にひかる繭のような葉

わたしのはらのなかで
懐かしい男と猫とあのうちは
ことばをうけて赤ん坊になり
ホトホト
うみ落とされてゆく

ていねいにガム ....
富士は日本をしたがえて

フルスイングする屹立だ

ぼくは涙をしたがえて

外灯もゴッホの星月夜

富士は地球をしたがえて

フルスイングする精密だ


ぼくらは今夜宇宙の片 ....
植木屋に写真を持ち去られ
私にはルビーの指輪だけが残った
透徹した心でルビーを見つめる
雪花菜(きらず)はおからと言う
豆腐由来の料理らしいが
私にはキラー(殺し屋)にも見えて来る
そんな ....
僕は
ウエハースを持って
屋上で月を見ている
ハイウェイを見下ろして
ウエハースだなんておもうよ
月に見とれていたけれど
鳥肌の立つ明け方に
うっすらさよならしていくよ
輪郭を、街は、 ....
最期のタバコ屋で最期の女に出会い
最期の言葉を交わして
いっしょに暮らそうかとも想う

いつも最期に出会いたくないので
のらりくらりいきている

挑戦状のないリングで闘争心のない犬と成り ....
空にポツリと佇んでいる
逆さまの煙突は今日も煙は落ち着かない

ドーナツをおでこにあてて
選ばれるのを待っているのだけど
聞こえてくるのは誰かのくしゃみばかり

僕は長い長い道を見ながら ....




夕暮れ
口をすぼめる
とても内気でおとなしいあなた
優しい人だ
誰のことも悪く言わない
辛さを耐え
コアラのような思い
お母さんの温かいおなか
地球を抱擁するような人
苛烈な意見を聞いているの ....
犬も歩けば棒に当たるというけれど
今朝から当たるべき棒が見つからないし
君が大切にしていた犬は
もうとっくにこの世にはいない
手を握り
お互いに年を取ったね、と笑う
話したいことは ....
ぼくの飼い主さんに二人目の赤ちゃんが生まれて

ぼくは今かまってもらえない

この前ぼくがうんちした時 溜息つかれた
まぁ溜息出ようがトイレきれいにしてくれれば
問題はないけれど

ぼ ....
 
 
お線香の匂いがしたよ、
田中君の家の前
誰が死んだのだろう
誰が死んでいるのだろう
誰が生きているのだろう
田中君に聞いても
答えてはくれない
田中君も僕も
もう子供じゃな ....
わたしが眠れないとき
眠れないことを
わたしは
よく噛んでいる

わたしが眠れないとき
曲がった中指の先の届く距離に
耳の史蹟を
置く

わたしが眠れないとき
花花が群青色の香り ....
まだ
これからなのに

真実に負けているお前は

夕焼けの空中庭園で
ひとり大休止している子供を
心の深部に抱えているのに

立ち上がらなくていいのか

独唱

元気がないな ....


折り鶴が一つ 夢の痕に置いてある
明日は飛んでいくに違いない
ほど羽根を広げて

まるで指先のように
僕を見つめた儘

記憶の皮膚をつついてる

暗闇に小さな火は点り
{ルビ蝋燭=ろうそく}は徐々に溶けてゆく

白いからだの多くは
残されている

あなたのわざの多くは
残されている

小さな火

身を揺らし
夜を仄かに照 ....
君が響いた夜、間違えてどこへとも知れず駆けだして行って、見えなくなって。聞こえなくなって。辺りには月でつくったカンテラがへんてこな影を見繕うばかり。おーい。哀しみとは、こんなもんだっけ?君の喋り方は、 .... かつて風船には二種類あった

空気より軽いガス製と
人間の息製と

人間由来の僕らは
空を飛べないはずだった

小さな手ではじかれて
ほんの少し空を飛んだ気分になって
じべたに落ち ....
君が空のテープ持ってきて
ぼろぼろのラジカセに差し込んで
無音を永遠に再生してるから
私もしばらくここで聴いている

つくりごとの放課後
妄想してもいい部屋のなか

青空の飛行機雲眺め ....
透明な砂地の樹が倒れ
枝が根に 
根が枝になり埋もれている
影が打ち寄せ 去ってゆく


空の名札が剥がれ
旋りながら落ちてきて
やっと捕らえることができても
暗 ....
泡立つ海で腕をあらいましょう─

はいわかいましたですか明日のここにならない先方ならのメルか届かなき重くのて名無しさとアノニマスノ焚き火のとこれて待る合わせてかさもってもしょうかないとえもいま現実 ....
パンツをはいている
私の知る限りの人は、多分パンツをはいている
パンツを脱いだりはいたり
はきかえたりしている

いじわるな人も、やさしい人も
パンツをはいている
私と同じように
パン ....
思い出すこともあるでしょうか

大潮の日に月の海
舟に乗って漕ぎ出した

星の光は小さく

私もまた小さかった


からだの中にはたくさんの

ひみつのことば

こなごなに ....
昔昔のことです

「ソックタッチ」という商品名の速乾性液状糊のスティックがあった
糊といっても紙を貼りつけるものではない
靴下と足を貼りつけるものなのだ
ずり下がるという引力の法則に抗うこと ....
{引用=冬ながら
空より花の散りくるは
雲の彼方は
春にやあるらむ



私たちは

時に自分に負けてしまいます

誰に赦されても
誰に愛されても

足りない命を食いちぎ ....
1977年

話しがピーマン

ことばの悲しみ

ぱりん


水溜まりが凍っている

それを指でもちあげる

変なスジがついている

透明だけど透明でない

鳩がなく ....
あの頃
きみはまだ産まれていなかった
着床しない
小さな種だった

人はなぜ産まれてくるんだろう
人はなぜ産むんだろう
いつか手ばなす命であるのに

わたしが
影も形もない頃
少 ....
 光の帯の中から生まれた君は無言で僕に話しかける。
 朝、光は太陽光線と絡み合い上昇してゆく。
 覚めたかい、目は。
 ほんの小さな君はまるで水晶のように笑った。

 錯覚に揺れる部屋で ....
借りてきたテコを折らないよう
慎重にあてがって
押してみる

借りてきた猫が笑ってる
分厚い雨雲からくる雨粒が草木ではずんで賑やか
借りてきたテコじゃ動じない本日
濡れた髪が額にはりつい ....
    伸し掛かる重圧

 疲労する筋肉

         曲がる背骨

              重力とストレス

 アルコールと睡眠

     力学と生理学

    ....
胎内の音は覚えていられないね
夜明けの前のカラスの声も

皮膚の下の七割の水は今も轟々と音を立てているというのに
わたしたちの耳は気づかない

潮で錆びた看板や港町の工場や
点在する小さ ....
AB(なかほど)さんの自由詩おすすめリスト(2100)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
帽子のほころびるとき- 田中修子自由詩16*17-2-8
宇宙×フルスイング- 吉岡ペペ ...自由詩517-2-7
植木屋が写真を持って行ってしまった- 間村長自由詩417-2-5
緞帳- うみこ自由詩8*17-2-2
最期のタバコ屋にて- 梅昆布茶自由詩1717-2-2
食べかけの月- カマキリ自由詩517-2-1
平成29年2月1日(水)- みじんこ自由詩2*17-2-1
おとなしい人- 黒髪自由詩8*17-1-31
初雪- たもつ自由詩1017-1-30
ほっとかれた猫- 朝焼彩茜 ...自由詩517-1-30
幼馴染- たもつ自由詩517-1-29
わたしが眠れないとき- オイタル自由詩1317-1-28
元気が出るテレビを放送します- 狩心自由詩3*17-1-25
祈リ鶴- ハァモニ ...自由詩4*17-1-25
火ノ心- 服部 剛自由詩317-1-24
半真半偽- ピッピ自由詩2*17-1-24
風船革命- そらの珊 ...自由詩19*17-1-23
無音カセットテープ- wakaba自由詩217-1-22
ひとつ_海辺- 木立 悟自由詩1017-1-20
1分以内- 末下りょ ...自由詩3*17-1-20
パンツ- 塚本一期自由詩517-1-19
南風- ゼロハチ自由詩5*17-1-19
わたしたちの靴下はいつだってずり下がってはいけなかった- そらの珊 ...自由詩19*17-1-19
春待人- ゼロハチ自由詩7*17-1-18
1977年- 吉岡ペペ ...自由詩517-1-18
風花のことづて- そらの珊 ...自由詩21*17-1-18
- ヒヤシン ...自由詩7*17-1-18
借りてきたテコ_/_ある女の子篇- 末下りょ ...自由詩3*17-1-18
五十肩- 星丘涙自由詩2*17-1-17
或る音- 青の群れ自由詩517-1-17

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70