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麻の半袖ワンピースを
さっぱりと洗い
捨てる時を伸ばし伸ばしにしていた
サンダルに永遠の別れを一方的に告げる
風鈴は日曜日の新聞紙でくるみ
青いペディキュアを消す
扇風機の薄い羽根 ....
秋の横顔は
暮れる空を向き
旅立ってゆく鳥の影を
ただ見送っている
あなたも早くお行きなさい
手遅れにならないうちに、と
バスは来た
回送だった
けれどいったいどこへ戻るというのだ ....
月までは案外近い
いつか行き来できる日もくるかも、と
あなたはいうけれど
それが明日ではないことくらい
知っている
人は間に合わない時間が在ることを知っていて
間に合う時間だけを生きてゆく ....
塩水をときおり吐いてみたりする夜に閉じてる眼は二枚貝
塩辛いこの世を生きて行く{ルビ眼=まなこ}せめてゴーグル装着させて
全力で見てくる犬の眼ぢからはやさしく射抜くチョコレート製
目 ....
忘れない364日は忘れても一月十七日だけは
耳掃除している人の眼球は見ることのない穴を見ている
てのひらで雪ひとつぶがとけたあとあたしのからだに吸収された
最終便は出たあとです告げら ....
世界に雨が降ることは予定されていて
辺境のここは狭く
すでに飽和状態であったから
昨日の水を
留め置くことなく
昨日の水、を
手放している
どこへ向かうのか
誰も知らない
ゆくえ ....
夏川ゆうさんのそらの珊瑚さんおすすめリスト
(6)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
夏をしまえば
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そらの珊 ...
自由詩
10*
20-11-26
バス停
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そらの珊 ...
自由詩
18*
17-11-16
秋窓
-
そらの珊 ...
自由詩
25*
17-9-8
まな子
-
そらの珊 ...
短歌
8*
17-2-17
雪だより
-
そらの珊 ...
短歌
5*
16-1-18
鉢植えの土によせて_「創作工房_群青_4月の課題_土_への提 ...
-
そらの珊 ...
自由詩
16
15-4-11
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