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                     080504


戦争すると儲かるのです
弱い人は、ほっといてもすぐに死ぬのです
お金をかけるのは無駄なことです
老人は、65歳を過ぎたら
乳 ....
花がいままさに
ひらかれようとしていて
うたが人知れず
うたわれていても

読みかけの本の
頁がひらかれて
そのつづきが
つづかれてある言葉が
読まれようとしていても

なおもひ ....
やがて雨がふり
話はつき


花のひとひら
散るだろう
 
母とふたり
二両編成の列車に乗った
並んで座った
心地よい揺れに眠くなったところで
降りるように促された
小さな駅舎を出ると
一面のキリン畑だった
みな太陽の方を向いて
長い ....
             090302




新しい親戚がやって来て
遠くの景色が良く見えるから
うちの新築のベランダに
登ってみませんかと
自慢をしたいのか
それとも人見知り ....
憧れのギタリストの趣味は釣りで
彼の憧れはある釣り師だ
ヒーローにもヒーローがいて
みんな誰かと2ショット撮りたがってる

ピースなんか決めて
口角をずるりと上げて
夢の世界で居眠り
 ....
 白い霧の海が
 みつめている
 囁くように
 
 「この道を歩きなさい
 だけど未来は保証しません」

 誰かの
 冷えたことばを
 思い出す

 眼下に広がる東京湾は
 白 ....
 
 
石積みの朝
陸橋はその歪んだ影を
路面に落とし
昨日までの工程を語り終えると
あなたは静かに
最後の生理を迎えるのだった
 
+
 
足音が擦り切れていく
あなたにとっ ....
飛騨小坂に
帰りました。

小坂川を
見に
行ってきます。

翡翠色の川
ほとばしる
瀬と

真っ黒い
たゆたう


そこに
身を投げます。
私は
川の中で
暮 ....
懺悔をしたいのです
普段は書く事もない漢字ですね
ペン一本で世界を変えてきた私の
言うことですから信じないで下さい
けれどもこれまで嘘をついて来たことを
皆さんに懺悔したいのです

ほん ....
 
裏木戸が
閉じたり開いたり
冬の言葉で話してる

積もる
雪の音以外
何も聞こえない
意味の欠片さえ

さくさくと
家に帰る足音が
遠くからやってくる
もっと遠い
何処 ....
地球にしかと立つためには
地面を脚で押さえなきゃならない
だが地面は無言で突き放す
さみしい宇宙に放り出されたくはない
必死でまた押さえ続ける
かくして重力は成立する


冬の朝
 ....
昼過ぎ

しっとり

水気のある

部屋に散らばった紙の感触

窓の外は

濃い緑さえもぼかす

真雨の国



タチアオイは

潤った その花弁を

桃色の羽 ....
「目線を一歩ずらした所に、詩はあると思います」 

何年も前の合評会で 
今は亡き講師のMさんは 
僕に云った 

仕事帰りの夜道を 
車のライトで照らしながら辿り着いた 
深夜の飲食 ....
ほんとうかどうか
知らないけれど
詩の勉強会
みたいなところで
こんなふうに言われるらしいね

悲しいだとか 
せつないとかの
感情を指すことばを使わず

あなたの気持ちを伝えてご ....
歩けない事が
空にのびていくために
必要なのだと
言い聞かせる事に
酔いしれ擦り切れ
根をかじる
悪食に
倒れたら
仲間になれそうな
錯覚を満たす

ひくことも
さることも
 ....
はじまりの中に
あなたは最初から
潜んでいたか
いたり、
いなかったり

選択できる
あいまいな自由に
わたしは
頬を赤くする
けれど

地べたに座りこむ
ことばの断片
引 ....
ささやかな行いが
悲嘆くれる人に ふと 息をつけるやさしい椅子となり
父母を失って泣く幼子の 風避けの布となり
飢える人のための 温かい一食となり
あるいは 氷河の溶ける速度を 一瞬遅らせ ....
 
何かをはじめるためには
何かを終わらせなければならないと
手紙に書いた

何かの本で読んだ言葉だ
と書いたけど
嘘だった
けれど
そんな気がしてるだけで
本当は言葉なんて
き ....
 
パンの人がいた
とてもやさしい人だった

パンの人は毎朝耳を焼かれ
いい匂いをさせて目を覚ます
家族をやわらかく包みこみ
ひとときの幸福をもたらしてきた

パンの人はどこか淋しい ....
一限目 美術
熟れすぎた柿の実のような夕陽が
じゅくじゅくと空を滲ませ
遠近法に習って雲は巣をはる


二限目 音楽
カラスの眼光から逃げるように
街の雑踏の中音を捕まえにゆく
アス ....
あ、
雨の夕刻は
アスファルト状の黒いノートにおいて
ひとつぶ、ひとつぶ、別々の
無数の濁点だ、





雨滴、
雨滴、
黒く
滲んで
広いひとつの痣として ....
砂漠を行く駱駝の群れにミサイルを撃ち込んだら
俳句爆弾が爆発して
飛び散った破片が合体して国語教師になった
「矮性種の鶏と書いてチャボと読みます」
それだけ言うと砂漠の砂と化し土に還って仕舞っ ....
とてもしなやかに
折れ曲がる森があったので
そうではない多くの部分は昼と呼ぶことにしていた
迷い込めない、かくれられない、だからみんな怯えて
おびえるべきであって


きみが ....
ポタージュが冷めるのを待てず
やけどする舌
冷たい朝に

湯気の向こうで
陽の光が磨りガラスにはじく
無邪気なほどきらきらと

関東地方の今朝は今年一番の冷え込み
半袖のニットを着た ....
++朝が無い++

  こころ風向きひとつ
  仕合わせも
  不仕合せも
  慈しみも
  憎しみも
  人は作り出して
  残酷すぎる現実さえ
  作り出して

  どんな人 ....
一番近くで、貴方を待っているからね―


過ちに会える街


【次は 終点 {ルビ蝶過=チョウカ}】

聞いた事の無い駅名だった。
3年間、生真面目で優秀な社員を演じ続けた僕は、 ....
 
掌は舟
温かくて何も運べない
体液を体中に満たして
今日も生きているみたいだ
塞ぎようのない穴から
時々漏らしながら

階段に座って
ラブソングを歌ったり
駅前の露店で
プラ ....
日曜日
午前11時

3日前の新聞
細く切り裂いてる

ときどき
思い出したように
朝食の皿
トマト
ブロッコリー
の順で口に運ぶ
最下位のウィンナー
干乾びてる

 ....
どこまで行ったら、安心できるのか
僕は知らない
俯瞰図は、耐えられずに大気圏で燃えてしまった
切な過ぎて
未確認生物を探すしか手が無い

谷川俊太郎の言う孤独はさわやか過ぎる
本当は ....
AB(なかほど)さんの自由詩おすすめリスト(2132)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
大後悔時代- あおば自由詩4*09-5-4
焚書- 岡部淳太 ...自由詩1009-4-28
水中花- 佐藤伊織自由詩2*09-4-25
水の記憶- たもつ自由詩1609-3-16
とおい水- あおば自由詩8*09-3-2
ピース- naru自由詩209-2-25
『霧の海』- あおい満 ...自由詩5*09-2-25
工程- たもつ自由詩2209-2-24
もう、その日は明日です。- じゅらい ...自由詩409-2-24
創書日和【嘘】_告白- 大村 浩 ...自由詩9*09-2-1
裏木戸- 小川 葉自由詩809-1-15
あなたは優しいから- ゼロスケ自由詩409-1-15
雨の国- ローザ自由詩309-1-14
幻ノ花_- 服部 剛自由詩509-1-14
アーリー・バード- umineko自由詩18*09-1-12
地上- 砂木自由詩15*09-1-11
択ぶ- かんな自由詩6*09-1-11
ささやかな- いねむり ...自由詩309-1-11
日常- 小川 葉自由詩309-1-9
パンの人- 小川 葉自由詩208-12-31
時間割- 湾鶴自由詩408-12-30
冬のカルテ- A道化自由詩1408-12-13
砂漠はサンド- 間村長自由詩208-11-17
白昼夢- しもつき ...自由詩30+*08-11-14
白く。いつかの、いつもの。- ku-mi自由詩21*08-11-10
誰か教えてくれませんか- yaka自由詩4*08-11-10
過ちに会える街- セルフレ ...自由詩308-11-10
空の匂い- たもつ自由詩4308-10-29
彼と日曜日- nonya自由詩8*08-10-22
人間の土地- 山田三平自由詩408-10-22

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