「初冬の薫風」 七首
もっぷ

夜想う朝想う昼想う夫わたし死ぬほどヨウ君が好き


クリスマス大人の国のサンタさま夫より短い生をください


夫ついに水虫であると告白しわが足の指に宿命を説く


歌を詠むペン音だけの静けさの理由わけはさびしさ夫が夜勤で


何故に幾たびも問うた夜多しひとにわからぬ恐怖抱えて


夫眠る寝息聴こえる休日の普通らしさに憧れていた


遠い日の少女に宛ててしたためる便箋は蒼風薫らせて



短歌 「初冬の薫風」 七首 Copyright もっぷ 2017-12-06 17:10:22
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